現在、実施設計中の『車椅子で暮らす日本橋の家』は鉄骨造4階建ての3人家族の住宅で、車イスでの生活が前提となっているため最初からホームエレベータを取り入れて計画しています。
今日は、ホームエレベータの代理店の方と技術的な打合せをしました。
最近は、二世帯住宅や3階建て住宅などでホームエレベータを設けることが増えてきました。
3階建てまでであれば、法的な制限を特別受けることなく計画できますが、この住宅のような4階建てになると、住宅にはとても厄介な竪穴区画の制限がかかってきます。階段部分には「その他の部分」との鉄の扉などでの防火区画が必要となり、エレベータ部分においては、「けむりシャット」という「遮煙性能を有する乗り降り場ドア」にして「その他の部分」と防火区画する必要があります。「けむりシャット」は火災時にエレベータシャフトに入る煙をシャットすることで、避難の安全性を確保するものです。しかし、個人住宅の予算規模に対してはとても高価で、かつ全ての階に必要となるため、予算を圧迫してしまうのが頭の痛いところです。
【設計事務所アーキプレイスで、ホームエレベータを使用した住宅事例】
『東京タワーと桜の見える家(RC造3階建・二世帯住宅)』『みんな集まる家(木造3階建・二世帯住宅)』『風が吹き抜ける家(鉄骨造3階建・二世帯住宅)』『代沢の家(RC造3階建,地下1階』『ひかりの家(木造3階建・二世帯住宅)』
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