先週上棟した、SE構法の木造3階建て住宅『十字路に建つスキップハウス』の現場監理・打合せに行きました。骨組みが立ち上がると、図面や模型によって頭の中に描いていた空間が、一挙にリアルなものとして目の前に建ち現れます。現実のスケールを全身で感じながら初めて中に入る時は、これから出来ていく空間への期待が高まり、同時に新たな発見や気づきもある、代え難い貴重な時間です。
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1階部分は、普通よりも高さの高い鉄筋コンクリートの基礎の上に、SE構法の構造体が載っています。スキップフロアのため、右側のように中間の高さに梁が掛かっている部分があります。
仮設の木製階段が設置されているので、ハシゴで昇り降りするより上下階の移動が楽にでき、効率的に見て回れます。
この現場は雨に濡れないように、特別にシートで覆ってもらっています。
通し柱や管柱は120角のオウシュウアカマツの集成材。平角柱120×240も数本使っています。
梁は120幅のオウシュウアカマツの集成材(E105-F300)。梁成は150〜390という一般的なサイズで、特別大きなサイズの梁を使わなくてすんでいます。
床合板は厚さ28mm(F☆☆☆☆)。一般部は釘CN75@150。
土台は120角ヒノキ集成材。基礎との間には基礎パッキン(気密タイプ)を挟んでいます。右はM20のアンカーボルト二本で基礎に堅結された平角柱の柱脚。金物部分には
外壁の合板を貼った後に、発砲ウレタンを充填し気密・断熱します。
吹抜を挟んだスキップフロアの床を構造的に繋ぐキャットウォーク部分。耐震等級3(建築基準法の1.5倍)のこの住宅で、構造的に一番頑張っている部分の一つです。
>>住宅性能表示制度の耐震等級(倒壊防止)
傾斜した屋根の梁(右側)が、平面的に斜めでかつ傾斜した梁(右手前)を受ける部分。梁受け金物が複雑な形になるので心配していましたが、キレイに納まりました。
>>設計・工事経過 ブログカテゴリー 十字路に建つスキップハウス
>>十字路に建つスキップハウス 竣工写真ーその1
>>十字路に建つスキップハウス 竣工写真ーその2
>>十字路に建つスキップハウス 竣工写真ーその3