『十字路に建つスキップハウス』(SE構法3階建・耐震等級3)がほぼ完成し、完了時の諸々の検査をまとめて行ないました。
午前は、気密性能の検査を第三者機関に依頼して、完成時のC値(相当隙間係数)を測定しました。
測定の結果は、目標としていたC値(相当隙間係数)≦1.5cm2をクリアし、1.1cm2でした。中間時に測定したC値(相当隙間係数)1.7cm2よりも0.6cm2小さい値となり、工務店の方と一緒にホッとしました。
気密性能の”物差し”となる隙間相当面積(C値)は、次世代省エネ基準(1999年・H11)では床面積1m2当たり、寒冷地では2.0cm2以下、その他の地域では5.0cm2以下とされています。
改正省エネ基準(2013年・H25)からは、気密住宅の数値化については配慮事項となりましたが、住宅金融支援機構の仕様書には、地域によっては気密住宅仕様とすることが望ましいとして、気密工事の基準が掲載されています。
測定前には、換気扇や給気口の穴はテープで塞ぎ、洗面器の排水管は封水やテープで塞いで測定します。スイッチやコンセントのカバープレートは取付けて測定しますが、近くに手をかざしてみると、微かな風の流れを感じました。この住宅では、コンセントボックスの廻りに特別な処理はしていません。寒冷地等で、さらに高い気密性能を求める時には、コンセントボックス廻りやサッシ取付けのツバ部分、換気扇なとの壁貫通部分の塞ぎ方がポイントになると思いますが、東京(IV地域)では、今までの設計で少し気を使って丁寧に工事していけば、2.0cm2以下の性能を出せることがわかりました。
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午後は確認検査機関による、建築基準法の完了検査、住宅性能評価(建設)の竣工検査、住宅瑕疵担保保険の検査を受けました。とくに問題となる指摘はなく、あとは検査済証や建設性能評価書などの書類のスムーズな発行を待ちます。
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