図面の見方 矩計図(かなばかりず)/断面詳細図

住宅の高さ関係の納まりを表わした詳細図面が、矩計図(かなばかりず)または、断面詳細図(だんめんしょうさいず)です。

基礎、床組み(床構成)、小屋組み、断熱材、窓、建具、枠などの寸法・納り・仕様を表わしたとても重要な図面です。矩計図(断面詳細図)では、構造体である梁と、床や天井の下地や仕上げ材の厚さ、給排水や空調設備の配管ルートなども検討されます。設計、見積り、工事のいずれの段階でも、建築関係者が平面詳細図とともに何度も見る総合的な図面でもあります。

一方で、矩計図や断面詳細図は、建て主などの素人の方には専門的すぎたり、断面図に比べて情報量が多すぎて分かりにくい図面でもあります。気になるところがあれば、設計者などの専門家に説明してもらいながら、必要なところは理解することをお勧めします。

木立に佇む家木造2階建ての断面詳細図 縮尺1/30

矩計図(断面詳細図)は、書き入れる内容が多いため、1/50〜1/20程度の縮尺で書きます。

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上の断面詳細図面の一部を拡大したものです。

表面からは見えない部分の、基礎の形状や深さ、床組みの下地から仕上げまでの構成、断熱材の種類や位置などが記入されています。外壁の下地から仕上げまでの構成、屋根周り基礎周り、窓の上下の納め方もこの図面を見るとわかります。

この住宅の立つ地域では冬に地面が凍るため、基礎底版(フーチング)は凍結深度よりも深い位置にした深基礎になっていることもわかります。

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阿佐ヶ谷の家 断面詳細図 縮尺1/20

鉄骨造3階建て住宅の断面詳細図の一部を拡大したものです。

屋根の水勾配や仕上げまでの断面構成、天井内の配管と梁(H型鋼)、断熱材や天井仕上げの関係などが記入され、手洗いやトイレの排水経路も検討されていることがわかります。

注意:矩計図と断面詳細図は、厳密に言うと違いがありますが、その差についての説明はここでは省略しました。

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