『くるりのある家』(木造2階建て在来工法)は猛暑の中での建て方となりましたが、ほぼ予定どおりの時間に上棟し、夕方、上棟式を行ないました。
この住宅は木造2階建てですが、詳細な構造計算を行なっています。
手際よく、チームワークよく、工事がスピーディに進んでいきます。
4時過ぎに屋根(フラットルーフ)の合板が施工されました。釘の打ち漏れがないか、ピッチは設計通りか確認。
釘(N75)の種類や長さ、釘の打込み状態の確認。
床合板(構造用合板、厚さ24mm)の種類や厚さ、梁に止め付ける釘ピツチなどを確認。
梁や柱は、大きさや材種が設計図面やプレカット図通りになっているか確認。
土台、大引、鋼製束の施工状況を確認し、大きさを実測します。基礎は鉄筋コンクリートのベタ基礎。
ホールダウン金物、アンカーボルトの位置と施工状態、土台継ぎ手位置、ネコ土台の種類、排水管の工事を確認
この住宅の構造で一番苦労し、構造設計者と検討を重ねたバルコニーの跳ね出し部分。
強度が高い420×120の大きさのLVL(単板積層材)の梁を使い、金物をダブルに設置。
>>関連ブログ2014.5.9 くるりのある家 確認申請を提出
東西方向と南北方向それぞれ、柱の傾きを補正しながら垂直を出し、仮筋交いで動かないように止めていきます。柱の上と下の傾きは、最大で1mm程度、ほとんど0.5mm以内に納まっていて、とても高い精度で施工されました。
1階LDKの東側(リビング)から西側(ダイニングキッチン)を見る。
1階LDK。ダイニング側からリビングの吹抜を通して、東側の空へと視線が延びていきそうです。
フラットルーフの床合板は、防水を施工するまで雨に濡らせたくないので、ブルーシートで覆います。
夕方、簡素に上棟式を行ないました。四隅の柱に、お酒、塩、お米をまいてお祓いし、みんなで工事の安全と建物の無事をお祈りました。
建て主の方の挨拶のあと、大工さんや鳶さんなど、職人の方々の紹介を受け、直会(なおらい)へ。
建て主の方も上に登って、高い位置からの景色をご覧になられました。
外部空間(バルコニーや坪庭)が組み込まれ、吹抜もあるので、床面積よりも大きく見えます。
>>関連ブログ2014.5.19 くるりのある家 1/50模型
Kさんありがとうございました。工事関係者の皆さん、お疲れさまでした。
>>くるりのある家 竣工写真 その1
>>くるりのある家 竣工写真 その2
>>くるりのある家 竣工写真 その3
【 設計事務所アーキプレイスでの木造在来構法の住宅事例 】
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