『ミカンの木の育つ二世帯住宅』の基礎立上りの配筋検査に、構造設計者の千葉さん(シエスタ)と行きました。(6/22)
基礎の型枠には、コンクリートパネル(コンパネ)を使って現場に合わせて作る場合と、スチール製の既製品型枠を使って組む二つの方法があり、それぞれ一長一短があります。工事会社の現場監督さんは、施工性の観点からこの現場ではスチール製の既製品型枠を選択されました。
基礎立上り時の検査では、基礎と柱や土台を緊結するアンカーボルトの種類や設置位置も確認します。ブルーのアンカーボルトは高耐力のアンカーボルトです。
鉄筋コンクリートの基礎の幅は15cmです。耐力壁で、室内側の合板を真壁納まりとする場所があり、受け材とホールダウン金物の干渉をさけるため、アンカーボルトは基礎の中心でなく外側に15mm偏芯させたところに設置しています。アンカーボルトの位置もメジャーを当てて確認します。
基礎耐圧盤のコンクリートと基礎立上りのコンクリートの打ち継ぎ面には、打ち継ぎ面からの雨水の浸入を防止するための止水材・KUNI SEAL(クニシール)をいれています。
>>建築止水材(シール材)KUNI SEAL(クニシール)/クニミネ工業株式会社
基礎立上りのスリーブ位置と大きさも確認します。
住宅では、プランとの兼ね合いで構造体を配管などが貫通する場合は、構造強度を損なわないよう最低限のルールを守ったうえで、貫通部の位置や大きさを構造設計者と相談の上で決定します。
ポイントは(1)貫通部の断面欠損にる構造強度不足にならないようにすること。(2)基礎廻りの配管貫通部での止水を確実の行うこと。の2点です。
上の写真は耐圧盤打設前に入れたスリーブの写真ですが、耐圧盤を貫通するスリーブは将来、配管の交換がしやすいように基礎貫通キットを使ったさや管方式としています。
>>関連ブログ2011.8.23 住宅の基礎の設備配管 さや菅方式 基礎貫通キット
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