週末、上棟した『桜並木と暮らす家』(木造2階建・在来工法)の現場で、建て主の方と打合わせしました。
設計中に一度決めていますが、実際に立ち上がった現場で仕上げ材のサンプルを用意して、最終的に決定していきます。
外壁のガルバリウム鋼板のタテハゼ葺きの形状サンプルを施工会社に用意してもらいました。
>>関連ブログ2014.2.21 外壁ガルバリウム鋼板の自己修復作用 建て主施工確認
タテハゼ葺きのハゼの形状は二種類あります。
>>関連ブログ2014.2.4 ガルバリウム鋼板 立ハゼ葺きの外壁 十字路に建つスキップハウス
ホールダウン金物がつく位置には、ホールダウン金物の種類を書いた白テープを貼って、作業が効率的に行えて、かつ、間違いを少なくする工夫がされていました!!!
デッキテラスをブルーシートで覆って、材料や仕事道具を整理して置いてありました。
この住宅の南側には、夏の強い日差しを遮るための屋根を外壁から約1.1mはね出させています。以下、少し専門的になりますが、その構造についての説明です。
はね出し屋根を支える90角の垂木(タルキ)は、先端部分がネジ状になっているタルキックを使って、屋根合板(24mm)の下にある梁に固定。
タルキックだけも十分な固定ができますが、N75の釘を両側から斜め打ちしてより強固に固定しました。
90角の垂木(タルキ)の間隔(ピッチ)は455mm。
はね出し長さの2倍以上(実際には3倍以上)の長さを固定。
先端部分がネジ状になっているタルキックが、90角の垂木(タルキ)を貫通します。
屋根の先端には内樋を組み込むため、跳ね出した垂木の先端に内樋の下地となる合板を写真のように取り付けます。
厚さ24mmの合板で作った内樋を支える下地。
現在の木造住宅で多用され、構造的に重要な役目をはたしている釘。長さが刻印され、色も種類によって変えられているので、間違えが起こりにくい工夫がされています。
【 設計事務所アーキプレイスでの木造在来構法の住宅事例 】