「建築の日本展 〜その遺伝子のもたらすもの」@森美術館に行きました

六本木・森美術館で開催中の「建築の日本展 〜その遺伝子のもたらすもの」に行きました。(9/15)

タイトルが示すように、縄文の住居から現代建築まで100の事例を、9つの物語で紹介し、その底にある遺伝子を探りながら、日本建築の大きな流れを解き明かし、西欧近代の超克を試みてきた日本建築の、さらに未来に向かう新たな視野をも探ろうとする壮大で意欲的な展覧会です。

藤森照信監修の見事なカテゴリー分けで、400展に及ぶ資料、図面、大型模型、そして原寸大で再現された茶室を見終わった時には4時間かかっていました。

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実寸で詳細まで再現された待庵(たいあん)[伝:千利休]。僕(石井)は初めて中に入りましたが、近藤は大学の古建築実習以来二度目の体験だそうです。

近藤が大学一年生の時の設計製図の課題で、矩形図(かなばかりず)をケント紙にエンピツでトレースしたという建築家・丹下健三の自邸が、1/3のスケールで再現されていました。

カタログには残念ながら載っていませんでしたが、伊勢神宮の展示スペースに書かれていた、新古今和歌集で有名な西行が伊勢神宮を訪れた時に詠んだ歌

「なにごとの おはしますをば しらねども かたじけなさに なみだこぼるる」

も心に残りました。(石井)

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