ポリカーボネート中空板を使った半透明の建具(引き戸)

狭小地の住宅では、室内の明るさを確保することと広がりを生み出すことが課題になります。特に明るさの確保は、生活する上での機能面だけでなく、精神面である快適性、気持ち良さ、心地よさにとって欠かせません。

今回、紹介する事例(千駄木の家)は、階段とLDKの間の建具(引き戸)と仕切り壁を、ポリカーボネート中空板(ポリカ複層板)で作り、窓のある階段室の明るさと広がりを、LDKからも感じられるようにしたものです。

LDK側からは、独特な透明感のあるポリカーボネート中空板(ポリカ複層板)の向うに、ほんのりとした光が入る階段が薄っすらと見えます。子供が学校から帰ってきて3階の子供室に行く様子や、朝起きて階段を1階の洗面室に下りてくる様子などが、キッチンやダイニングで作業しながらでも自然と目に入るつくりです。

ポリカーボネート中空板の建具(引き戸)は天井までの高さとして、把っ手も兼ねたアルミ型材を四方にまわし、同じくポリカーボネート中空板で作った仕切り壁と一体的に見えるようにしています。

階段側からもLDKの様子が薄っすらとわかり、”普通の(不透明)壁”には無い、空間の広がり・繋がりが生まれています。

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5層なのに15_0368s ポリカーボネート中空板(ポリカ複層板)はとても軽い材料なので、建具の開け閉めも楽にできます。 5層なのに17_0393s

上の2枚は別の住宅(5層なのに3階建ての家)の事例で、階段スペースとロフト(天井高1.4m)の間を、ポリカーボネート中空板(ポリカ複層板)を入れた建具(3枚引きの框戸)で仕切ったものです。ポリカーボネート中空板は乳白色のものを使っているので、建具を閉めた時にも障子のような柔らかな光が階段からロフトに入ってきます。

上は(白山の家)の事例で、玄関にもなっている土間スペースと外部のピロテイの間を仕切る建具(3枚引きの框戸)に、ポリカーボネート中空板(ポリカ複層板)とポリカーボネートの波板(小波)を重ねて入れています。建具を閉めた時にも、ポリカーボネートを透過した優しい光が入ると同時に、外の様子や広がりもほのかに感じられる作りになっています。

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【設計事務所アーキプレイスのポリカーボネート中空板(ポリカ複層板)を使った事例】

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