群馬県前橋市にある、茶室と茶庭を見学してきました。
これは(株)前橋銘木店の専務取締役、堤さんのお宅にあるもので、
使われている木材や和紙、さりげなくほどこされた工夫の数々など、
説明を伺いながら拝見しました。
”さりげなく”がポイントで、決してこれ見よがしでなく、
注意して見ないとわからないけれども、それがあることで
味わい深い雰囲気が生まれるとのことでした。
茶の湯は奥深い世界ですが、学んでいくとその先に、
現代の住宅に活かせるエッセンスがあると感じています。
庭は三重露地になっていて、左が待ち合い(広間)側。
手入れされた植栽や苔がとても清々しい。
中露地の腰掛待合から、内露地側を見る。
広間から、蹲踞(つくばい)を見る。奥に腰掛待合がが見える。
広間の床の間。床框には布を張った上に漆(うるし)が塗られている。
4畳半台目の茶室。にじり口側を見る。
手前の平天井(松の棹縁天井)と奥の掛込天井
亭主畳からみる。中柱をなくし、炉が2カ所切っているとのこと。
濃紫の湊紙(みなとがみ)の上に、(反転させた)古紙を
布海苔(ふのり)で張った腰張(こしばり)。
継ぎ目が交互にくるように張り合わせた障子。
よく見ないとわからないが、桟には竹が使われている。
裏千家の水屋。杉の腰板は狂いがこないよう、厚さが4センチもある。
前橋銘木店・堤さま、ありがとうございました!
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