家は火を守るもの

いつも面白い特集を組むTOTO通信の2010年夏号は藤森照信特集でした。
その中の藤森語録に、ハッとさせられるコトバがありました。

「家は火を守るもの」

学校では、住宅は風や雨から人を守るために成立したと教えられ、また、多くの人と同じく僕もそう思っていました。が、しかし

「住宅は人ではなく、火を風雨風雪から守るために成立したのだ。」
と藤森照信氏は言います。

「住宅の核となるのは火だった。
野原でも森の中でも、火を焚き、その火のまわりに人が集まり、そこに生まれた身は暖かく心も温かい場と人間関係こそが住まいの起源にちがいない。
住宅という人工物は、そうした場と人間関係を生み出してくれた火を消さないよう、後から取り付けられたカバーなのである。」

その住まいの起源でもある“火”が住宅の中から消えようとしている、現代は住宅史上、
さらに人類史上からも見逃せない岐路に立っています。

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>>炎のあるくらし 木立に佇む家

>>関連ブログ2010.7.21 『人類と建築の歴史』 藤森照信

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