『東京タワーと桜の見える家』のボーリングによる地盤調査に立会いました。
この住宅は鉄筋コンクリート造3階建てです。近隣の地盤データから、杭を打たずに表層の関東ローム層に支持させる直接基礎でいける可能性がありますが、その下が軟弱な凝灰質粘土であることを考慮して沈下の検討も行なうことになっています。
・ボーリング:1箇所、N値50以上5mまで。
・標準貫入試験
・不攪乱資料採取(別孔):ローム層とその下の粘土層で1箇所ずつ採取
・土質試験:密度、含水比、一軸圧縮試験、三軸圧縮試験、圧密試験(凝灰質粘土層のみ)
1m掘る毎に、錘りを落下させて鋼管を打ち込み、その貫入量を計る、標準貫入試験を繰り返します。
標準貫入試験(19m付近)で採取した土。鋼管の先端は二つに割れるように出来ていて、中に入った土が採取できる仕組みです。
3m付近で採取した関東ローム。富士山の噴火による土である関東ロームは、鉄筋コンクリート造の3〜5階程度を支持できます。
ボーリング用の鋼管は長さ3mを継ぎ足していきます。今回は、杭基礎になった場合のことを考えて19m付近まで調査しました。
このあと、別の孔を掘って乱れていない土を採取し、試験場で土質試験を行います。土質試験の結果がでるのは、約2週間後です。
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