明日から横浜レンガ倉庫で開催される「SEA’S まちかど建築家展 in 神奈川」へ、模型などを搬入したあと、赤坂にいきました。
ニュースにもなったので、ご存知の方も多いと思いますが、1983年の開業以来「赤プリ」の愛称で親しまれてきた「赤坂プリンスホテル新館(故・丹下健三が設計)」が、来年3月末で閉館されます。
完成からわずか27年で閉館することになった理由として、近年の外資系ホテルの進出などによる競争の激化があげられています。建築雑誌によると「240cmという天井高さ」が外資系ホテルの「260〜300cm」に対して競争力低下の大きな要因となったとのこと。1970〜80年代に開業した大型ホテルの天井高は240〜250cmが一般的だったため、他の大型ホテルへの影響も心配されていました。
住宅においても「天井高さ」はとても重要で、法規制、設備配管、構造、仕上げ、工事費、サッシの既製品サイズ、気持ち良さなど、多岐にわたる要因で決ります。また、天井の高さが同じでも、窓の取り方や部屋の広さによって感じ方が違ったり、身長の高低による感じ方の差があるなど、建築において「天井高さ」は非常に奥の深いテーマの一つです。
今年で見納めとなる「赤プリ」のクリスマスイルミネーション