朝日住まいづくりフェア２０１１でも展示されていた、注目の建材ガビオン（GABION）の紹介です。
僕が初めてスチールメッシュのカゴ、ガビオンの実物を見たのは、帰省した広島の崖の土留め壁として、コンクリート擁壁の代わりに使われているものでした。と、同時に「これか！」と思った記憶があります。というのは、数年前に建築雑誌で見たヘルツオーク・ド・ムーロン設計の『ドミナス・ワイナリー』（アメリカ1998）の、不思議な壁面に驚いたことがあったからです。
ガビオンはもともと土木用の資材として開発されたものだと思いますが、建築材料としての可能性を感じます。
ガビオンはカゴの中に入れる自然石の大きさや種類によって表情が変わり、自然にも馴染みやすい建材です。土留壁や塀の他にも、『ドミナス・ワイナリー』の壁の例のようにいろいろな場所や用途に使えそうです。
朝日住まいづくりフェアで見たのは、（株）おしゃ楽のガーデニングの展示で、パーゴラ状に組んだガビオンに緑を這わせたり、庭の塀ベンチに使ってありました。ガビオンを塀のように幅を薄くして使う場合は、転倒しないための床（地面）への固定が課題となるみたいです。
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