東京都現代美術館M0+で開催される「建築、アートがつくりだす新しい環境ーこれからの”感じ”」のレセプション・パーティに先週末(28日)に行きました。
驚いたことには、建築家やアーティストに混じり『ベルリン天使の詩』などの映画で有名なヴィム・ヴェンダース監督が来ていたことです。ヴェンダース監督(青いマフラー)の左に建築家ユニットSANNAの西沢立衛と妹島和世。
これは、透明な円形のレンズが吊るされているだけなのに、向こう側の風景が歪みながら映り込み3Dに見えてくる不思議な作品。アーテイスト:荒神明香(Haruka Koujin)
左は3階の展示スペースにあるSANNAのロレックス・ラーニングセンターの巨大な模型。
右は1階の展示スペースです。1階はこの展示のために、既存のナラのフローリングの上に、アーキプレイスのブログでも以前紹介したロシアンバーチ(テツヤ・ジャパン)のフローリングをこの展示のために敷いています。”もったいないな”との思いもありましたが、作品も展示スペースもロシアンバーチの貼ってある階の方が断然よく見えました。
ロシアンバーチの30センチ幅のフローリング、ニイロ塗装品のアップ。
これから見に行かれる方は、床材の違いによる展示作品の見え方の違いにも注目してみてください。
展示の最後を締めくくるのは、ヴィム・ヴェンダース監督の《もし建築が話せたら・・・》という12分の3D映像インスタレーションです。SANNAのロレックス・ラーニングセンター(を撮影したものですが、映像、音楽、カメラアングル、ナレーション、どれも詩的ですばらしく建築への愛情や未来への希望を感じさせる傑作でした。
ある場所が気に入って
そこで長い時間を過ごしていると
声が聞こえてくることがあります。
場所には声があって
建築は話をするのです。
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