工事監理では教科書通りに「図面どおりかどうか確認する」だけでなく、現場監督さんや各職方の方と良好な関係を築き、お互いに協力しながらより良くしていく工夫を積み重ねていくことがとても大切だと思っています。
MLクリニックの現場での工夫の一つをご紹介します。
設計図面では、待合いの人から見えないように、受付カウンターの裏側に普通のコンセントを取付けることになっていましたが、現場ではさらに、椅子に座った人にもコンセントが目立たないようにできないか検討し、家具屋さん、電気屋さんとアイデアを出し合いました。
厚さ4センチのカウンターの中に納まるコンセント(明工社)を探し出し、そのコンセントプレートは廻りと同じ材料で、家具屋さんが作り、出っ張りなく写真のように納めました。
カウンター裏面に埋め込んだコンセントは、カウンターの厚みの中埋まっているので、お客さんの目線からは見えなくなり、すっきりした受付カウンターになりました。
ちなみに、クリニックのお知らせ用のポスターなどを掲示するためのピクチャーレールもカウンターの下面に埋めて目立たないようにしています。(写真下側)
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