間取りの模範解答 心地よい住まいをつくる建築家の視点 出版のお知らせ

石井正博と近藤 民子もメンバーである建築家31会で準備を進めてきた書籍「間取りの模範解答」心地よい住まいをつくる建築家の視点(誠文堂新光社)が、いよいよ2025年8月5日に出版されます。

弊所は4つの事例とコラム「家電との上手な付き合い方」も掲載され、多くの方にお役立ていただける内容となっています。

書店に並びましたら、ぜひお手に取ってご覧ください。

>>amazon 間取りの模範解答:心地よい住まいをつくる建築家の視点/建築家31会

  • 書名:間取りの模範回答
  • 著者:建築家31会(監修)
  • 発売日:2025年8月5日(火)
  • 定価:1650円(税込)
  • 発行:誠文堂新光社
  • 仕様:A5版/オールカラー/144ページ
  • ISBN:978-4-416-72364-7

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住宅設計のプロたちが手がけた1000件以上の事例から、本当に使える間取りを厳選!

家族構成・目的別で探せる「あなたにとっての間取りの答え」

 

書籍、雑誌、動画、SNS……

「良い間取り」の情報はあふれていますが、

「あなたにとっての正解」となる間取りがどんなものか?

どうやって探せばよいか? わかるでしょうか?

ちまたで良いとされる動線や収納の工夫ばかりに振り回されて、

「本来押さえるべきポイント」を見失っていませんか?

 

たとえば、子育て世代の4人家族が暮らす家と、60代のご夫婦が暮らす家。

年齢や家族構成が変われば、間取りに求められる要件も当然変わってくるはずです。

では、良い間取りは住み手の数だけ無数にあるのかといえば、それも少し違います。

子育て世代の4人家族なら、どの家族にも喜ばれる工夫や共通して配慮すべき事柄があるでしょう。

60代のご夫婦にも、最適な間取りとしておすすめできるスタンダードがありそうです。

 

本書では、「住み手が○○なら……の模範解答を先に見ておく」というアプローチを提案。

設計歴2040年ほどのベテランが多く所属し、主に東京、神奈川、埼玉で活動する建築士の団体「建築家31会」に所属する建築士たちが、

各々の経験則を持ち寄り、「住み手が◯◯なら、間取りはこんなふうに考えるとよい」というエッセンスを集めました。

住み手の属性ごとに共通する汎用性の高い工夫や仕掛けを、実在する間取りを使って解説しています。

 

長年家づくりに関わってきたプロたちの経験則が凝縮された間取りの数々は、

理想のわが家を手に入れるガイドマップ、考え方の出発点となるはずです。

最初に「答え」を見てから間取りという難問を解き始める―そのための手引き書として本書をご活用ください。

あなたの家族や希望の条件に近い間取りが、きっといくつか見つかるはずです。

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著者紹介

建築家31会(ケンチクカサンイチカイ)

建築の設計・監理を専業とする建築家たちがみずから運営する協同組合。2011年発足(2014年協同組合設立)。実績、人柄、コミュニケーション能力などに優れる少数精鋭の建築家集団として住宅設計を中心に活動。戸建住宅の間取りについては、その歴史的変遷から最新のトレンドまで幅広い視野で調査・研究を実施。利便性や意匠性だけにとらわれない、暮らしの本質に向きあった現代の間取りのあるべき姿を、会をあげて追究している。その成果はテレビ・ラジオ、雑誌・書籍などのメディアを通じて各メンバーが随時発信。会としては本書が初の単著。
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目次

子育ての住まい
【動線】家事ラク動線の基本は、キッチンを軸に回すこと。/平屋なら、抜けをつくって光と風をコントロール。
【和室】畳の部屋をつくっておくと、助かる場面が次々と。/助っ人の待機場所は、家族から少し離れたところに。
【遊ぶ】安全とプライバシーが気になる人は、両方守られる中庭型で。/リビングがもう一つあると、おおらかで寛容な親になれる。/思いきり駆け回れる家があってもいいじゃない?
【学ぶ】スタディコーナーのトレンドは、2階の日当たりが良い場所。/リビング横のスタディコーナー、余裕があれば対面式に。/子供がたくさんいる家庭は、一部屋を順繰りに使ってもいい。
【収納】大きな収納を設けるなら、出入口を複数つくろう。/ファミリークローゼットは、いっそ廊下に。/畳むのが面倒な人の、セルフサービスクローゼット。/分散して設けるときの、長所と短所を教えましょう。
【洗濯】室内干し用のスペースは、一見ふつうの部屋でいい。/子供がたくさんいる家族は、洗濯物中心の動線がベター。
【炊事】料理好きも、料理嫌いも、クローズドキッチンに要注目。
【外部】「庭っているかな?」と思ったら、デッキと外壁で室内化を検討。
【面積】都市型3階建てのキモは、3階に何をもってくるか?/これからのキーワードは、「必要十分でまかなう」。

夫婦の住まい
【集う】友人たちと楽しむ部屋は、リビングとは別に設けたい。
【休む】寝室を分けるなら、気配くらいは感じられる程度に。
【娯楽】家族に子供が加わるまでは、シアタールームでのんびりと。
【中庭】いつも一緒があたり前なら、個室なんていらないかも?
【二拠点】田舎に建てるセカンドハウスは、意識的に自然を取り込む。/週末はプール付きの平屋でパーティーなんてどうでしょう?

親子の住まい
【母と娘】外に対しては閉じる。内側では大きく開く。
【母と息子】親が子の世話をする。子も親の世話をする。
【父と娘】在宅介護が苦にならない、吹抜けインターバルの効用。
【二世帯】適度に離しておくと、将来の選択肢が増える。/奥さま側両親との二世帯なら、玄関は共用でも大丈夫。/ご主人側両親との二世帯なら、できるだけ別々に分けておく。/「親世帯はひとり」という発想が、現実的には使いやすいかも。
【四世代】祖父+二世帯の四世代住宅は、祖父の部屋を要にすれば丸く収まる。

お客さんを招くなら
【打上げ】大人数でもスマートにさばける、土足廊下にはメリットがいっぱい。
【打合せ】自宅兼仕事場をつくるなら、公私のゾーンをはっきり分けて。
【独居】ひとり暮らしを楽しむなら、玄関は広く開放的に。
【中庭】気楽な近所付き合いを演出する、玄関ポーチと中庭の連結。
【料理】おもてなし好き奥さま公認。玄関直通のダイニングルーム。
【教室】わが家で○○教室を開くなら、素敵な専用動線のご用意を。

アイデアがあふれる住まい
【離れ】特別なこだわりがある部屋は、一室だけ離れにしよう。
【野外】室内にアウトドアを引き込む、土間+スノコのセンター配置。
【景色】室内から花見ができる家は、シネマサイズの横長窓を。
【収納】クローゼットを「箱」にすると、北側まで明るい部屋になる。
【犬猫】犬や猫と一緒に暮らすなら、階段よりもスロープの家に。
【熱帯魚】共通の趣味を持つ仲間と、心置きなく語らえるゾーン。

間取りのヒント
やっぱりこれはいりませんでした/空いた子供部屋、みんなどうしてる?/終の棲家の落とし穴/家電との正しい付き合い方/敷地境界は柔らかくしよう/美しい住まいはゴミの処理も美しく

>>間取りの模範解答:心地よい住まいをつくる建築家の視点/建築家31会 amazon

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遠くの海を望む家 お引き渡しをしました

遠くの海を望む家』(地下鉄筋コンクリート1階+地上木造2階建)が竣工し、7/5(土)お引き渡しをしました。

思えば、最初に設計の相談があったのは、新型コロナウイルス感染症の話題が高まり始めていた2020年の3月で、初期案のプレゼン(2020.7.6)をしてから完成までちょうど5年というアーキプレイスでは、最長のプロジェクトになりました。


東側の町道(建築基準法上の道路ではない)から見る。
隣接地は地主の方が樹木を切られたのでスッキリしました。


当初は3階建で進めていて、構造計算適合性判定(適判・てきはん)の対象建築物になるかどうかで進め方が変わるため、平均地盤面の測定位置や小屋組の構成による軒高さの位置の確認を役場や審査機関で行いました。
また、敷地東側の道路(町道)を避難経路として使えるかどうか(町道を建築基準法上の道路として認めてもらえ、あるいは建築基準法の道路に切り替える方法があるか)、敷地西側の路地状敷地部分の一部に位置指定道路を引き込むことができるかどうかについても、葉山役場の担当部署のほか、管轄の土木事務所、葉山消防署に何度も相談に行きました。また、民間の指定確認検査機関7社にも相談に行き可能性を探ったあと、条件をパターン別に整理して一緒に検討しました。


階構成と規模を見直し、地下1階+階高の高い2階建の基本設計案が纏まったのが2022年1月。


コロナ禍やウクライナの戦争の影響による建築費高騰のあおりも受けましたが、傾斜地の難しい工事の依頼先が金子建設さん決まり、外構を除く本体工事の工事契約を結んだのは、ぼぼ1年前の7/15日。


西側道路(幅2m)は、お隣の地主の方の持分(幅2m)と一緒に整備することができました。建物側に見えているスロープは最終的には建て主の方の直発注での工事です。



高低測量の時は草刈りから始めましたが、キイロスズメバチの巣が見つかったため作業を延期して、蜂バスターの方に駆除してもらったこともありました。


敷地を見にきたり、敷地の高低測量を行った時と比べると、西側道路からの景色は様変わりしました。
6/30に竣工写真をいつもお願いしている大沢誠一さんに撮って頂きました。






工事は地盤改良杭の杭打ちから始まり、傾斜地という難しい条件の中、金子建設さんの元で慎重に進んでいきました。


5年という期間の出来事を思い出しながらお引き渡しを行いました。
建て主のNさん、金子建設の会長さん、現場監督の寺川さんをはじめとする全ての工事関係者の皆さま、ありがとうございました。

>>これまでの設計・工事経過 遠くの海を望む家

設計事務所アーキプレイスでの地下や半地下のある住宅事例】

明大前の賃貸併用二世帯住宅緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅太陽の光を感じる家ひかりを組み込む家空と暮らす家(スキップフロア)千駄木の家代沢の家

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回遊動線のあるつくばの家 一年点検

昨年3月(2024年)にお引き渡ししました『回遊動線のあるつくばの家』(茨城県つくば市、木造2階建て在来構法)に、先日、工務店の方とご一緒に一年点検でお伺いしました。

梅雨の最中とは思えない快晴の真夏日。お引き渡し時にはまだ整っていなかった外構の植栽も、すっかり根付き、青々と成長していました。


道路側から見た外観。隣の家や道路向かいの住宅も完成し、周辺の街並みがすっかり様変わりしていました。


>>リール動画_回遊動線のあるつくば家1
>>リール動画_回遊動線のあるつくば家2


玄関の扉を開けた瞬間、外の暑さを忘れるような心地よさ。 イゼナの「アクアレイヤー」がしっかりと機能しており、一年を通じて快適な環境を保つ仕組みが、確実に発揮されていることを実感しました。外気温34℃、室温24.3℃、湿度52%

建て主の方からも「とても快適に過ごせています」とうれしいご感想をいただきました。夏季は太陽光発電によって電力をまかない、さらに余剰が出るほどとのこと。
一方で、暮らし始めてから「階段が少し滑りやすい」とのご相談があり、滑り止めの塗装をご提案。今回の一年点検にあわせて塗装工事を行うことになりました。また、お引き渡し時には見落としていたビニル床タイルのわずかな膨らみについてもこの機会にあわせて修繕を検討することに。


庭には芝生が青々と茂り、ご主人が丁寧に手入れされているそうです。竣工時に植えたハナミズキも、春には白い花を咲かせたとのこと。お子さんのために設けられた砂場もあり、ご家族がこの住まいを楽しんでいらっしゃる様子が伝わってくる、うれしい訪問となりました。

Mさんありがとうございました。お土産にいただいた涼菓はとても美味しく、ごちそうさまでした。

>>これまでの設計・工事経過 回遊動線のあるつくばの家

>>回遊動線のあるつくばの家 竣工写真

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住まいにおける階段の種類とデザイン

階段は、単なる上下階を結ぶ移動手段ではなく、空間のデザインや居住環境を大きく左右する要素です。設計の際には、安全性、快適性、採光・通風、家族のライフスタイルなどを考慮しながら、住まい全体のコンセプトに調和する形を選ぶことが重要です。

階段のデザインは、素材の選定、形状の工夫、設置場所によって大きく異なり、空間の印象を決定づけます。本記事では、住まいの階段のタイプごとの特徴と設計のポイントを解説し、それぞれのスタイルの参考となる設計事例を紹介します。

住まいにおける階段の種類とデザイン

目次

  1. トップライトと吹抜けを活かした階段
  2. 独立した階段室
  3. 階段下を収納やトイレに活用
  4. 開放的なスケルトン階段
  5. 折り返しのスケルトン階段
  6. デザイン性の高い螺旋階段
  7. スキップ階段で空間に動きを
  8. 吊り階段
  9. 片持ち階段
  10. 階段の応用編:組み合わせによる新たな可能性
  11. まとめ:住まいに合った階段を選ぶ

 

1. トップライトと吹抜けを活かした階段

周囲の建物に囲まれている場合や、窓からの採光が制限される環境では、階段と吹抜けを組み合わせることで、天窓(トップライト)を利用し、奥行きのある光の演出が可能になります。こうした設計により、住まい全体が明るく開放的な雰囲気になります。



事例①:光井戸を活用した住まい
>>ひかりの家

建物の中央に光井戸を設け、吹抜けの空間内にストリップ階段を配置。トップライトから注ぐ光は、3層の吹抜け空間を通して住空間全体を明るく照らします。同時に、階段を通じて家族同士の視線や声が自然に交わることで、住まいに温かいコミュニケーションが生まれます。



事例②:狭小地での採光工夫
>>代沢の家

地下から3階まで続く階段にエキスパンドメタル(網目状のスチール)を採用し、光を透過させることで地下階まで自然光を届ける設計に。窓を大きく取ることが難しい敷地条件下でも、階段を通して光の流れを作り、居住環境を快適に整える工夫に活かすことができます。

設計ポイント

  • トップライトからの採光を最大限活かす配置計画
  • 階段の素材選び(光を透過しやすい材質の採用)
  • 吹抜けを利用した空間の広がりと視線の工夫

2. 独立した階段室

住空間のゾーニングを明確に分けたい場合や二世帯住宅では、階段を独立した階段室として設けることで、プライバシーを保ちつつ快適な動線を確保できます。さらに、階段室を独立させることで空調範囲を限定でき、エネルギー効率を向上させるメリットもあります。

事例①:ガラスブロックを活用した明るい階段室
>>東京タワーと桜の見える家
>>設計・施工経過 東京タワーと桜の見える家

北東角に配置された階段室では、蹴込み面(立ち上がり面)をしっかり作ることで安全性を確保しつつ、壁面にガラスブロックを取り入れ、光の透過性を高める設計に。これにより、独立した空間でありながら閉塞感を感じさせないよう工夫を施しています。

事例②:廊下につながる木製階段
>>クランクした敷地を活かした家
>>設計・工事経過 クランクした敷地を活かした家

細長い建物のLDKと寝室をつなぐ廊下の途中に設けた木製階段は、少し高めに設けた横長の窓からの光で照らされます。踏み面と蹴込みのほかに、窓枠と手すりにも木材を使い、温かみのある木の質感と、光を柔らかく受け止める左官壁をバランスよく融合させています。

設計ポイント

  • 二世帯住宅では階段を独立設計にすることで生活音を軽減
  • 空調負荷を抑え、冷暖房の効率を向上
  • 階段室でも閉塞感を感じさせない光の工夫(窓やガラスブロックの活用)

 

3. 階段下を収納やトイレに活用

直階段はシンプルな形状で限られたスペースを有効に活用しやすいデザインですが、その下の空間をうまく使うことで、収納やトイレなどの利便性をさらに向上させることができます。

事例①:玄関ホールの折れ返し階段+トイレ
>>室内化したテラスを持つ家
>>設計・工事経過 室内化したテラスを持つ家


玄関ホールに設けた折り返し階段は、玄関側を鉄骨造の吊り階段、反対側を木製の階段とし、異なる材料を組み合わせて構成されています。その階段下にはトイレを目立たないかたちで組み込み、空間を有効活用しています。また、玄関とトイレの窓の高さを揃えることで外観の統一感を演出し、その下には下足入れやトイレ用の収納を設け、機能性も高めました。

事例②:キッチン収納とトイレの組み合わせ
>>ときどき電車の見える家

>>設計・工事経過 ときどき電車の見える家

階段下の空間を活かしてキッチン収納を設け、高さに余裕のある部分はトイレとして有効活用しました。収納扉は壁と一体化するデザインとすることで、視線に干渉せず、空間全体にすっきりとした印象を与えています。

設計ポイント

  • 直階段や折り返し階段の下の三角形スペースを収納やトイレとして活用
  • 扉のデザインを壁や階段と一体化させることで視覚的な統一感を演出
  • 限られたスペースの有効活用(特に狭小住宅で効果的)

4. 開放的なスケルトン階段

スケルトン階段とは、蹴込み板(立ち上がり面)を設けず、踏み板を骨組みに載せることで視線を通すデザインの階段です。開放感があり、空間を広く見せる効果がありますが、安全性の確保が課題となるため、手すりや踏み板の間隔に注意が必要です。



事例①:イナヅマ型の力骨のスケルトン階段
>>風と光と暮らす家
>>設計・工事経過 風と光と暮らす家

玄関ホールに入ると、正面に広がる坪庭の景色が目に飛び込んできます。その眺めを遮ることなく視線を自然に導くのが、軽やかな印象のストリップ階段です。階段を支える鉄骨の力骨は内側に配置されており、通路の圧迫感を軽減。踏み板は片持ち構造とすることで、さらなる浮遊感を演出しています。ジグザグとしたイナヅマ型の力骨と、空中に浮かぶような踏み板がリズムを生み出し、視線を透過させながら空間の印象的なアクセントとなるデザインです。



事例②:吹抜けに設置した軽やかな鉄骨階段
>>蕨市のコートハウス
>>蕨市のコートハウス 設計・工事経過ブログ

限られたスペースでも広がりを感じられるよう、吹き抜け空間に鉄骨階段を設置しました。鉄骨構造のスマートさを活かしながら、安全性にも配慮したデザインが特長です。踏み面を支える「ささら桁(踏み面を支える部材)」には直線的な形状を採用し、視覚的な安定感と、階段下を通る時の安全性を両立させています。


事例③:木製のスケルトン直階段
>>遠くの海を望む家
>>設計・工事経過 遠くの海を望む家

踏み板の一方を木製のささら桁で、もう一方を壁の中で支えたスケルトン階段は、室内に伸びやかな広がりを感じさせます。ささら桁は黒く塗装して内側に寄せることで、踏み板が片持ちのように見え、木の素材感や段差のリズムが際立ちます。構造の工夫によって、軽やかで抜け感のある空間が生まれています。

設計ポイント

  • 視線を通しながら安全性を確保するため、鉄筋格子や手すりのデザインに配慮。
  • 吹抜けとの組み合わせにより、光や風の流れを生む設計。
  • ささら桁の形状を工夫し、安全性とデザイン性を両立。

 

5. 折り返しのスケルトン階段

折り返しのスケルトン階段は、空間に抜け感をもたらす開放的なデザインが魅力です。構造をあえて見せることで、素材の質感やディテールが際立ち、空間にリズムと表情を与えます。踏み板の間に視線が抜けるため、圧迫感が軽減され、限られたスペースでも広がりを感じられます。折り返し構造によって動線もスムーズで、安全性や使いやすさにも配慮されたバランスの良い階段です。

事例①:折り返しの鉄骨階段1
>>室内化したテラスを持つ家
>>設計・工事経過 室内化したテラスを持つ家

ダイニングキッチンの一角に設けた鉄骨造のスケルトン階段は、限られた正方形のスペースの中で回転させて配置した折り返し階段です。階段の有効幅を最大限に確保しつつ、周囲の壁を利用し、鉄の“強さ”を生かした小さな部材を最小限に抑えることで、シンプルで洗練されたデザインに仕上げています。


事例②:折り返しの鉄骨階段2
>>細長変形地の二世帯コートハウス
>>設計・工事経過 細長変形地の二世帯コートハウス

細長い空間に設けられたこのスケルトン階段は、周囲に壁を設けず、上下階の床だけで支える構造とすることで、開放感あふれる佇まいに。外壁側に設けた大きな窓からは自然光が差し込み、階段越しに1階まで明るさが届きます。折り返し階段は、片側に緩やかなカーブを描く半円形のデザインとし、階段全体が宙に浮いているような軽やかさを演出。上り下りが日常の動作から、少し楽しいひとときに変わるような、そんな存在感のある階段です。


事例③:木製のスケルトン階段
>>プライベートテラスのある家
>>設計・工事経過 プライベートテラスのある家

周囲の壁を利用して設けられた木製のスケルトン階段は、室内に伸びやかな広がりをもたらします。蹴込み板を省いたデザインにより、一段ごとの木の素材感が引き立ち、視線や光、風が階段を通して心地よく抜けていきます。軽やかな印象とともに、空間に開放感を演出します。

設計のポイント

  • コンパクトなスペースを活かし、小さな部材でシンプルかつ実用的なデザイン。
  • 自然光や視線の抜けを意識した構造で、空間全体に開放感と明るさを演出。
  • 素材の特徴を活かした美しさと快適さを兼ね備えた設計がポイント。

6. デザイン性の高い螺旋階段

螺旋階段は、中心の柱を軸にして踏み板をらせん状に配置した構成が特徴で、空間に動きと個性を与える印象的なデザインです。省スペースで設置できる利点がある一方、踏み板の外周部にはたわみが生じやすいため、構造的な強度への十分な配慮が求められます。また、大きな荷重のかかる柱の支持方法は慎重に検討することが必要です。コンパクトながらも視覚的なアクセントとなる、機能性とデザイン性を兼ね備えた階段です。


事例①:屋上へ誘う白い曲線階段
>>ひかりを組み込む家
>>設計・工事経過 ひかりを組み込む家

柔らかな曲線を描きながら上昇する螺旋階段が、自然と視線を屋上へと導きます。空間全体の流れに呼応するようにデザインされたこの階段は、移動の動作そのものに楽しさを感じさせる仕掛けとなっており、日常に豊かなリズムをもたらします。


事例②:空間のアクセントにもなる螺旋階段
>>緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅
>>設計・工事経過 緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅

リビングの吹き抜けに設けた螺旋階段は、中央の支柱から片持ち状に伸びる踏み板と、緩やかな曲線を描く手すりによって、空間のアクセントとなっています。構造を最小限に抑えた軽やかなデザインは、大きな窓の先に広がる緑の景色を遮ることなく、視線の抜けを確保しています。吹き抜け空間をらせん状に上り下りするたびに、視点の角度が変化し、見える風景も少しずつ移り変わります。眺めて楽しく、歩いても楽しい、動きのある階段です。

設計ポイント

  • スマートな印象を生むらせん状の曲線設計。
  • 省スペースでありながら、視線の流れをデザインする工夫。
  • 安定した構造を確保するため、踏み板や支柱の強度計算を慎重に行う。

7. スキップ階段で空間に動きを

スキップフロアとは、床の高さを半階ずつずらしながら空間を構成するスタイルで、その移動をスムーズにするのがスキップ階段です。短い移動距離で、心理的な負担を軽減しながら室内の一体感を高めます。



事例①:鉄骨階段+木の踏み面階段
>>テラスと暮らすスキップフロアの家
>>設計・工事経過 テラスと暮らすスキップフロアの家

スキップフロア住宅の、空間のつながりを意識したデザインの階段。ダイニングとリビングを結ぶ木の踏み板階段は、暖かみのある素材感が特徴で、隙間を通して玄関が見えます。一方、ロフトへ至る鉄骨のスケルトン階段は、その軽やかな構造によりテラスへの眺めを妨げることなく空間を広く感じさせます。それぞれの素材が持つ特徴を活かした二つの階段を、開放的でモダンな雰囲気の中で調和させています。


事例②:鉄骨階段+木の踏み面
>>十字路に建つスキッハウス
>>十字路に建つスキッハウス 設計・工事経過ブログ

準防火地域での設計において、階段の構造体には鉄骨を採用し、踏み面には木材を組み合わせることで、耐火性能と温かみのある意匠性を両立させています。鉄骨のシャープさと木の質感が調和し、視覚的に軽やかさを演出しながら、安全性にも十分に配慮したデザインの階段です。



事例③:極細のささら桁を使った軽やかな階段
>>カフェのある家
>>設計・工事経過 カフェのある家

スキップ階段を支えるささら桁は、できる限りスリムなサイズに抑えることで、階段全体に軽やかな印象を与えています。視線が抜ける開放的な空間づくりを意識したデザインで、構造の存在を感じさせず、のびやかな雰囲気を演出しています。

設計ポイント

  • 階層のつながりを意識した空間設計で、住まいの広がりを生み出す。
  • 短い動線で心理的な負担を軽減し、使いやすさを向上。
  • 細くて強度のあるささら桁を用いることで、軽快なデザインを実現。

 

8. 吊り階段


吊り階段は、天井や壁から階段を吊り下げる構造が特徴で、まるで空中に浮いているかのようなデザインが魅力的です。この階段はモダンで洗練された印象を与え、視覚的に空間を広く見せる効果があります。


事例①:軽やかな印象の吊り階段
>>桜並木と暮らす
>>設計・工事経過 桜並木と暮らす家

天井内の梁からスチールの鉄筋を垂らし、木製の踏み板の片側を吊って支えた階段です。この鉄筋は、構造的な支持材であると同時に、階段の落下防止として手すりの役割も果たしています。踏み板の反対側は壁に埋め込むように固定され、両側から安定した構造を確保。階段下に視線が抜けることで玄関まわりに広がりが生まれ、明るい上方向への広がりも感じられます。訪れる人を迎え入れ、住まいの顔ともなる玄関に軽やかな印象を添えながら、リビングのある2階へと自然に人を誘う階段です。

設計のポイント

  • 天井からの鉄筋で木製の踏み板を支えることで軽やかなデザインを実現。
  • 踏み板の片側を壁に埋め込み、両側の支持による安定した構造を確保。
  • 階段下に視線が抜けることで広がりを演出し、空間の明るさと開放感を高める。

 

9. 片持ち階段

片持ち階段は、その片側が壁や柱などに固定されており、他の側は浮いている形状の階段です。まるで空中に浮いているかのような見た目が特徴的で、シンプルでモダンなデザインとして人気があります。


事例①:鉄を下地とした木の片持ち階段
>>太陽の光を感じる家
>>設計・工事経過 太陽の光を感じる家

地下の玄関ホールから1階のLDKへと上がる階段は、片側の壁だけで支えた片持ち構造。高強度のスチールを下地に用い、踏板の表面は木の仕上とすることで、軽やかさと温もりを両立しています。通路側には手すりを設けず、透明感のあるガラスの仕切りを設置。広がりを生み出しながら安全性を確保し、空調の効率化にも配慮したデザインです。

設計ポイント

  • 片側の壁のみで支えられた片持ち構造によって、空間に広がりと軽やかさを演出。
  • 高強度のスチールを下地に使用し、木材の踏板で温もりとデザイン性を両立。
  • ガラス仕切りによる透明感で、安全性を確保しつつ視覚的な開放感を実現。

 

10. 階段の応用編:組み合わせによる新たな可能性

階段の形状や素材を組み合わせることで、空間にさらなる変化をもたらし、機能性とデザイン性を両立させることが可能です。


事例①:折り返し階段+ストリップ階段
>>5層なのに3階建ての家

玄関から踊り場までは蹴込みのないストリップ階段とし、大窓からたっぷりと光を取り込む構成としています。踊り場から先は、収納を組み込んだ箱型の階段とし、実用性と意匠性を両立。階段下部の空間も無駄にせず、床面まで伸びる大きな窓を設けることで、玄関全体に明るさと開放感が生まれます。窓の内側に設けた縦格子の木ルーバーは、視線をやわらかく遮りつつ外からの光を通し、内外を緩やかにつなげています。


事例②:裏側にヌックを設けた折れ曲がり階段
>>都会のオアシス中庭のある家
>>設計・工事経過  都会のオアシス中庭のある家

吹き抜けのあるリビング空間に設けた折れ曲がり階段は、鉄骨と木を組み合わせた構成。下部はスチールの力桁に木製の踏み板を載せた鉄骨階段とし、上部(折れ曲がりから2階へ)は木製の階段に切り替えています。折れ曲がり位置を高く設定することで、階段下にこもり感のあるヌック空間を実現。 手すりは細いスチールで構成し、視覚的な要素を抑えながら、手に触れる部分には木を用いて、触感のやさしさと温もりを添えています。大きな吹き抜けの中の階段が、垂直方向の広がりを引き立てるアクセントとなっています。


事例③:ロフトと屋上テラスへの箱階段

>>細長変形地の二世帯コートハウス
>>設計・工事経過 細長変形地の二世帯コートハウス

この箱階段は、シナランバー合板を「箱型」に積み重ねたデザインが特徴です。小さなスペースでロフトや屋上テラスへ効率的に上がることができ、階段下には布団も入る収納を設けています。また、階段は飾り棚になると同時に、階段自体がインテリアのアクセントにもなる役割を果たしています。

設計ポイント

  • 異なる階段タイプを組み合わせて、採光や収納の機能を強化。
  • 安全性を考慮した透明素材の活用で、開放感を保ちながら視線の抜けを確保。
  • 空間の流れを意識し、居住者の動線を自然に誘導する設計。

 

11.まとめ:住まいと調和する階段

階段は、単に上下階を行き来するための移動手段という役割を超えて、住まい全体の印象や雰囲気を大きく左右する重要なデザイン要素です。その存在はときに空間の主役となり、視線を引きつける構成の中心として機能します。選ぶ素材や形状、設置する場所や周囲との関係性によって、階段が空間にもたらす影響は大きく変わります。

たとえば、金属とガラスを組み合わせた階段はシャープでモダンな印象を与える一方、木を用いた階段は温かみや親しみやすさを演出します。また、壁に沿って控えめに設けるのか、吹き抜けの中央に大胆に配置するのかによっても、空間における存在感はまったく異なります。

その一方で、階段には安全性や快適性といった機能面も欠かせません。段差の高さや踏板の幅、手すりの設計などは、家族構成や使い勝手に応じて細やかに検討する必要があります。見た目の美しさだけでなく、長く安心して使えることも重要なポイントです。

住まいのコンセプトに調和しつつ、機能とデザインのバランスを適切にとった階段は、暮らしに豊かさをもたらし、空間全体の魅力を高めてくれます。階段を単なる構造物としてではなく、住まいの一部として丁寧に設計することが、より質の高い住空間づくりにつながります。

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レトロモダンなフルリノベーション 一年点検に伺いました

レトロモダンなフルリノベーション(木造住宅のフルリフォーム、東京都杉並区)』住宅の一年点検に工事会社の方と一緒に伺いました。リノベーション後一年が経ち、住まいに新たな変化も見られ、春夏秋冬を生活してみた感想もお聞きしました。


窓を開けて風を通し、エアコンを使わずに過ごすことも多くなったとのこと。電気代も以前の住まいに比べて半分程度に抑えられて、断熱リフォームの省エネ効果に満足されている様子でした。


置き家具や照明器具が増えて、住まいのカスタマイズを楽しまれている様子が感じられました。金魚も成長していました!


全体的に目立った劣化はなく、バルコニーの木製目隠し手すりも屋根のおかげで色落ちがほとんどありませんでした。ただ、洗面室の造作家具に一部小口テープが剥がれた箇所があり、日を改めて建具屋さんに修繕してもらうことになりました。


ご主人の新たな趣味として、室内にはたくさんの観葉植物が増えていました。
元々、設計中は奥様に全てお任せだったのですが、リノベーション完成後には住まいへの愛着が芽生え、インテリアにも興味を持ち始められたそうです。現在はフローリングやキッチンの掃除をこまめに行い、住まいの写真を撮影して楽しむなど、新たな生活スタイルを築かれているようです。


ご主人が育てられている、ちょっと変わった形の植物。ジャングルの中の木に生える様子を再現した壁面の板の上に植えられています。

今回の一年点検では、住まい手ご家族が楽しみながら空間をカスタマイズされている様子が感じられました。置き家具や照明器具、観葉植物などが加わることで、住まい全体がご家族の趣味やセンスを映し出し、より一層魅力的な空間に仕上がっていました。
住まいが成長していく姿に触れることができ、これからの設計にもさらに力を注ぎたいという思いを抱きながら帰りました。

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設計事務所アーキプレイスのリフォーム・リノベーションの事例】

レトロモダンなフルリノベーション』『コレクターズのマンションリノベ』『蕨市のアンテークリフォーム』『朝霞市のリフォーム』『NGO耐震補強リフォーム』『Valley SU邸 耐震補強リフォーム』『NG邸 リフォーム

       

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緑あふれるアトリエのある家の窓断熱リフォーム

2014年4月にお引き渡しをした緑あふれるアトリエのある家の建て主の方から昨今の猛烈な暑さ対策として、窓の断熱リフォームをしたいとのご相談があり、工務店の方やサッシ屋さんとともに伺いました。

建設当初、東側隣は2階建ての住宅が建っていました。一昨年、平屋建てに建て替わり、東側の窓に朝日が直接降り注ぎ、日差しの強さを感じるようになったとのこと。また2階の掃き出し窓やロフトの窓についても、タープで日差しを防いでも猛暑には勝てず暑いとのことで、国や東京都から補助金が出るこのタイミングで窓の断熱リフォームに踏み切られました。


この窓では、枠内にロールスクリーンが付いているのでそれを取り外し、新たに枠外の上部に取り付ける必要があることがわかりました。工務店の方々と一緒に調査を進める中で、下地がしっかりと入っているかを針で慎重に確認。
窓の断熱リフォーム後、今度はカーテン屋さんに相談する予定です。

今回の窓断熱リフォームでは、Low-Eガラスの内窓を採用することにしました。
取り付け前に、窓枠内にちゃんと収まるかを確認するため、窓をひとつひとつチェックしました。引き違い窓は奥行き70mm以上、横滑り出し窓は奥行き50mm以上が必要でしたが、どの窓も基準をクリアしていて一安心。

モネの庭に憧れて造られた庭は、薔薇が咲き、緑が溢れていました。

 


帰り際に建て主の方から、おしゃれなお菓子と陶芸家であるご主人の作品花入れをいただきました。
Fさんいつもお心遣いをありがとうございます!

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テラスと暮らすスキップフロアの家のショート動画をYouTubeにアップ

テラスと暮らすスキップフロアの家』(東京都練馬区、木造2階建て在来構法)のショート動画を、設計事務所アーキプレイスのYouTubeチャンネルにアップしました。

>>これまでの設計・工事経過 テラスと暮らすスキップフロアの家

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動物病院の増改築プロジェクト

昨年の夏から進めている、動物病院の増改築プロジェクト。
基本設計がまとまり実施設計に入る前に、既存部分の高さが図面と食い違っていないかどうか工事会社の方に実測してもらいました。

設備関係も、既存設備の配管ルートで変更の必要なもの、仮設工事が必要なもの、新設で賄うものを見極めるために一緒に見てまわりました。

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おのぼりさんツアー 聖オルバン教会とチームラボ・ボーダレス展

新しい街や懐かしい建築を新鮮な目で見学し、その後に美味しいもの食べながら建築談義に花を咲かす。そんな「おのぼりさんツアー」を建築仲間と年に数回行なっています。


今回は冬の「おのぼりさんツアー」で好評だった、聖オルバン教会(1956年完成、設計:アントニン・レーモンドで待ち合わせ。


木造の教会内には大河のようにゆったりと時間が流れていて、東京タワーや麻布台ヒルズが近くにあることも忘れてしまいます。


あらわしの梁や柱が織りなすリズムと、やわらかな自然光が心地よい祈りの空間です。


低層部の外壁は温かみのある色合いのフランス積みレンガの組積造。


レーモンドが考えた構造を理解するために書いたスケッチ。ルールに従い丸太と半割の丸太を使い、ピン構造で三角形を形成しながら組み合わせることで、この教会の軽やかで無駄のない空間(身郎と側廊)と上と下で勾配の違う屋根は造られています。

近くのNOAビル(設計:白井晟一)を見学した後、麻布台ヒルズへ。


冬にじっくり見た麻布台ヒルズはさくっと見て、teamLab・チームラボ、Borderless・ボーダレス展へ。


ベトナム発のピザ屋さんで、住宅の温熱環境のことなど情報交換しました。

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CGパースをご覧いただきました 暮らしを楽しむ広々コートハウス

暮らしを楽しむ広々コートハウス』(木造2階建)のCGパースができ、建て主の方にご覧頂きました。これまで設計内容の確認とともに、家具や仕上げ材の決定や関係者との打ち合わせ、工事の方とのイメージの共有などでも活用していきます。


建主の方からは、下の嬉しい感想がメールで送られてきました。

<とても素敵で、思わず何度も見返してしまいました。
昼の雰囲気もいいですが、夜の感じが特に気に入っています。
 
完成がますます楽しみになりました。>

 

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設計事務所アーキプレイスでの中庭のある住宅やコートハウス事例】

都会のオアシス中庭のある家それぞれの時間を大切に犬猫と暮らすコートハウス細長変形敷地の二世帯コートハウス蕨市のコートハウス猫と暮らす中庭のある家囲まれた家夏ツバキの家

    s nekotokurasu

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これからのSMILE HOME展 at代官山ヒルサイドテラス 5/24(土) 25(日)

これからのSMILE HOME展 〜家づくりを建築家に相談してみよう〜 代官山ヒルサイドテラス  アネックスA棟 建築家31会のイベントvol.35のお知らせ

◆これからのSMILE HOME展 at代官山ヒルサイドテラス

日時:2025年5月24日(土)・25日(日) 10時〜18時

会場:代官山ヒルサイドテラス  アネックスA棟 2F,3F 入場無料  アクセス方法>>
   東京都渋谷区猿楽町29-21
(東急東横線 「代官山駅」徒歩3分。東急東横線・地下鉄日比谷線「中目黒駅」徒歩7分 。JR山手線・JR埼京線・地下鉄日比谷線「恵比寿駅」徒歩10分)

主催:建築家31会(ケンチクカ サンイチカイ)協同組合

◆インスタライブ
5/24(土)11:00〜 会場の様子を生配信
13:00〜 協賛企業ならびに建築家紹介
5/25(日)11:00〜 会場の様子を生配信
13:00〜 協賛企業ならびに建築家紹介
建築家31会の公式インスタグラム sanichikai からご覧いただけます 。


◆ワークショップ
(お子様でも参加できる簡単な体験です) *参加費無料
①内装材でつくるコースター
 5/24(土)14:00〜16:00
②親子で体験する住宅3Dモデル宝探しゲーム
 5/25(日)14:00〜16:00
③住まいの模型作り体験

先着20組の参加者にはオリジナル「三角スケール」プレゼント


 

◆家づくりを建築家に相談してみよう

建築家31会は東京・神奈川・埼玉に一級建築士事務所を構えているメンバーで構成された住宅設計を得意とする建築家のグループです。
このような展示会もおかげさまで35回目となりました。

近年、私たちはコロナ禍を経験し、時間の使い方や生活スタイルの変化を感じていると同時に、視点を広げてみると地球温暖化の問題やITの急速な変化の中に身を置いています。住宅では、ワークスペースや趣味の部屋を組み入れたり、ペットと共に暮らすことを重視したり、親しい友人や家族とBBQのできるテラスを設けたと、家族それぞれのライフスタイルに寄り添った柔軟な家づくりが求められています。家はもっと自由に、自分らしい時間を手に入れる場所。家づくりの過程は、将来にわたり自分のライフスタイルを考える貴重な機会となるはずです。

我々31会メンバーは、「これからのSMILE HOME」と称し、クライアントと共にライフスタイルを反映させた住まいの事例を建築模型や実例写真を展示し紹介します。家づくりに興味がある方や、これから家づくりを考える方々のヒントになれば幸いです。そして是非、家づくりを建築家に相談してみましょう!

 

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完成前の事務所検査を行いました 遠くの海を望む家

遠くの海を望む家』は本体内部の工事がほぼ終わったので、連休前に事務所検査を行いました。

建て主の方が選ばれたビニルクロスは十種類以上あったのですが、指定通り間違えずに貼られました。
細かな汚れや手直し部分は少しありましたが、大きな修正が必要なところはありませんでした。(丁寧な工事に感謝)

リビングの北側の窓から見える景色は絵のようでした。


周りの木々が一挙に芽吹いて、青い空と新緑の対比、海の見える景色に葉山ならではの清々しさを感じます。


屋外駐車スペースと玄関アプローチの工事は、コンクリート打設の準備が進んでいます。

西側通路では外構工事業者さんの工事も始まっています。この工事が終わってから役所の完了検査を受けます。

>>これまでの設計・工事経過 遠くの海を望む家

設計事務所アーキプレイスでの地下や半地下のある住宅事例】

明大前の賃貸併用二世帯住宅緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅太陽の光を感じる家ひかりを組み込む家空と暮らす家(スキップフロア)千駄木の家代沢の家

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照度シュミレーションによる照明計画 暮らしを楽しむ広々コートハウス

暮らしを楽しむ広々コートハウス』(木造2階建)の照明計画について相談している(株)ひかりさんと、照度シュミレーションなどの資料をもとに、照明計画の詳細を詰めました。

住宅全体とともに、各部屋(空間)の光の具合も3Dで実際の見え方を確認

床、壁、天井の仕上げ材の色や反射率を考慮した実際の明るさが、床面の照度や空間の照度として、具体的な数値として見えてくるので、照明器具選びや器具配置をより詳細に検討することができます。

微調整した照度シュミレーションほかの資料をもとに、照明計画の考え方を建て主の方にZOOMを使ってご説明しました。

照明納まり詳細、配線系統図、照明部材資料まで揃っているので実際の工事へ入っても安心で、完成がとても楽しみです。

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設計事務所アーキプレイスでのSE構法の住宅事例】

室内化したテラスを持つ家独立した二世帯が集う家細長変形地の二世帯コートハウス明大前の賃貸二世帯住宅風と光と暮らす家緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅

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SE構法の軸組パース 暮らしを楽しむ広々コートハウス

暮らしを楽しむ広々コートハウス』(木造2階建)の構造は耐震工法・SE構法です。

実施設計も終盤になり、構造設計のNCN(エヌ・シー・エヌ)から上部構造の構造計算後の構造伏図、軸組図とともに、軸組パースが送られてきました。

構造計算によって、窓の大きさや位置にかかわるような大きな変更はありませんでした。

大きな吹き抜けのあるリビングの外壁面は強風時に大きな風荷重(水平荷重)を受けることになります。この風荷重を受けるためには、柱を強くしたり、梁を強くしたり、床状の水平構面をいれたり、火打梁や吹き抜けを跨ぐ小梁をいれるなどの方法があります。

この住宅では当初、梁と柱を強くして、そこから流れてくる力を、階段の傾斜に沿った斜めの梁で基礎の伝えるという、少し特殊な方法ですっきりした吹き抜け空間を実現させていました。


構造計算後は、階段の踊り場を利用した強い床(水平構面)をつくり、風荷重を受ける強い梁(120×600と120×500)から強い柱(120×360)に流れてくる力を、直交方向の耐力壁に流していく考え方に変わりました。

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設計事務所アーキプレイスでのSE構法の住宅事例】

室内化したテラスを持つ家独立した二世帯が集う家細長変形地の二世帯コートハウス明大前の賃貸二世帯住宅風と光と暮らす家緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅

 

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築45年の木造住宅の耐震改修と断熱改修 建築家31会リレーブログ

石井正博と近藤民子もメンバーである建築家31会では、家づくりやリフォームに役立つ話や、設計事務所や建築家の役割を広く知ってもらえるような話題を見つけて リレーブログを書いています。

設計事務所アーキプレイスが担当の今回は、木造住宅の耐震改修と断熱改修について『レトロモダンなフルリノベーション』をご紹介しながら書きました。

昨今、資材の値上げや職人不足などによる建築費の高騰がおさまらない中、マンションや戸建て住宅のリフォームという選択肢も増えています。耐震改修やフルリノベーションにご興味ある方の参考に少しでもなれば幸いです。

>>築45年の木造住宅の耐震改修と断熱改修 @石井正博+近藤民子)


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 【家づくりお役立ち記事  31会のリレーブログ@石井正博+近藤民子】

築45年の木造住宅の耐震改修と断熱改修

続・今どきの住宅の玄関廻りで考えたいアレコレ

今どきの住宅の玄関廻りで考えたいアレコレ

続・住まいの和室(畳のある部屋)の七変化!

住まいの和室(畳のある部屋)の七変化!

間接照明を住まいの明りに取り入れてみよう!

住まいの室内建具や造作家具の材料と仕上げ

コロナ後の新生活にも対応できるワークスペースを設けた住宅

住宅の玄関ドアや玄関引き戸をオリジナルで作ってみよう

住宅の外壁材の種類と特徴、メリット・デメリット

テレワーク・在宅勤務がもたらす住宅の作り方や暮らし方の変化

機能的で快適な水廻り 洗面/脱衣/洗濯室をつくるポイント

住まいの収納を新築やリフォームを機に見直してみる

木造住宅の耐震補強の大切さと耐震補強リフォームの実例

傾斜地の住宅のメリット・デメリット1
傾斜地の住宅のメリット・デメリット2
傾斜地の住宅のメリット・デメリット3

住宅の窓周り カーテン・ブラインド選びと設計時のポイント3
住宅の窓周り カーテン・ブラインド選びと設計時のポイント2
住宅の窓周り カーテン・ブラインド選びと設計時のポイント1

二世帯住宅のタイプ別メリットと注意点 その3 〜完全同居タイプ〜
二世帯住宅のタイプ別メリットと注意点 その2 〜半分離タイプ〜
二世帯住宅のタイプ別メリットと注意点 その1 〜完全分離タイプ〜

住まいに光と風を効果的に取込む天窓(トップライト) 2
住まいに光と風を効果的に取込む天窓(トップライト) 1

設計事務所・建築家にできること 5 お引き渡し後(定期点検・メンテナンス・リフォーム)
設計事務所・建築家にできること 4 住宅の工事監理
設計事務所・建築家にできること 3 住宅の見積チェック
設計事務所・建築家にできること 2 住まいのプランニング(設計)
設計事務所・建築家にできること 1 土地探しのお手伝い

四季を感じるテラスのある暮らしのすすめ 3 屋上にテラスのある住まい
四季を感じるテラスのある暮らしのすすめ 2 2階LDKと繋がるテラスのある住まい
四季を感じるテラスのある暮らしのすすめ 1 1階LDKと繋がるテラス(デッキテラス)のある住まい

図面の見方-7 図面の上下を逆さまにしてみる
図面の見方-6 断面詳細図(だんめんしょうさいず)
図面の見方-5 断面図(だんめんず)
図面の見方-4 立面図(りつめんず)
図面の見方-3 自分なりの物差し(スケール感)をもとう
図面の見方-2 図面に色を塗ってみよう
図面の見方-1 建物は通路と溜まりで出来ている

住宅模型をつかった建築家との住まいづくり その3
住宅模型をつかった建築家との住まいづくり その2
住宅模型をつかった建築家との住まいづくり その1

住まいの階段7 応用編
住まいの階段6 スキップフロアの階段
住まいの階段5 螺旋(らせん)階段
住まいの階段4 直階段のストリップ階段
住まいの階段3 直階段の階段下利用タイプ
住まいの階段2 階段室タイプの階段
住まいの階段1 階段とトップライト

住まいの採光と通風(日当りと風通し) その4
住まいの採光と通風(日当りと風通し) その3
住まいの採光と通風(日当りと風通し) その2
住まいの採光と通風(日当りと風通し) その1

住まいに広がり(開放感)を生み出す方法 その5
住まいに広がり(開放感)を生み出す方法 その4
住まいに広がり(開放感)を生み出す方法 その3
住まいに広がり(開放感)を生み出す方法 その2
住まいに広がり(開放感)を生み出す方法 その1

家を建てる時の土地探しのポイント まとめ
家を建てる時の土地探しのポイント15 その3
家を建てる時の土地探しのポイント15 その2
家を建てる時の土地探しのポイント15 その1
家を建てる時の敷地と住宅(土地と住まい)

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テラスと暮らすスキップフロアの家 一年点検

昨年3月(2024年)にお引き渡ししました『テラスと暮らすスキップフロアの家』(東京都練馬区、木造2階建て在来構法)では、一年点検に工務店の方とともに伺いました。

建て主の方は、設計の段階からとても熱心で、細かく収納の仕方や量や大きさを考えられ、施工中も現場にできる限りお越しになり、細部まで思い通りに実現でき、とても快適にお過ごしとのこと。「完成した家で過ごすのが本当に楽しい」といったご感想を頂きました。

また、施工していただいた(株)小山工務店の丁寧な工事のおかげで、不具合や手直し箇所は一つもありませんでした!👏


設計中から将来犬を飼いたいというお話があり、ソファの一角に犬の居場所をと考えていましたが、これから迎えることになった犬(コッカープー)はやや大きく、こちらではなく別の場所にケージを置くことになりました。


洗面化粧台ピアラの洗面器だけ使った造作家具はお手入れがしやすく、Dポリッシュ仕上げのカウンターも施工当時のままキレイな状態でした。ゴミ投入口の穴も便利にお使いとのこと。
>>リール動画 テラスと暮らすスキップフロアの家1


脱衣室のニッチタオル収納の使用状況や折りたたみ式のカウンターは毎日役立っているとのこと。

暮らしてみてお気づきになったこととして、テレビの背面に設けた1畳ほどのリビング収納は、夏になると熱がこもりwifiが止まってしまうことがあるとか。
リビング収納にはモデムやルーターやAV機器類がまとめて置かれていて、熱を逃す工夫が必要そうです。
入り口はカーテンで目隠しされていますが、そのカーテンを開けて対処しているとのことでした。これからは、スペースが狭く機械室のようになる場所には、排熱用に換気扇をつけた方が良いと思いました。


お引渡時は、道路際の外構は手付かずでしたが、ご自身でオージープランツを植え、バランスよく大きめの石ころも置いて、通りに彩りを与えていました。

家に愛着を持って大切に暮らされているご様子を伺い、大変嬉しく思いました。
Sさんありがとうございます。
次回、コッカープーの「ララちゃん」に会えるのが楽しみです。

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インスタグラムにアーキプレイスの家づくり事例のリール動画をアップ2

設計事務所アーキプレイスのインスタグラム・archiplacejapanに家づくり事例のリール動画をアップしています。

ご興味ある方はぜひご覧いただけますと幸いです。

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一級建築士の定期講習を受講しました 2025 これからの建築

建築士に3年に一度受講することが建築士法で義務づけられている一級建築士の定期講習を、事務所パートナーの近藤と一緒に受けました。(3/28)

<主なテーマ>
・最近の法改正の動向および建築士業務の適正化
・既存ストックの活用
・最近の建築技術(設備・計画関係)
・最新の建築技術(構造関係)
・住宅・建築の長期耐用化
・建築物の事故事例及び処分事例並びにこれからを踏まえた職業倫理
・設計及び工事監理の実務動向

近年多発する地震被害への対策、気候変動に伴う水害や風害への対応、脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上や法規の合理化、既存ストックの有効活用や建築の長期対応化に向けての法の合理化など、変化していく社会に対応しながら建築も変化していっています。そして変化のスピードは増々加速しています。

近年の建築を取り巻く環境の変化を思い出しながら、設計者としての責任の重さを再認識し、これからの建築を思い描く講習会でもありました。



定期講習会場の国土交通省指定確認検査機関 ビューロベリタスジャパンの入る新宿エルタワーからは新宿駅周りがよく見えるのですが、西口の小田急デパートが解体されて東口のLUMINE EAST側まで見通せます。

新宿駅西口改札前の上には巨大なクレーンを動かせる作業デッキが組まれていて、その下を多くの人が行き交っていました。


京王デパートの前でもビルが工事中。3年前は解体工事(?)していた記憶です。


上の写真2枚はODAKYUのサイトより転載
>>新宿駅西口地区開発プロジェクト


午前2時限、午後2時限のビデオ講習のあとに、一級建築士は40問の修了考査を受けます。今回は考査終了後に直ぐに結果が分かり、無事に修了証を受け取って帰ることができました。



講習会テキストへの付箋紙の付け方(修了テストに向けての)には個性が現れています。

>>2012.3.30ブログ 建築士定期講習 受講しました

>>関連ブログ2012.4.26 建築士定期講習 修了証

>>2016.3.31ブログ 一級建築士定期講習を受講しました

>>2019.3.29ブログ 一級建築士の定期講習を受講しました 2019 建築をとりまく世界の変化

>>2022.3.31ブログ 一級建築士の定期講習を受講 2022 加速する建築をとりまく世界の変化

 

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イゼナ/アクアレイヤー 暮らしを楽しむ広々コートハウス

暮らしを楽しむ広々コートハウス』(SE構法2階建)では、イゼナの前田さんとの打ち合わせのタイミングで建て主の方にもお越しいただきました。(3/12)

改めて前田さんから、水蓄熱アクアレイヤーの仕組みからはじまり、この住宅のために設計された内容や考え方の説明をいただきました。


イゼナのアクアレイヤーは、水を利用した蓄熱システムで、床下に水を入れた袋を全面に敷設し、熱を蓄えて室温を安定させる仕組みです。省エネ性に優れ、冬は暖房、夏は冷房として使えます。耐久性が高く、環境にも優しいのが特徴です。

この住宅では熱源として壁掛けエアコンを使用し、1階に2カ所(床下に吹く)、2階の天井裏にハウジングエアコンを1カ所設置します。

建て主の方の気がかりなこととしては、エアコンのメンテナンスのこと。日々のフィルター掃除程度はご自身でなさるとして、大掛かりなエアコン本体の掃除などは、イゼナでメンテナンス部隊を整える予定とのことでした。



アクアレイヤー概念図 <冬>


アクアレイヤー概念図 <夏>

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設計事務所アーキプレイスでの水蓄熱アクアレイヤーを使った事例】

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ショールーム巡り1 暮らしを楽しむ広々コートハウス

暮らしを楽しむ広々コートハウス』(SE構法2階建)では、基本設計が完了し、実施設計に進んでいます。建て主の方の帰国のタイミングで、内部仕上げのショールームを建主の方とインテリアデザイナーのキナリトの亀田さんと小田さんと共にいくつか巡りました。(3/11)

まずは、ベースとなる内装壁・天井仕上げの塗装として提案している天然塗り壁材「フェザーフィール」/プラネットジャパン関東支社へ。
関東支社は、無有建築工房 竹原義二さん設計の建物で、8年前に完成し、建物全体の仕上げ材に商品を使用しているので、さまざまな仕上げ材や仕上げ方や納まり、経年変化を見て回れる面白いショールームです。


大阪の社員が宿泊できる部屋。プラネットジャパンのスタッフ白須賀さんにご案内いただきました。水回りはフェザーフェールではなく、クイック&イージーで仕上げてくださいとのこと。


宿泊室の壁はクイック&イージー2回ローラー塗りで乾かないうちにハケ仕上げだったり、


クイック&イージーのつぶあり2回ローラー塗りで乾かないうちにコテ押えで、単色なのに2色に見えて自然なムラがでて表情のある仕上げだったり、


亀田さんが前もって取り寄せていたサンプルを見ながらどの色がお好みか検討しました。

続いて、平田タイルへ。テレビの背面のアクセント壁や水回りの壁にタイルが候補になっています。

色だけでなく、艶の有無、大きさ、貼り方、素材感を現物サンプルを見ながら計画の場所でどのような見え方をするかイメージして検討します。

続いて、同じアクセントとなる壁タイルを見にリビエラ株式会社へ。



タイルのショールームは、展示の仕方がさまざまですが、このショールームのように大きな面でリビングをイメージして家具まで造りこんで貼ってあるとよりイメージしやすくなります。ちょうどテレビの背面の壁に建て主の方のお好みのライムストーン調のタイルが貼られていました。同じシリーズのカラーバリエーションは、上記の写真のように収納されていました。

内装とは別に外壁面の一部のアクセントとなる素材も検討していて、上記のようなタイルもお好みとのことで、今後検討していきます。

続いて、フローリングや再生デッキ材や天井板を見に東京工営へ。
1階の床は全面タイル張りで、2階はウォールナットのフローリングを考えています。
そのフローリングに合う、バルコニーの再生木のデッキ材、天井の板張りを大きめの現物サンプルを床に広げて確認しました。

朝から夕方まで計4つのショールームを巡りました。
実際に大きな面で見ると新たな発見があったり、出会いがあったりするものです。今回も有意義なショールーム巡りとなりました。

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設計事務所アーキプレイスでの中庭のある住宅やコートハウス事例】

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    s nekotokurasu

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大きな窓の緑道沿いの家 3/8(土)オープンハウスのお知らせ

この度、設計事務所アーキプレイスで設計監理しました『大きな窓の緑道沿いの家』(木造2階建、神奈川県相模原市)が竣工間近となり、建て主様のご厚意によりオープンハウスを開催させていただくことになりました。

南側の緑道に面した旗竿変形敷地に建つ木造2階建ては、お隣の母屋と呼応するデザイン(チューダー様式)で踏襲されています。2階リビングの緑道に大きく開いた木製窓と傾斜屋根の垂木現しの天井が特徴の住まいです。

日時    :2025年3月8日(土) 10:00~17:00
場所    :神奈川県相模原市 
連絡先   :archiplace@mbg.nifty.com 見学会のお申し込み 予約制(無料)

ご興味ある方は電話(03-3377-9833)またはメールにてお申し込みください。 オープンハウスの詳しい案内をお送り致します。(3/7金曜日20時まで)

予約制:ご興味のある方は下記までお申し込みください

*小学生以下のお子様連れの場合は、親御さんで交代でご覧いただくなどお願いします。
(乳児は可)

敷地面積 :123.39m2(37.32坪)
延床面積 :123.10m2(37.24坪)
家族構成 :ご夫婦
用途地域 :第一種低層住居
防火   :準防火地域
建蔽率  :50%→60%(準耐火建築物)
容積率  :100%
北側斜線 :5m+1.25a
構造   :木造2階建(在来構法)
設計監理 :設計事務所アーキプレイス
構造設計 :一級建築士事務所soaps合同会社
施工   :株式会社栄伸建設
仕様   :長期優良住宅
     :耐震等級3、断熱等級6
     :外皮平均熱貫流率 UA=0.44、一次エネルギー消費量基準 BEI=0.80

>>これまでの設計・工事経過 大きな窓の緑道沿いの家

【 設計事務所アーキプレイスでの木造在来構法の住宅事例 】

     

クランクした敷地を活かした家都会のオアシス中庭のある家テラスと暮らすスキップフロアの家それぞれの時間を大切に犬猫と暮らすコートハウス桜並木と暮らす家ミカンの木の育つ二世帯住宅くるりのある家

 

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外壁材が貼られました 遠くの海を望む家

遠くの海を望む家』は傾斜地に計画した地下鉄筋コンクリート1階、地上木造2階建の混構造の住宅です。

地上の木造2階建部の外壁にサイディングが貼られました。

千鳥(たて目地を上下でずらした貼り方)で貼れるシーリングレス仕様の厚さ16×455×1820mmのサイディング(COOLイルミオ/メレグレー/ニチハ)です。
>>イルミオCOOL/ニチハ

千鳥で貼ると横ランインが通りスッキリ見えてきますが、コーナー部分では役物を使うため、どうしてもたて目地が強調されてしまうのが少し残念ではあります。


2階のデッキテラスではサイディング工事の方が、ビル止めした部分などをタッチアップしていました。外壁に使ったメレグレーはグレーに茶が混じった微妙な色のため、タッチアップ材も二色を混ぜながら塗るものでした。

2階デッキテラスに面した壁は白くすることが多いのですが、今回は建て主の方のご希望で黒に近い色のサイディング(ルビドフラット/ルビドブラック/ニチハ)を貼っています。こちらは通常サイズ16×455×3030mmで目地が縦横に通るのものです。

地下の鉄筋コンクリート部分では、壁や天井の下地となる軽鉄(LGS)が施工されました。住宅の場合は木材で下地を組む場合が多いですが、この現場の大工さんは軽鉄(LGS)も扱えるということで、木下地よりも狂いが少なく、仕上げ厚さを薄くできる軽鉄(LGS25×40:壁)で下地を組みました。

この後、石膏ボードを貼る前に断熱材を吹き付けますが、軽鉄(LGS)の裏にも断熱材が回るように壁から浮かせています。

混構造の住宅の設計や施工の注意点はいくつかありますが、鉄筋コンクリート部と木造部では外壁の厚さが100mm程度違ってくるため、地下から地上に上がる階段幅などは、地下の壁厚(仕上げを含む)を検討して、それを元に地上の木造部の壁位置を決めていきます。

この住宅では、壁厚の違いが現れる部分には木の見切り材を入れて仕上げます。

>>これまでの設計・工事経過 遠くの海を望む家

設計事務所アーキプレイスでの地下や半地下のある住宅事例】

明大前の賃貸併用二世帯住宅緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅太陽の光を感じる家ひかりを組み込む家空と暮らす家(スキップフロア)千駄木の家代沢の家

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「皮膚科 カメリアクリニック」改め「方南町駅前皮ふ科形成外科」

2020年6月、方南町駅(東京メトロ丸ノ内線)の3a出入口徒歩0分の、1階に和菓子屋さんの入る寺井ビルの2階に完成した皮膚科クリニック。方南町皮ふ科クリニックの姉妹院『皮膚科 カメリアクリニック』は、院長が変わるタイミングで建具の調整やビニルクロスの張り替え等の改修工事を行いました。クリニックの名前も『方南町駅前皮ふ科形成外科』に変更。



診察室2のビニルクロスを新しい院長のお好みの色、淡いグリーンに張り替えました。


お客様用トイレの柱型にカビの様なシミが出ていたので、ボードを剥がして断熱材を入れてビニルクロスを張り替えました。

本日(2025.2.3)から開院です。地域に愛されるクリニックになることを願っています。

【設計事務所アーキプレイスの医院・クリニック設計事例】

Island Hills Clinic方南町駅前皮ふ科形成外科方南町皮ふ科クリニック 中山メンタルクリニック林間皮フ科クリニック2早川皮フ科クリニックまりレディスクリニック

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ホームページのWorksに『レトロモダンなフルリノベーション』をアップ

設計事務所アーキプレイスのホームページのWorksに、『レトロモダンなフルリノベーション』(東京都杉並区)の竣工写真と概要をアップしました。

レトロモダンなフルリノベーション』は築44年の木造2階建部分と母屋のRC造部分に一部またがった、4人家族の住宅のフルリノベーション(フルリフォーム)。

遠い将来、RC造部分が切り離されても木造部分だけで自立した生活ができるように、アプローチや玄関、水廻りの位置などを見直し、間取りを大きく変更。ダイニング上部には、既存床を撤去して梁を架け替えて吹抜けを新設することで、風が流れ、光が回り、1、2階の繋がりの感じられる開放感のある住まいに生まれ変わりました。木造2階建て部分は、木造耐震診断士の方に協力いただきながら耐震改修工事も一緒に行い、杉並区の木造住宅耐震改修の助成も受けて安全性を確保。壁・屋根・床・窓の断熱改修も同時に行うことで、温度差の少ない心地よい住まいを実現しました。

<リノベーション前>

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設計事務所アーキプレイスのリフォーム・リノベーションの事例】

レトロモダンなフルリノベーション』『コレクターズのマンションリノベ』『蕨市のアンテークリフォーム』『朝霞市のリフォーム』『NGO耐震補強リフォーム』『Valley SU邸 耐震補強リフォーム』『NG邸 リフォーム

    

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大きな窓の緑道沿いの家 建て主の方と壁のモザイクタイルを決めました

大きな窓の緑道沿いの家』(木造2階建・在来構法、神奈川県相模原市)は2月末の完成に向けて工事が進んでいて、現場監理に毎週行っています。


週末、建て主の方に現場をご覧いただきました。

 
これから発注するキッチンのモザイクタイルを、用意したサンプルやカタログ見ながら一緒に決めました。


背面収納のカウンターと吊り戸棚の間に貼るタイルは、SWAN TILEの「松皮」という変形の菱形のモザイクタイルに決定。形が特徴的なので色は抑えたマットなホワイトで、目地の色もホワイトに。
キッチンのコンロ横の壁は、モザイクタイルを貼ると目を引きすぎるため、壁の色に近いマグネットキッチンパネル(ekrea マグピタボード マットホワイト)でスッキリ仕上げることになりました。磁石が効くので、お玉など壁に掛けておくこともできます。


壁には塗装(エマルジョンペイント)が塗られ、壁に反射した光で空間が柔らかく感じられるようになりました。


1階の床には600角のトラバーチンが貼られました。目地詰めはこれからです。
玄関土間部分には、先に断熱材を敷いた上に下地を作ってタイルを貼りますが、1階の床に石やタイルを貼ると、冬はどうしても足元が冷たく感じるので、上履き部分の床の下には温水式床暖房を入れています。


鉄骨階段の鉄部にも塗装が塗られました。

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