『細長変形地の二世帯コートハウス』(SE構法・木造3階建・長屋形式の二世帯住宅)の建て主の方はお二人とも音楽が趣味で、2階には離れのような音楽室があります。今日は、その音楽室にグランドピアノの搬入があり建て主の方と一緒に立ち会いました。(1/18)
設計中からピアノは吊り上げて2階の窓から入れる想定で、窓の大きさ(1650w×1550h)を決めました。間口の狭い細長い変形地のため、道路側に設けることができた唯一の大きな窓です。音楽室は敷地の一番奥まったところの2階にあるので、この窓から入れた後は、人力で音楽室まで運んでいきます。
現在のお住まいからトラックで運ばれてきたグランドピアノがクレーンで吊り上げられます。
工事会社の方とも事前に相談して、吊り込みできるように窓前の工事用のシートと工事足場の一部を外してもらいました。近くには電線もあり、クレーンで吊り上げて、2階の窓から入れるのは専門業者さんでもかなり難しそうでした。
ピアノ専門の引越し業者さんは4人一組のチームです。
床に敷かれたマットの手前に見えるのはキッチンの配管ですが、キッチンを先に設置すると搬入が難しくなり、何かの拍子に傷つけてしまい心配もあるため、ピアノ搬入後に対面キッチンを設置します。
建て主の方は心配そうに見守られていました。30年ぐらい使われていたとても愛着のあるピアノだそうです。
室内では人力(二人)で運搬。段差のある通路も上手く運ばれていきました。
グランドピアノは脚を外して縦にすることができるので、意外にコンパクトになり、人が通れる大きさの窓やドアであれば運び込めるそうです。
室内から一旦、外のデッキテラスに出て、離れの音楽室へ運び入れ。入り口ドアのサイズはw740×h2000。室内側にはこれからもう一枚ドア(木製の防音ドア)がつきます。
建て主の方は設置後にピアノを弾いてみられ、新しいピアノ室の音の響き具合にとっても満足されたご様子でした。
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