工事中間での住宅の気密測定 十字路に建つスキップハウス

十字路に建つスキップハウス』の工事は、断熱工事が終わりこれから内部ではプラスターボード、外部では外壁材が貼られていきます。

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セルローズファイバーの断熱材を使用した場合は、防湿・気密シートを貼らない場合も多いそうですが、今回は可変透湿機能を持ったサバーンBF(デュポン)を張りました。これは空気中の水分が少ないときには湿気を通さず、多いときには湿気を通すという機能をもったシートで、セルローズファイバーの吸放湿性能を十分活かすための透湿・気密シートです。
>>サバーンBF(デュポン)

この住宅は、完成時の気密性能としてC値(相当隙間係数)1.5cm2以下を目標としているので、専門の気密検査会社に依頼して、工事中間での気密測定を行ないました。

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気密測定器は、正式には1階に設置して検査しますが、今回は工事の都合上2階で測定しました。

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気密測定の前には、室部から外部に通じている給排水管、電気関係の配管、換気・給気口はテープ等で塞いでおきます。


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減圧ファンを10分程回した後、少しすると自動計算された測定値がプリントされて出てきます。現時点でのC値(相当隙間係数)は1.7cm2と、まずまずの値で、完成時には目標値をクリアできそうです。

>>関連ブログ2014.3.18 十字路に建つスキップハウス 完了検査諸々

ファンを回して室内を減圧している間に、目視や手をかざして気密の弱そうな場所を探して歩きます。

この住宅では、下の4つの気密の弱い部分が見つかり、できる部分からすぐに補修してもらうことに。

・2階設置したユニットバスの床廻り(まだ下の気密シートと天井が未施工状態)

・玄関ドアの木枠とRC基礎の接する部分

・土台とRC基礎の接する部分

・電気配線の外部側梁貫通部など、シール忘れ部分

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上の写真は、2階設置のユニットバスの床下(ユニットバスが設置される床)です。この住宅のように、ユニットバスの下が外部(駐車スペース)となる場合、配管がたくさん集まり、かつ、天井裏のスペースに余裕がないなどの理由で、この部分に気密的な弱点が生じやすくなります。検査後、ユニットバス吊り架台と合板の間にテープを貼り、隙間を塞ぎました。

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この住宅では、高さの関係から1階床より基礎の立ち上がりが高くなっていて、この部分も気密的な弱点となりやすい部分です。土台と基礎の間には気密パッキンを入れて、室内側はテープを貼っていましたが、検査後、テーブを重ねて気密的に補強しました。

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セルローズファイバーの吹き込みの難しい隙間に詰めた、繊維系断熱材(パーフェクトバリア)の施工状態も確認して帰りました。

>>関連ブログ2014.1.20 セルローズファイバー吹込み断熱工事 初日

 

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