『緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅』(賃貸併用の完全分離型二世帯住宅)の建築確認申請がおりました。(4/18)
この長屋建て住宅は、地下部分は鉄筋コンクリート造、地上は木造(SE構法)という混構造の建築物です。建て主の要望を叶えるために、設計途中で木造部分の構造を在来工法からSE構法に切替えて設計しました。4戸長屋のため規模もある程度あり、かつ、混構造であるため一般的な住宅より構造計算書の枚数が増えてファイルが厚くなりました。木造としては大きな吹き抜けがあり、大開口も設けた住宅ですが、構造の耐震等級は2(基準法の1.25倍)で設計しています。
意匠的にも、二面道路に複雑に面している敷地のため、天空率は5つの領域を計算、4戸長屋のため4住戸分の採光・換気計算およびシックハウスの検討。日影計算、高度斜線の確認、平均地盤面の計算、地階の判定、住宅の地下容積率不算入など、多くの法規上の確認が必要でした。ただ、3階建ての住宅では必要な排煙計算は、全体の面積が大きくても長屋(1住戸面積は200m2以下)であれば国交省告示1436号を適用できるため不要でした。
また、公園に面した窓の採光計算の資料として、確認検査機関から公園の図面を求められましたが、区役所の公園課では図面を渡すことができないと言われて困ったこともありました。
【設計事務所アーキプレイスでの賃貸住宅(長屋建て、共同住宅)の事例】
明大前の賃貸併用二世帯住宅(長屋建て+共同住宅)、緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅(長屋建て)、大きなテラスの小さな賃貸住宅(共同住宅)、細長変形地の二世帯コートハウス(長屋建て)、VILLA K(共同住宅)