気持ちの良い青空の広がった3月最後の日。『蕨市のコートハウス』ではTOKUZOU(トクゾウ)さんの造園工事がはじまりました。
庭用の土がすでに入ったコート(中庭)部分に、これから植える木が運びこまれました。
トクゾウさんの造園(植栽)計画図や現場確認で、あらかじめ決めておいた位置に、植木の穴が掘られていきます。
>>関連ブログ2014.2.27 蕨市のコートハウス 造園工事の現場打合せ
ウッドデッキの中のシンボルツリーの一つ、トネリコ(アオダモ) 高さ4mをクレーンと人力で所定の位置に立てます。
建て主の方にも立会っていただき、室内やコート(中庭)からの見え方、外壁と枝の距離などを確認。木の向きや傾きを微調整しながら最終決定。
室内から見ると空に延びていく枝がとても綺麗な姿をしています。このシンボルツリー「トネリコ」は、葉が茂ることで西日対策になることを期待していますが、十分その役目も果たしてくれそうです。
【「シマトネリコ」と「トネリコ」の違いについて】
シンボルツリーとして人気がある「シマトネリコ」は常緑高木(半常緑樹)で学名は「Frax1nus(トネリコ属) griffithii」です。沖縄・アジアから導入されたトネリコの近樹種なので、本来は寒さに弱いため寒い地域では落葉します。葉は細長く光沢があり比較的柔らか。5~6月に白い花を群開させ、虫害に強く、日当りの良い場所を好みます。成長が早いことも特徴です。
一方「トネリコ」は落葉高木(落葉樹)で、「シマトネリコ」とは違う日本原産の固有種です。学名は「Fraximus(トネリコ属) japonica」。成長は遅く、仲間としてはアオダモやシオジなどがあります。
株立ちトネリコ(アオダモ)の根元には腐葉土を混ぜた土を入れ、水をたっぷり与えます。右上の白いパイプは、あらかじめ埋めておいた、シンボルツリーを下から照らすスポットライト用の配管です。
デッキテラス横の植栽枡を縁取るピンコロ石の設置工事も同時に進んで行きます。
再生木材のルーバー(格子)を使った、コート(中庭)の塀(総高さ2m)の前の二本の木は、シイモチです。
>>関連ブログ2014.2.6 蕨市のコートハウス 仕上げ材の現場打合せ
もう一つのメインのシンボルツリー(シラキ)高さ5mの位置を、決めているところ。室内から見て、手前に枝が横に広がったボリュームのある木を植え、奥に背の高いスリムな木を植えることで、庭に遠近感が生まれることを狙っています。
直線的な形の建物と有機的な形の植栽が、とても良いバランスでお互いを引き立て合っています。トキワヤマボウシ、ソヨゴ、ジュンベリーなども植えれ、既存の庭にあった夏ツバキとユズも移植されます。
ウッドデッキ(Verda deckヴェルダデッキ・ベルダデッキ)もこれから施工され、庭と建物が調和したコートハウスの完成がいよいよ楽しみになりました。
>>蕨市のコートハウス 竣工写真 その1
>>蕨市のコートハウス 竣工写真 その2
>>蕨市のコートハウス 竣工写真 その3
玄関の足元の小窓から見える位置に、オリーブの木を二本並べて植えます。ナラフローリングの床に写るオリーブの影が思いのほかキレイです。
地面に敷く自然石平板や、低木・下草(アジュガ、イカリソウetc.)、ハーブ類(ラベンダー、グラニウム、アイフェイオンetc.)が、出番を待っています。
>>蕨市のコートハウス 竣工写真ーその1
>>蕨市のコートハウス 竣工写真ーその2
>>蕨市のコートハウス 竣工写真ーその3
【設計事務所アーキプレイスでの中庭のある住宅やコートハウス事例】