飯田十基の自邸と庭 見学

以前ブログに書いた作庭家・飯田十基(いいだじゅうき、1890〜1977)の、ご親族の方から連絡をいただき、初台にある飯田十基の自邸と庭を見せてもらうことができました。

玄関へのアプローチ。アプローチの左が応接室側の庭。右には茶室側の庭がある。

応接室側の庭を見る。敷地は南側(左側)と西側へ傾斜しています。

”雑木の庭”を追求した飯田十基の特徴が一番感じられる応接室側からの庭の眺め。敷地の傾斜をうまく利用して、変化と奥行き感が生み出されている。

応接室の床と庭はほとんど段差のない造りとなり、建物と自然(庭)との一体感が大切にされている。

茶庭側を見る。右が茶室。(この庭を手入れされてきた飯田十基の弟子の方により、庭の解体が慎重に始っていました)

雨なので笠をさして庭を廻りましたが、石や植栽がしっとりとして綺麗でした。

蹲踞(つくばい)。手水鉢、役石、植栽、灯籠がなんとも言ない空間を生み出しています。中央の茶色の石(?)は何だったかよく見なかったのが残念・・・

 

 

飯田十基は「庭は石組から、植栽はあと」と言われていたそうです。石組はどこを切り取っても美しく、センスを感じます。

庭の要所々に絶妙に配置された石像を眺めていると、何か語り掛けてくるようです。

庭の後に見せていただいた数寄屋風の建築も、監修:吉田五十八、設計:北尾春道、施工:岡本仁三のすばらしいものでした。

残念ながら飯田十基の自邸の庭と建物は取り壊しになってしまいますが、この目に焼き付けることができ、思いもかけないお土産もいただいて帰りました。

⇒つづき(数寄屋風の建築)は次回のブログへ

>>2010.12.6ブログ 雑木の庭 作庭家・飯田十基(いいだじゅうき)

>>関連ブログ2012.2.1 偶然の重なり 飯田十基とボランティア >>2021.10.10ブログ 横浜本牧にある三渓園を初めて見学

 

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