木造住宅の窓は、性能(耐久性、気密など)やコストのことを考えると
既製品のアルミサッシを使うことが多くなります。
通常のアルミサッシの納まり(室内側)は、木製の四方枠、アルミサッシ枠、
開閉部分のアルミ枠(障子と言われる部分)、ガラスとなり、さらに網戸が付くので窓周りが
なかなかすっきりしません。
今日、紹介するのは、既製品のアルミサッシ(よこすべり出し窓)を使いながら
風景を切り取って見えるようにした『木立に佇む家』の窓(ピクチャーウインドウ)で、
木製の四方枠をなくし、アルミサッシをすっきり見せて、かつ網戸も隠しています。
玄関の出入り時に、北側の明るい木立の風景が絵のように見えれば
いいなと思い窓周りのディテールに工夫を凝らしたものです。
近くで見ると、印象派の風景画のようです。
風景を切り取る窓は、少し離れて見ても外の緑が白い壁の中に切り取られてすっきりと見えます。
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