「この住宅は4階建てでは?」
との質疑が、『十字路に建つスキップハウス』(SE構法)の建築確認申請を提出した確認審査機関からありました。平図面の書き方を変えて担当の方に説明したところ、「3階建て」と納得してもらって解決。ところが数日して、担当の上司の方から「これは4階建てでは?」との連絡が!
「4階建て」と判断されると、計画自体が成りたたなくなります。直ぐに確認審査機関に行き、このスキップフロアの住宅の階数についてのこちらの考え方を、1/50の模型を使いながら説明しました。お互いに意見を交わし、しばらく模型を眺めた上司の方は・・・ひと言「3階建てですね」。何とか納得してもらうことができ、立体的な模型の力にも感謝しつつホッとして帰りました。
>>関連ブログ2013.6.27 十字路に建つスキップハウス 確認申請提出
建築基準法の中に「階」についての定義はなく、「階数」についても建築基準法の施行令2条の中にの ” 定義 ” らしきものがあるだけです。スキップフロアの住宅の場合は、床のレベルがたくさんあるため、解釈や考え方によって「階数」が変わってしまうことがあるので、設計者としての考え方をまとめ、早めに確認検査機関の考え方をヒアリングしておくなど注意が必要です。
ちなみに、階段(階段の踊り場を含む)は「階数」の算定には入りませんが、踊り場部分に階段以外の用途、例えばデスクコーナーやトイレなどを設けると、「階数」に算定されることになります。
また、「階数」は「階(床)」が何層重なっているかどうかとも言えますが、小屋裏収納やロフトなど、一定の基準を満たしたものは「床」があっても「階」とはなりません。共通の定義はないけど、行政や審査機関ごとの個別の解釈のある領域なので、計画時には早めに確認したところです。
>>設計・工事経過 ブログカテゴリー 十字路に建つスキップハウス
>>十字路に建つスキップハウス 竣工写真ーその1
>>十字路に建つスキップハウス 竣工写真ーその2
>>十字路に建つスキップハウス 竣工写真ーその3
【設計事務所アーキプレイスでの「スキップフロア住宅」の事例】
>>室内化したテラスを持つ家、カフェのある家、十字路に建つスキップハウス、空と暮らす家(スキップフロア)、スキップする家、5層なのに3階建ての家、
>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan
クリックよろしくお願いします。 こちらもよろしく。 もひとつコチラも!
設計に関するお問い合せ WEB面談を予約