地震発生などの緊急時には防災活動の中枢となり、ガスの製造から供給までを総合的に監視・コントロールしている東京ガスの「防災供給指令センター」を見学し、「予防」「緊急」「復旧」に備えた対策の説明を聞きました。
「緊急」では、大地震発生時、下の図のように、〈1〉家庭で止まる、〈2〉地域で止まる、〈3〉遠隔で止めるの3段階でガスをストップするシステムとなっているとのこと。
特に〈3〉の遠隔で止めるでは、2001年7月から運用が開始された地震防災システムSUPREME[シュープリーム]によりレベルアップ。阪神・淡路大震災クラスの地震の場合、作業に40時間かかると想定されていた地区ガバナの停止業務を、遠隔操作により15分に短縮、地震情報の収集も短時間に高精度で行なえるようになったそうです。
左図の赤い点が、各地区にあるSUPREMEの遠隔監視地点
「復旧」については安全確認が優先し、安全確認や修理作業には多くの人員が必要となるため、短時間でという訳にはいかないと思いますが、全国のガス事業者が協力する体制になっているとのことでした。
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