木造耐火構造壁の勉強会 @吉野石膏

建築家31会のメンバーと、吉野石膏木造耐火構造壁の勉強会に参加しました。

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現在、国の後押しもあり大都市圏で増えている木造耐火構造について、設計のポイントや作り方、2014年の告示化、準耐火構造との違い、森林資源の実情などについて勉強。

日本の森林を持続させるためには、木材を使っていくことが欠かせません。しかし、現在1年間で約50億m3(東京ドーム約80個分)の森林資源が蓄積されているとのこと。
これは8秒で家一軒分が蓄積されていることになり、一年では約390万軒分に相当しますが、これが生かせていないという悩ましい現実が今の日本にはあり、大きな課題になっています。

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告示(H12 建告1399号)による木造耐火の外壁構成。内壁側は強化石膏ボード(ひる石入)厚21mmを2枚重ね、外壁側は防水処理された強化石膏ボード(ひる石入)厚21mmを2枚重ねで貼っています。石膏ボードは火にあたると体積が小さくなるので、2枚のボードは必ず目地をずらせて貼ります。

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マンションなどの住戸間の仕切り壁で使われる、高性能遮音壁 A-2000-WI。
下地のLGSを千鳥に配し、厚さ21mmの石膏ボードと厚さ9.5mmの強化石膏ボードを重ねて両面に貼り、間に吸音用のグラスールを入れてあります。密度(硬さ)や厚さの違うボードを重ねていることもポイントです。

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ほぼ100%の住宅やビルに使われている石膏ボード。火に強い理由は、石膏ボード[硫酸カルシウム(CaSO4)と水(H2O)が結合した物質]の中には結晶水が21%含まれていて、石膏ボードが火にあたると、この結晶水の蒸発作用によって熱を奪い、温度上昇を抑えるからです。

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様々な機能をもった石膏ボードや左官下地として優れた性能をもったデラクリートなどの詳しい説明を吉野石膏の担当の方から受けました。また、住宅でも防音室などに使うソーラトン(吸音ボード)の性能をブースで確認したり、防音ルームに入って防音壁の遮音性能を体験するなど、充実の勉強会になりました。

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