『方南町皮ふ科クリニック』のプランがJ案で固まり基本設計が完了しました。(4/30)
クリニックでは患者側の動線(表動線)とともに、それと交わらない経路での先生やスタッフの動線(裏動線)が必要とされるため、裏側にスタッフ用の通路(廊下)があるのが一般的です。
しかし、この通路(廊下)を設けるにはかなりのスペースが必要になり、その分、部屋として使えるスペースが小さくなります。このスタッフ用の通路(廊下)をいかに無駄なく効率的に設けるられるかによってプランニングの良し悪しが左右されます。
この方南町皮ふ科クリニックの設計では、驚くことにH案からスタッフの通路(廊下)のないプランになりました。先生と打合せを重ねた結果行き着いたプランですが、患者さんやスタッフの動線上の支障もなく、裏側のスタッフ通路を省いた分部屋は広く使えるため非常に使いやすいプランになったと感じています。
建築計画上クリニックでは、スタッフの通路(廊下)は「必要なもの」と認識していましたが、実は「無くてもよいもの」、さらに「無い方がよいもの」なのかもしれません。
空調・換気、照明などの設備の打合せ、インテリアのイメージづくりも始めています。
基本設計完了に先立ち、4/23日には賃貸契約前の解体工事が終わった現場を再調査。床や天井に隠れていた排水管や給水管の位置、梁スリーブの位置と大きさを調べ、現在のプランで大きな問題がないことを確認しました。設備設計のSPIRALスパイラル設備計画の新井さんにも、一緒に現場確認してもらいました。
【設計事務所アーキプレイスの医院・クリニック設計事例】
方南町皮ふ科クリニック 、中山メンタルクリニック、林間皮フ科クリニック2、早川皮フ科クリニック、まりレディスクリニック