久しぶりに紹介する本は、2008年に復刊された建築家・ブルーノ・タウトの『日本の家屋と生活』です。
ブルーノ・タウト(Bruno Taut 1880~1938)はドイツの建築家・都市計画家で、ナチスドイツが台頭する中、亡命のようなかたちで来日、1933〜1936年まで日本で生活しました。
その間、日本各地を訪れ日本文化に関する多くの著作を発表しました。その中の一つが『日本の家屋と生活』で、鋭い観察力と緻密な思考により日本の生活や住まいの深層をあぶり出した快著です。
日本を離れてわずか2年後にトルコ・イスタンブールで亡くなるタウトの、日本に対する愛情がいっぱい詰まったこの “贈り物” 。ぜひ一読を!
『日本の家屋と生活』ブルーノ・タウト著 篠田英雄訳(春秋社)
>>その他の主な著作、『日本美の再発見』(岩波新書)、『ニッポン ヨーロッパ人の眼で見た』(講談社学術文庫)、『日本文化私観 ヨーロッパ人の眼で見た』、『忘れられた日本』(中公文庫)
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