半地下鉄筋コンクリート+地上木造2階建ての住宅『空と暮らす家(スキップフロア)』では、工務店から地下躯体の施工図と根切り計画図がでてきました。
住宅を計画する時、完全な地下を作るか半地下にするか迷うときがありますが、コスト(工事費)的に考えると半地下とする方が断然有利になります。
土工事(土の掘削と搬出入)、鉄筋コンクリート工事(コンクリート、鉄筋、型枠)、仮設工事(土留め用の杭や矢板)、半地下とする方がいずれも少なくて済むからです。
例えば、土は根切り(掘ること)に4000/m3程度、運搬搬出に6000/m3程度かかり、1m3の土を掘って捨てるのに約1万円かかることになります。
半地下(根切り深さ約1.6m)としたこの住宅でも約80m3の土を掘って捨てるので、土工事に約80万円かかります。完全な地下とするとその2倍近くのコスト(工事費)が土工事にかかることになり、鉄筋コンクリート工事、仮設にかかる費用もほぼ深さに応じてアップしていくことになります。さらに、地盤が軟弱だったり地下水位が高い場合などはコストが嵩みます。。
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半地下のある住宅、空と暮らす家(スキップフロア)の場合、地盤の状態が良かったこともあり、土留め杭にはH型鋼ではなく木製の杭を使えたので、土留め工事費を抑えることができました。
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