暮らしを楽しむ広々コートハウス 耐力壁やFRP防水下地の確認

暮らしを楽しむ広々コートハウス』(木造2階建・SE構法)は、週1ペースで現場監理に行っています。

今日(11/6)は外壁の耐力壁合板やFRP防水の下地などの確認を行いました。


足場をつたって1階と2階の耐力壁合板を見てまわりました。耐力壁の位置、合板の種類、釘の種類とピッチが図面どうりで間違いないか、また釘の施工状態を確認。

>>SE構法(SE工法) 構造用合板(耐力壁)を固定する釘の種類とか間隔


バルコニーのFRP防水の下地が丁寧に施工されています。写真左側から右側に向けて1/50勾配の傾斜をつけて、右側にはドレンの位置に向けて1/100の勾配をつけた排水溝を設けています。右の掃き出しサッシ下端は防水の立ち上がりを120以上確保。
雨が降っても濡らさないようにブルーシートで覆ってあります。

>>関連ブログ2011.9.29 屋根FRP防水工事 みんな集まる家


バルコニーと同じくFRP防水を行うポーチの庇は大工さんが施工中です。

サッシの取り付けも始まっています。


サッシ下には、万一侵入した漏水も完全にシャットアウトし、躯体(柱)を腐朽などの被害から守る「ウェザータイト」を取り付けています。


地盤面からの高さ1mの範囲の、防蟻処理も行われました。


リビングの吹抜けには作業のために簡易な足場が組まれています。


現場監督や大工さんと、細かな納まり打合せ、今後のスケジュールも確認しました。


中庭の見上げ。

>>設計事務所アーキプレイス HP

>>設計事務所アーキプレイス Facebook

>>archiplacejapan Instagram

設計事務所アーキプレイスでのSE構法の住宅事例】

室内化したテラスを持つ家独立した二世帯が集う家細長変形地の二世帯コートハウス明大前の賃貸二世帯住宅風と光と暮らす家緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅

←前の記事 暮らしを楽しむ広々コートハウス     次の記事→

カテゴリー: 設計・現場監理(進行中), 暮らしを楽しむ広々コートハウス | タグ: , , , | 暮らしを楽しむ広々コートハウス 耐力壁やFRP防水下地の確認 はコメントを受け付けていません

変形敷地の中庭を囲む家 ショールーム巡り

変形敷地の中庭を囲む家』(木造3階建・在来工法)では、基本設計がほぼ固まり、いよいよ具体的な仕様を決める段階へ。建主の方と一緒に、浴室・洗面・トイレ・キッチンを見に、いくつかのショールームを巡ってきました。

最初に訪れたのは、LIXILショールーム東京。(10/21)ここでは主に洗面化粧台と浴室を中心に見学しました。
このお住まいでは、各階に洗面化粧台を設置予定。しかもそれぞれサイズ(幅・奥行き)が異なるため、LIXILの複数のシリーズをご案内いただきました。


建て主の方が特に重視されていたのは「掃除のしやすさ」。ミラーボックスの下部に設置された自動水栓タイプが理想的とのこと。
洗面器はカウンター一体型を選び、鏡は一面鏡がスッキリしていて好印象でしたが、自動水栓との組み合わせに制限があることが判明。既製品では納得いく組み合わせが難しく、造作の可能性も視野に入れることになりました。

 
浴室はLIXILの「スパージュ」を採用します。棚やタオル掛けなどの付属品は極力省き、シンプルな空間で決まりました。内装の仕上げは、ショールーム展示の組み合わせだけでなく、カタログ掲載のバリエーションも参考にしながら、建て主の方の好みに合うものを選定しました。

ショールーム巡り二日目(10/28)は、クリナップ・キッチンタウン・東京(新宿ショールーム)へ
目的はキッチンの見学と仕様の検討です。暮らしの中心となるキッチンだからこそ、細部までじっくりと確認していきます。


まずはキッチンのレイアウトから。アイランド型にするか、対面式で手元を隠す立ち上がり壁のあるI型にするか、実際の生活シーンを思い浮かべながら検討しました。
サイズは15cm刻みで調整可能とのことで、3mのモデルを見ながら、2.85mが最適な寸法なことがわかり決定しました。


カウンターと壁との取り合いも含めて、壁にはタイルを貼ると良さそうなことも分かりました。


カウンターは、質感が美しく傷も目立ちにくい「ステンレスバイブレーション仕上げ」を選択。継ぎ目のない一体型のステンレスシンクは、見た目もすっきりとした形状のタイプに決まりました。実際に触れてみることで、質感や使い勝手がよりリアルに感じられ、建て主の方も納得のご様子でした。  

続いて、TOTO東京センターショールームへ。トイレと手洗い器、洗面化粧台の見学です。


「ネオレストLSタイプ」。便器が陶器一体型で成形されているため、給水部が外に出てくる仕様になっています。この給水部の見え方や納まりについても、実物を見ながらご確認いただきました。

トイレの手洗器は、半埋め込みタイプ、壁付けタイプ、対面タイプの3種類をそれぞれの設置方法や空間への馴染み方を確認しながら、最適なスタイルを決定。水栓はすべて自動水栓タイプで統一しました。

洗面化粧台はリクシルに続きTOTOでも検討を行いました。各階でサイズが違うため、可能なシリーズを選ぶことに。ただし、奥行きはすべて55cmとのこと。


エスクアの洗面化粧台。水栓は、掃除のしやすさを重視して、パネルに取り付けられた壁付けの自動水栓タイプを選択。鏡の下部にセンサーが内蔵されており、手をかざすだけで水が出る仕組みになっています。


各階に設置する洗面化粧台の面材もそれぞれ選定し、無事に水まわり設備の検討が完了しました。

今回のショールーム巡りを通して、建て主の方がどのような点を重視されているのかが、より明確になりました。掃除のしやすさ、見た目のすっきり感、使い勝手、そして空間との調和——それぞれの選択には、日々の暮らしを丁寧に思い描く視点が込められていました。こうした価値観やこだわりは、今後の実施設計にしっかりと反映させていきます。設備選びは単なる仕様決定ではなく、住まいづくりの大切なヒントが詰まったプロセスだと改めて感じました。

長時間にわたるショールーム巡り、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました!

設計事務所アーキプレイス HP

>>設計事務所アーキプレイス Facebook

>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan

>>archiplacejapan Instagram

設計事務所アーキプレイスでの中庭のある住宅やコートハウス事例】

都会のオアシス中庭のある家それぞれの時間を大切に犬猫と暮らすコートハウス細長変形敷地の二世帯コートハウス蕨市のコートハウス猫と暮らす中庭のある家囲まれた家夏ツバキの家

    s nekotokurasu

←前の記事 変形地の中庭を囲む家     次の記事→

カテゴリー: 変形敷地の中庭を囲む家, 断熱・気密・温熱環境, 建築材料・素材, 住宅用太陽光発電, 文京区の注文住宅 | タグ: , | 変形敷地の中庭を囲む家 ショールーム巡り はコメントを受け付けていません

上棟しました 暮らしを楽しむ広々コートハウス

暮らしを楽しむ広々コートハウス』(木造2階建・SE構法)は、先週、10/9、10/10と2建て方を行い無事に上棟しました。
関係者の方、ありがとうございました。

建て主の方はアメリカ在住のため直接ご覧になれなかったので、写真と動画をお送りしました。


屋根に透湿防水シートが敷かれて今日の作業はおしまいです。

リビングは2層吹き抜けたダイナミックな空間になります。


2階は壁が少なく空間がつながっていきます。


屋根の下地となる合板も運び上げられています。


手前にはアクアレイヤーの水袋を入れるため102mm、
奥のバルコニーは防水のために240mm、床と梁を下げています。


1階は天井の高い空間で、中庭に面しています。


鳶小屋梁を設置しています。


2階の床梁が設置されたあと、2階の床合板が貼られたところ。

鳶さんは幅120の梁の上に上がっての作業です。


一番大きな梁は梁成600の吹き抜けの壁の耐風圧梁です。


通し柱と1階の管柱(くだばしら)が建ったところ。


運ばれてきた梁には、大工さんと鳶さんがSE金物を専用のボルトで取り付け。

1〜2階までの長い通し柱から建てられていきます。


柱にはSE金物が先につけられて運ばれてきます。梁のSE金物は現場で取り付けます。

↓ここからは建て方の前までの工事です。


管柱(くだはしら)は土台の上に固定されなすが、主な柱は土台ではなくコンクリートの基礎に緊結されます。


柱は120角を使いますが、上の写真は一番大きな柱(120×360mm)を受ける金物。


土台と大引きが設置された状態。外周の土台に高さと内部の土台の高さを変えています。


土台の裏面や小口にも防蟻塗装が塗られています。


床を受ける大引きは、耐圧版に鋼製束を建てて支えます。


建て方の準備に足場が運び込まれています。


建物内の床下の給水、給湯、排水の配管を建て方の前に施工。
基礎には内側から防水剤が塗布られています。


基礎には、外側に打ち込んだスタイロフォームの断熱材を保護するモルタルが塗られました。

>>設計事務所アーキプレイス HP

>>設計事務所アーキプレイス Facebook

>>archiplacejapan Instagram

設計事務所アーキプレイスでのSE構法の住宅事例】

室内化したテラスを持つ家独立した二世帯が集う家細長変形地の二世帯コートハウス明大前の賃貸二世帯住宅風と光と暮らす家緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅

←前の記事 暮らしを楽しむ広々コートハウス     次の記事→

カテゴリー: 設計・現場監理(進行中), 暮らしを楽しむ広々コートハウス, SE構法(SE工法)について考える | タグ: , , | 上棟しました 暮らしを楽しむ広々コートハウス はコメントを受け付けていません

アンビルドプロジェクトから学ぶ家づくりアイデア集1、2、3、4

石井正博と近藤民子もメンバーである建築家31会では、家づくりやリノベーションなどに役立つ話や、設計事務所の役割を広く知ってもらえるような話題を見つけて毎週 リレーブログを書いています。

設計事務所アーキプレイスが担当した今回のリレーブログでは、実際には建てられなかった4つの住宅(アンビルドプロジェクト)をシリーズで取り上げ、建て主のご要望や敷地条件に対して私たちがどのように考えたか、設計の工夫や暮らしのアイデアを図面や模型写真とともに紹介しています。

ご興味ある方は、下のリンクからご覧いただけますと幸いです。


>>アンビルドプロジェクトから学ぶ、家づくりアイデア集1 @石井正博+近藤民子


>>アンビルドプロジェクトから学ぶ、家づくりアイデア集2 @石井正博+近藤民子


>>アンビルドプロジェクトから学ぶ、家づくりアイデア集3 @石井正博+近藤民子


>>アンビルドプロジェクトから学ぶ、家づくりアイデア集4 @石井正博+近藤民子

>>設計事務所アーキプレイス HP

>>設計事務所アーキプレイス Facebook

>>archiplacejapan Instagram

>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan

前の記事 レトロモダンなフルリノベーション     次の記事→

 【家づくりお役立ち記事  31会のリレーブログ@石井正博+近藤民子】

>>アンビルドプロジェクトから学ぶ、家づくりアイデア集1 @石井正博+近藤民子
>>アンビルドプロジェクトから学ぶ、家づくりアイデア集2 @石井正博+近藤民子
>>アンビルドプロジェクトから学ぶ、家づくりアイデア集3 @石井正博+近藤民子
>>アンビルドプロジェクトから学ぶ、家づくりアイデア集4 @石井正博+近藤民子

築45年の木造住宅の耐震改修と断熱改修

続・今どきの住宅の玄関廻りで考えたいアレコレ

今どきの住宅の玄関廻りで考えたいアレコレ

続・住まいの和室(畳のある部屋)の七変化!

住まいの和室(畳のある部屋)の七変化!

間接照明を住まいの明りに取り入れてみよう!

住まいの室内建具や造作家具の材料と仕上げ

コロナ後の新生活にも対応できるワークスペースを設けた住宅

住宅の玄関ドアや玄関引き戸をオリジナルで作ってみよう

住宅の外壁材の種類と特徴、メリット・デメリット

テレワーク・在宅勤務がもたらす住宅の作り方や暮らし方の変化

機能的で快適な水廻り 洗面/脱衣/洗濯室をつくるポイント

住まいの収納を新築やリフォームを機に見直してみる

木造住宅の耐震補強の大切さと耐震補強リフォームの実例

傾斜地の住宅のメリット・デメリット1
傾斜地の住宅のメリット・デメリット2
傾斜地の住宅のメリット・デメリット3

住宅の窓周り カーテン・ブラインド選びと設計時のポイント3
住宅の窓周り カーテン・ブラインド選びと設計時のポイント2
住宅の窓周り カーテン・ブラインド選びと設計時のポイント1

二世帯住宅のタイプ別メリットと注意点 その3 〜完全同居タイプ〜
二世帯住宅のタイプ別メリットと注意点 その2 〜半分離タイプ〜
二世帯住宅のタイプ別メリットと注意点 その1 〜完全分離タイプ〜

住まいに光と風を効果的に取込む天窓(トップライト) 2
住まいに光と風を効果的に取込む天窓(トップライト) 1

設計事務所・建築家にできること 5 お引き渡し後(定期点検・メンテナンス・リフォーム)
設計事務所・建築家にできること 4 住宅の工事監理
設計事務所・建築家にできること 3 住宅の見積チェック
設計事務所・建築家にできること 2 住まいのプランニング(設計)
設計事務所・建築家にできること 1 土地探しのお手伝い

四季を感じるテラスのある暮らしのすすめ 3 屋上にテラスのある住まい
四季を感じるテラスのある暮らしのすすめ 2 2階LDKと繋がるテラスのある住まい
四季を感じるテラスのある暮らしのすすめ 1 1階LDKと繋がるテラス(デッキテラス)のある住まい

図面の見方-7 図面の上下を逆さまにしてみる
図面の見方-6 断面詳細図(だんめんしょうさいず)
図面の見方-5 断面図(だんめんず)
図面の見方-4 立面図(りつめんず)
図面の見方-3 自分なりの物差し(スケール感)をもとう
図面の見方-2 図面に色を塗ってみよう
図面の見方-1 建物は通路と溜まりで出来ている

住宅模型をつかった建築家との住まいづくり その3
住宅模型をつかった建築家との住まいづくり その2
住宅模型をつかった建築家との住まいづくり その1

住まいの階段7 応用編
住まいの階段6 スキップフロアの階段
住まいの階段5 螺旋(らせん)階段
住まいの階段4 直階段のストリップ階段
住まいの階段3 直階段の階段下利用タイプ
住まいの階段2 階段室タイプの階段
住まいの階段1 階段とトップライト

住まいの採光と通風(日当りと風通し) その4
住まいの採光と通風(日当りと風通し) その3
住まいの採光と通風(日当りと風通し) その2
住まいの採光と通風(日当りと風通し) その1

住まいに広がり(開放感)を生み出す方法 その5
住まいに広がり(開放感)を生み出す方法 その4
住まいに広がり(開放感)を生み出す方法 その3
住まいに広がり(開放感)を生み出す方法 その2
住まいに広がり(開放感)を生み出す方法 その1

家を建てる時の土地探しのポイント まとめ
家を建てる時の土地探しのポイント15 その3
家を建てる時の土地探しのポイント15 その2
家を建てる時の土地探しのポイント15 その1
家を建てる時の敷地と住宅(土地と住まい)

カテゴリー: お知らせ・ご案内, サイト・WEB掲載, 設計について, 建築家31会 | タグ: , , , | アンビルドプロジェクトから学ぶ家づくりアイデア集1、2、3、4 はコメントを受け付けていません

犬との暮らしを楽しむ家 キッチンとフローリングのショールーム巡り

犬との暮らしを楽しむ家』(木造2階建・在来工法)は、基本設計がほぼ固まってきたので、建て主の方とショールームに一緒に行きました。


横浜みなとみらいにあるパナソニックショールーム横浜では、キッチンをはじめとして、ユニットバスルームとトイレを選びました。(9/8)


パナソニックオリジナルのコンロが3つ横に並ぶ、トリプルワイドIH。
コンロ幅90センチの幅広コンロなので、二人が並んで料理できるのが特徴です。


カウンターや面材の色や素材感、キッチンカウンターの長さ、奥行き、高さも確認。


現在のお住まいでは幅45cmの食洗機がフル稼働。お子さんの成長や在宅ワークも考慮して、新居では幅60cmタイプを採用することになりました。


江戸川橋にある(株)東京工営さんのショールームでは、フローリング材、デッキ材、軒天に張る板を選びました。(9/22)

フローリングはバーチとナラ(オーク)を候補に検討していましたが、カタログにない材料もご紹介いただき、住まい全体のイメージに新たな広がりが生まれました。


フローリングは、一緒に暮らす犬の歩行に配慮して、滑りにくさを重視して選定しました。建て主ご夫妻に加え、お子さんも実際に滑り具合をチェックしてくれました。


フローリングの第一候補は広い面で実際に確認でき、デッキ材はフローリングとの組み合わせも見比べながら検討することで、納得のいく選択ができました。

【 設計事務所アーキプレイスでの木造在来構法の住宅事例 】

    

桜並木と暮らす家ミカンの木の育つ二世帯住宅くるりのある家猫と暮らす中庭のある家しだれ桜と暮らす家ときどき電車の見える家木立に佇む家

←前の記事 犬との暮らしを楽しむ家     次の記事→

カテゴリー: 犬との暮らしを楽しむ家, 設計・現場監理(進行中) | タグ: , , | 犬との暮らしを楽しむ家 キッチンとフローリングのショールーム巡り はコメントを受け付けていません

間取りの模範解答 15秒CM 誠文堂新光社 Youtubeチャンネル

建築家31会の書籍紹介『間取りの模範解答 15秒CM』が誠文堂新光社のYoutubeチャンネルで公開さてれいます。

「間取りの模範解答 心地よい住まいをつくる建築家の視点(誠文堂新光社)の特徴が動画で紹介されていますので、ぜひ一度、ご覧いただければと思います。

好評販売中|全国書店・Amazonにて

>>amazon 間取りの模範解答:心地よい住まいをつくる建築家の視点/建築家31会

【著者プロフィール】
建築家31会(ケンチクカサンイチカイ)
建築の設計・監理を専業とする建築家たちがみずから運営する協同組合。2011年発足(2014年協同組合設立)。実績、人柄、コミュニケーション能力などに優れる少数精鋭の建築家集団として住宅設計を中心に活動。戸建住宅の間取りについては、その歴史的変遷から最新のトレンドまで幅広い視野で調査・研究を実施。利便性や意匠性だけにとらわれない、暮らしの本質に向きあった現代の間取りのあるべき姿を、会をあげて追究している。その成果はテレビ・ラジオ、雑誌・書籍などのメディアを通じて各メンバーが随時発信。会としては本書が初の単著。
>>建築家31会 HP

【書籍概要】

  • 書名:間取りの模範解答
  • 著者:建築家31会(監修)
  • 発売日:2025年8月5日(火)
  • 定価:1650円(税込)
  • 発行:誠文堂新光社
  • 仕様:A5版/オールカラー/144ページ
  • ISBN:978-4-416-72364-7

>>誠文堂新光社  書籍のご購入はこちら

>>関連ブログ 間取りの模範解答 心地よい住まいをつくる建築家の視点 8/5発売

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>設計事務所アーキプレイス HP

>>設計事務所アーキプレイス Facebook

>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan

>>archiplacejapan Instagram

 

 

カテゴリー: お知らせ・ご案内, 雑誌掲載・TV放映, サイト・WEB掲載, 建築家31会 | タグ: , , , , | 間取りの模範解答 15秒CM 誠文堂新光社 Youtubeチャンネル はコメントを受け付けていません

変形敷地の中庭を囲む家 契約と基本設計打ち合わせ

変形敷地の中庭を囲む家』(木造3階建・在来工法)では、設計監理委託契約を結び(9/17)基本設計の打ち合わせを進めています。

プレゼン案をご覧になってからのご要望として、変形敷地に合わせた斜めの多い平面に対し、できるだけ直角の部分を増やし、室内に鋭角なコーナーが生じないようにしたいという点が挙げられました。この点を踏まえ、プランの整理と修正案を検討し、打ち合わせを行いました。また、個室の配置についても、できるだけ南面に面した明るい部屋を確保するための工夫を求められました。


今回は浴室まわりの脱衣室・洗面室・ランドリーの動線が、現状の生活パターンに合っていないことが確認されました。このため、水まわりの配置を見直すことに。あわせて、3階の個室群とテラスの関係、および1階の個室群と書斎の位置関係についても、使い勝手と光の入り方を踏まえた別パターンを検討することになりました。

今後も、変形敷地の特性を活かしながら、より快適な生活動線と明るい居住環境を実現できるよう、基本設計を進めていきます。

>>設計事務所アーキプレイス HP

>>設計事務所アーキプレイス Facebook

>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan

>>archiplacejapan Instagram

設計事務所アーキプレイスでの中庭のある住宅やコートハウス事例】

都会のオアシス中庭のある家それぞれの時間を大切に犬猫と暮らすコートハウス細長変形敷地の二世帯コートハウス蕨市のコートハウス猫と暮らす中庭のある家囲まれた家夏ツバキの家

    s nekotokurasu

←前の記事 変形地の中庭を囲む家     次の記事→

カテゴリー: 変形敷地の中庭を囲む家, 東京都の注文住宅, 文京区の注文住宅 | タグ: , , | 変形敷地の中庭を囲む家 契約と基本設計打ち合わせ はコメントを受け付けていません

新しい家づくりプロジェクト 変形敷地の中庭を囲む家

新しい家づくりプロジェクト『変形敷地の中庭を囲む家』の紹介です。

今年(2025年)6月にホームページから設計のご相談をいただいた文京区の住宅は、7月に行ったプレゼンテーションを経て、計画内容や私たちの考え方を気に入っていただき、家づくりを一緒に進めていくことになりました。

変形敷地を活かしてコの字型に建物を配置し、中庭を暮らしの中心に据えた住まいです。シンボルツリーが四季を彩り、道路側のゲートやカーポートから中庭へと誘うアプローチが暮らしに奥行きを与えます。内部は個室の充実に加え、スタディコーナーやヌック、ソファスペースなど多彩な居場所を用意し、家族それぞれが心地よく過ごせる空間を実現しました。さらに、動線や収納を見直し、将来の二世帯利用にも柔軟に対応できる間取りとしています。


>>設計事務所アーキプレイス HP

>>設計事務所アーキプレイス Facebook

>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan

>>archiplacejapan Instagram

設計事務所アーキプレイスでの中庭のある住宅やコートハウス事例】

都会のオアシス中庭のある家それぞれの時間を大切に犬猫と暮らすコートハウス細長変形敷地の二世帯コートハウス蕨市のコートハウス猫と暮らす中庭のある家囲まれた家夏ツバキの家

    s nekotokurasu

変形地の中庭を囲む家 次の記事→

カテゴリー: 変形敷地の中庭を囲む家, お知らせ・ご案内, 設計・現場監理(進行中), 文京区の注文住宅 | タグ: , , , , | 新しい家づくりプロジェクト 変形敷地の中庭を囲む家 はコメントを受け付けていません

基礎配筋検査とコンクリート打設 暮らしを楽しむ広々コートハウス

暮らしを楽しむ広々コートハウス』(木造2階建・SE構法)は、先週、基礎の配筋検査と基礎耐圧版のコンクリート打設を行いました。


JIO(日本住宅保証機構)の住宅瑕疵保険の検査も受検。特に問題なく合格でした。


基礎は外側で断熱するため、断熱材(ポリスチレンフォームの防蟻断熱材厚50mm)が型枠に貼り付けられています。


鉄筋の大きさ、間隔、継ぎ手位置、定着長さ、結束状況、かぶり厚さを確認。スリーブの位置と補強筋も確認します。


基礎配筋の高さも確認します。

9/6(土)には、午後1時から基礎耐圧版のコンクリート打設を行いました。
8tのミキサー車、6台半分(3.75m2×6.5=24.3m3)のコンクリートを約2時間半かけて打設しました。重量としては、約24.3m3×2.3t/m3=55.89tになります。


打設前にコンクリート試験を行い、発注通りの性能のコンクリートかどうか確認します。
左にある緑の筒に入ったコンクリートは、今後、破壊試験をして強度を確かめるためのテストピースです。


外気温が34度と高いため、コンクリート打設前に現場監督さんが散水しています。


コンクリートの打設後にトンボである程度均したあと、コテで押さえて平にしていきます。少し時間をおいてから、2度目のコテ押さえを行います。さらに、表面が急激に乾燥しないように散水も行いました。

>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan

>>archiplacejapan Instagram

設計事務所アーキプレイスでのSE構法の住宅事例】

室内化したテラスを持つ家独立した二世帯が集う家細長変形地の二世帯コートハウス明大前の賃貸二世帯住宅風と光と暮らす家緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅

←前の記事 暮らしを楽しむ広々コートハウス     次の記事→

カテゴリー: 設計・現場監理(進行中), 暮らしを楽しむ広々コートハウス | タグ: , | 基礎配筋検査とコンクリート打設 暮らしを楽しむ広々コートハウス はコメントを受け付けていません

ホームページのWorksに『遠くの海を望む家』をアップ

設計事務所アーキプレイスのホームページのWorksに、

遠くの海を望む家』(神奈川県三浦郡葉山町)の

竣工写真と概要をアップしました。

遠くの海を望む家』は

シニアライフを楽しむご夫婦のために、活動的な日常と安らぎの時間を両立させた住まいです。

敷地は傾斜地で二方向からアプローチ可能ですが、海を眺めるには隣家の屋根を越えた視線の確保が課題でした。

限られた予算を有効に活かすため、造成を兼ねた鉄筋コンクリートの半地下を設け、趣味を楽しめるフリースペースとして計画。ここにはサブ玄関を設け、下側道路(基準法の道路)から約40mの敷地内通路でアプローチできるようにしています。その上に木造2階建てを重ねました。

町道(法定外道路)側から入るメイン玄関のある1階には、寝室とウォークインクローゼットを配置。2階は片持ち構造で床を広げ、その下を駐車スペースとしつつ、緑を望むデッキテラスに面したLDKと浴室を設けています。さらに屋上に上がれば、遠くに広がる海と360度の開放的な景色を楽しむことができます。

 

>>設計事務所アーキプレイス HP

>>設計事務所アーキプレイス Facebook

>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan

>>archiplacejapan Instagram

>>これまでの設計・工事経過 遠くの海を望む家

設計事務所アーキプレイスでの地下や半地下のある住宅事例】

明大前の賃貸併用二世帯住宅緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅太陽の光を感じる家ひかりを組み込む家空と暮らす家(スキップフロア)千駄木の家代沢の家

s msIMG_4909 s sorato s senndagi

←前の記事 遠くの海を望む家     次の記事→

カテゴリー: お知らせ・ご案内, サイト・WEB掲載, 設計・現場監理(進行中), 遠くの海を望む家, 神奈川県の注文住宅, 葉山の注文住宅 | タグ: , , , | ホームページのWorksに『遠くの海を望む家』をアップ はコメントを受け付けていません

新しい家づくりプロジェクト 犬との暮らしを楽しむ家

新しい家づくりプロジェクト『犬との暮らしを楽しむ家』の紹介です。

弊所の開催したオープンハスで初めてお会いして、土地探しからご一緒に進めてきたプロジェクト。音楽を愛するご夫婦とお子さま、そして愛犬ペキニーズのための住まいです。
広い庭やピットリビング、各階の犬用トイレスペース、緩やかな階段など、犬と安心して暮らす工夫を随所に取り入れました。また、防音仕様の音楽室や吹抜けに面したワークスペースを設け、家族の気配を感じながら趣味を楽しめる空間も実現しています。

関連ブログ 土地探しからご一緒している家づくりプロジェクト4









模型を見ながらのお打ち合わせ。
フローリングのサンプルをお見せしながら、お好みの木目や色合いをお聞きしました。

ワンちゃん(ペキニーズ)も新しい住まいに興味津々


>>設計事務所アーキプレイス HP

>>設計事務所アーキプレイス Facebook

>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan

>>archiplacejapan Instagram

設計事務所アーキプレイスでの中庭のある住宅やコートハウス事例】

都会のオアシス中庭のある家それぞれの時間を大切に犬猫と暮らすコートハウス細長変形敷地の二世帯コートハウス蕨市のコートハウス猫と暮らす中庭のある家囲まれた家夏ツバキの家

    s nekotokurasu

犬との暮らしを楽しむ家 次の記事→

カテゴリー: お知らせ・ご案内, 犬との暮らしを楽しむ家, 設計・現場監理(進行中), 鎌倉市の注文住宅 | タグ: , , , , | 新しい家づくりプロジェクト 犬との暮らしを楽しむ家 はコメントを受け付けていません

根伐りと防湿フィルムの確認 暮らしを楽しむ広々コートハウス

暮らしを楽しむ広々コートハウス』(木造2階建・SE構法)の土工事が進んでいます。

根伐り後の採石地業が終わり、捨てコンクリート打設前の現場確認に行きました。

根伐りの後、採石が敷かれて転厚も終わり、その上に防湿フィルムが貼られています。


土が盛り上げてあるところが、中庭になるところ。


基礎伏図


基礎断面詳細図  基礎は数種類あり深さの違うものもあります。


前回の現場監理で根切り底は確認しましたが、採石施工後にも基礎の深さを確認します。
地面に埋まっている木片は、捨てコンクリートの天端のとなる高さの目印で、基礎底の高さでもあります。高さの基準となる水糸(基礎天端+100mm)からの距離をメジャーをあてて確認。何箇所かで行います。


この住宅では一般的な住宅よりも基礎を深くして、玄関部分の段差を少なくすると同時に、建物全体の高さ抑えています。そのため基礎は地面に700程度埋まります。


基礎下の採石(厚さ100mm)はランマーで転厚(3回以上)され締め固められています。
地面からの湿気を防ぐ防湿フィルム(厚さ0.2mm以上)には破れた部分や穴が空いていないか、重ね合わせ部は150mm以上あるか確認。

捨てコンクリートを打った後は、基礎の型枠、配筋工事がはじまります。



現場で工事が進んでいる間に、事務所では基礎図面とSE構法のプレカット図のチェックを終えています。

>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan

>>archiplacejapan Instagram

設計事務所アーキプレイスでのSE構法の住宅事例】

室内化したテラスを持つ家独立した二世帯が集う家細長変形地の二世帯コートハウス明大前の賃貸二世帯住宅風と光と暮らす家緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅

←前の記事 暮らしを楽しむ広々コートハウス     次の記事→

カテゴリー: 設計・現場監理(進行中), 暮らしを楽しむ広々コートハウス, SE構法(SE工法)について考える | タグ: , , , | 根伐りと防湿フィルムの確認 暮らしを楽しむ広々コートハウス はコメントを受け付けていません

クランクした敷地を活かした家での食事会

クランクした敷地を活かした家』(東京都東久留米市)では、昨年お引き渡ししたお住まいに、久しぶりにお招きいただき、小山工務店の小山さんとお邪魔しました。(8/23)


お引き渡し時にはまだ手つかずだった外構も、ついに完成! 和室からの景色を大切にした、心落ち着く和風のお庭に仕上がっていました。


収納の中に設置されたエアコンは、2階床下へ吹くタイプ。その気密性を保つために、断熱材のボードでカバーしていましたが、お施主様が集成材を加工してカバーを自作されていました。
全館空調のMAHBEX涼暖システムは、今年の猛暑でも威力を発揮し快適にお過ごしとのことでした。


お料理好きのご夫婦が振る舞ってくださった食事は、どれも絶品!  美味しいお酒とともに、ご趣味の山登りの話やこの家の話で盛り上がりました。


床に使用したフローリングには、ノンスリップ塗装が施されていて、愛犬ティアラちゃんも安心して歩ける様子でした。寝室の引き戸に設けたペットドアは残念ながら怖がってしまって使ってもらえていないようです。また、ベンチ下に設けたトイレ場所も想定通りにはいかず、収納に・・・


ガレージに隣接した納戸には、アウトドアグッズがぎっしり。冬はスキー、夏は登山と、自然を満喫されるご夫婦ですが、昨年は家づくりに時間を割いてくださり、山へ出かける機会がほとんどなかったそうで、今年は久しぶりに北アルプスの蝶ヶ岳に登られたとのことでした。


2台分の広々としたガレージは、奥様のお気に入りのひとつ。 全天候型だから、日々の暮らしはもちろん、登山の準備や帰宅後の片付けもとっても快適とのことでした。
この日はすっかり遅くまで、おしゃべりとお食事を堪能しました。
Nさんお招きいただき、ありがとうございました。

>>設計事務所アーキプレイス HP

>>設計事務所アーキプレイス Facebook

>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan

>>archiplacejapan Instagram

【 設計事務所アーキプレイスでの細長い敷地の住宅事例 】

    

クランクした敷地を活かした家囲炉裏のある趣味満載の家細長変形敷地の二世帯コートハウス独立した二世帯が集う家ひかりを組み込む家

←前の記事 クランクした敷地を活かした家     次の記事→

カテゴリー: クランクした敷地を活かした家, 木造(W・在来工法)の家, 長期優良住宅, Works, 東京都の注文住宅, 東久留米市の注文住宅 | タグ: , , | クランクした敷地を活かした家での食事会 はコメントを受け付けていません

テレ東 となりのスゴイ家で囲炉裏のある趣味満載の家が紹介されます!

となりのスゴイ家囲炉裏のある趣味満載の家(地下1階RC・地上木造2階建・SE構法)が紹介されます!!

>>となりのスゴイ家【40種のバラが咲き誇る!こだわり輸入住宅/まるで和モダン旅館】

テレ東  2025年8月23日(土) 13時15分~14時15分




昨年6月21日にBSテレ東で放送されたものですが、今回はテレ東(地デジ)での放送になります。
ちなみに、
昨年末12月27日の2時間スペシャル、スゴイ家アワード2024では、遼河はるひさんに年間ベスト2に選んでいただけた住宅です。

(2)東京杉並【3つの箱がつながる家】
▼まるで高級旅館!和モダンの魅力たっぷり
▼十和田石にケヤキに畳!?7帖超の広い玄関
▼自慢の囲炉裏で炉端焼きや鍋料理…約10帖の掘りごたつ風和室がスゴイ!
▼そば打ち仕様の天板!オーダーキッチン
▼高級旅館風…1青森ヒバの床に組子障子の14帖超寝室&洗面脱衣所は驚きの畳敷き!
▼天井に趣味の○○!奥様の部屋のヒミツ
▼まさかの失敗点&気になる建築費は?

ご興味ある方は、ぜひご覧いただければと思います。

>>これまでの設計・工事経過  囲炉裏のある趣味満載の家

>>設計事務所アーキプレイス HP

>>設計事務所アーキプレイス Facebook

>>archiplacejapan Instagram

設計事務所アーキプレイスでのSE構法の住宅事例】

室内化したテラスを持つ家独立した二世帯が集う家細長変形地の二世帯コートハウス明大前の賃貸二世帯住宅風と光と暮らす家緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅

     

←前の記事 囲炉裏のある趣味満載の家     次の記事→

 

カテゴリー: お知らせ・ご案内, 雑誌掲載・TV放映, 設計・現場監理(完成済), 囲炉裏のある趣味満載の家 | タグ: , , , , | テレ東 となりのスゴイ家で囲炉裏のある趣味満載の家が紹介されます! はコメントを受け付けていません

東京ウエスト動物病院 増改築工事 地盤調査と設備設計現調

 『東京ウエスト動物病院』(東京都小平市)では、地盤調査を行いました。(8/18)


今回の増改築に向けて、新しく購入した土地で3ポイント、既存の土地では、計画建物の配置に合わせて2ポイントで調査を実施。既存床のコンクリート部分に穴を開ける必要がありましたが、補修が可能な位置を狙って行いました。


同じ日には、設備のスパイラル設備計画の新井さんとともに、実施設計に向けた現地調査も実施しました。既存建物との接続や配管ルートなど、細かな部分まで丁寧に確認。現地の状況を踏まえたうえで、特に大きな問題もなく、増築は可能との見解をいただきました。安心して次のステップへ進めそうです。

設計事務所アーキプレイスの医院・クリニック設計事例】

Island Hills Clinic、 皮膚科カメリアクリニック方南町皮ふ科クリニック 中山メンタルクリニック林間皮フ科クリニック2早川皮フ科クリニックまりレディスクリニック

  sssIMG_1573 ssssIMG_94211 sIMG_7166-e1421232094148

←前の記事 東京ウエスト動物病院     次の記事→

カテゴリー: 東京ウエスト動物病院 | タグ: , , | 東京ウエスト動物病院 増改築工事 地盤調査と設備設計現調 はコメントを受け付けていません

間取りの模範解答 心地よい住まいをつくる建築家の視点 好評発売中!

「間取りの模範解答」 心地よい住まいをつくる建築家の視点(誠文堂新光社)が発売されました!

間取りの模範解答 心地よい住まいをつくる建築家の視点
好評販売中!

暮らしに根ざした、間取りのかたち。

建築家たちは考えた。
家族のこと、時間の流れ、光の入り方まで。

46通りの“理由ある答え”が、ここにある。

好評販売中|全国書店・Amazonにて

>>amazon 間取りの模範解答:心地よい住まいをつくる建築家の視点/建築家31会

>>リール動画を作ってみました

【著者プロフィール】
建築家31会(ケンチクカサンイチカイ)
建築の設計・監理を専業とする建築家たちがみずから運営する協同組合。2011年発足(2014年協同組合設立)。実績、人柄、コミュニケーション能力などに優れる少数精鋭の建築家集団として住宅設計を中心に活動。戸建住宅の間取りについては、その歴史的変遷から最新のトレンドまで幅広い視野で調査・研究を実施。利便性や意匠性だけにとらわれない、暮らしの本質に向きあった現代の間取りのあるべき姿を、会をあげて追究している。その成果はテレビ・ラジオ、雑誌・書籍などのメディアを通じて各メンバーが随時発信。会としては本書が初の単著。
>>建築家31会 HP

【書籍概要】

  • 書名:間取りの模範解答
  • 著者:建築家31会(監修)
  • 発売日:2025年8月5日(火)
  • 定価:1650円(税込)
  • 発行:誠文堂新光社
  • 仕様:A5版/オールカラー/144ページ
  • ISBN:978-4-416-72364-7


成城学園前駅ビル、成城コルティの三省堂書店でも平置きで売られていました。

>>誠文堂新光社  書籍のご購入はこちら

>>関連ブログ 間取りの模範解答 心地よい住まいをつくる建築家の視点 8/5発売

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>設計事務所アーキプレイス HP

>>設計事務所アーキプレイス Facebook

>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan

>>archiplacejapan Instagram

 

カテゴリー: 雑誌掲載・TV放映, お知らせ・ご案内, 本・書籍, 建築家31会, 狛江市・世田谷区・喜多見・成城学園 | タグ: , , | 間取りの模範解答 心地よい住まいをつくる建築家の視点 好評発売中! はコメントを受け付けていません

猛暑の中、地鎮祭を行いました 暮らしを楽しむ広々コートハウス

暮らしを楽しむ広々コートハウス』(SE構法・木造2階建)は、建て主の方のご帰国に合わせて、昨日無事に工事契約を締結し、今日は地鎮祭を執り行いました。


朝9時からの少し早めのスタートでしたが、猛暑の中、日除け用の大き目のテントと椅子をご用意いただいたおかげで、地鎮祭を無事に執り行うことができました。

地鎮祭では、右手前の「盛砂(もりずな)」を使って「地鎮の儀(とこしずめのぎ)」を行います。

3つの道具——鎌(かま)、鍬(くわ)、鋤(すき)——が使われ、それぞれの役割に応じて参加者が動作を行います。

まず、設計者が鎌を使って草を刈る「刈初の儀(かりぞめのぎ)」を行ない、

次に、建て主(お施主様)が鍬で土を起こす「鍬入れの儀(くわいれのぎ)」、

最後に、施工者が鋤で土をすくう「鋤取の儀(すきとりのぎ)」を行います。

それぞれが、これから始まる建築工事の安全と順調な進行を願う大切な所作です。

※儀式の名前や手順は、神社やところにより若干違います。

これまでの道のりやご縁を思い出しながら、感謝の気持ちを込めてお祈りしました。


地鎮祭の最後には、神主さんから建て主の方へ、お札と鎮め物が手渡されました。


近隣のご挨拶へ、建て主の方、工事会社の方とまわりました。


外壁の左官仕上げのサンプルを並べて、色を決定しました。自然光の下で見ると、部屋の中で見るよりも明るく見えて、仮決めしていた色よりも一段階濃い色になりました。

確認済証の取得に加え、長期優良住宅の確認書・認定も無事に完了し、いよいよ来年2月末の完成に向けて、今週末から根伐り工事が始まります。

これからの工事が順調に進むよう、しっかりと監理して、より良い住まいづくりを目指していきます。

>>設計事務所アーキプレイス HP

>>設計事務所アーキプレイス Facebook

>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan

>>archiplacejapan Instagram

 

設計事務所アーキプレイスでの中庭のある住宅やコートハウス事例】

都会のオアシス中庭のある家それぞれの時間を大切に犬猫と暮らすコートハウス細長変形敷地の二世帯コートハウス蕨市のコートハウス猫と暮らす中庭のある家囲まれた家夏ツバキの家

    s nekotokurasu

←前の記事 暮らしを楽しむ広々コートハウス     次の記事→

カテゴリー: 設計・現場監理(進行中), 暮らしを楽しむ広々コートハウス | タグ: , , , , | 猛暑の中、地鎮祭を行いました 暮らしを楽しむ広々コートハウス はコメントを受け付けていません

間取りの模範解答 心地よい住まいをつくる建築家の視点 8/5発売

石井正博+近藤 民子(設計事務所アーキプレイス)が所属する建築家31会の書籍「間取りの模範解答」心地よい住まいをつくる建築家の視点(誠文堂新光社)が、いよいよ2025年8月5日に出版されます。

長年家づくりに関わってきた私たちの経験則が凝縮された間取りの数々は、理想のわが家を手に入れるガイドマップ、考え方の出発点となるはずです。

書店に並びましたら、ぜひお手に取ってご覧ください。

>>amazon 間取りの模範解答:心地よい住まいをつくる建築家の視点/建築家31会

住宅設計のプロたちが手がけた1000件以上の事例から、本当に使える間取りを厳選!
家族構成・目的別で探せる「あなたにとっての間取りの答え」

書籍、雑誌、動画、SNS……。
「良い間取り」の情報はあふれていますが、
「あなたにとっての正解」となる間取りがどんなものか?
どうやって探せばよいか? わかるでしょうか?
ちまたで良いとされる動線や収納の工夫ばかりに振り回されて、
「本来押さえるべきポイント」を見失っていませんか?

たとえば、子育て世代の4人家族が暮らす家と、60代のご夫婦が暮らす家。
年齢や家族構成が変われば、間取りに求められる要件も当然変わってくるはずです。
では、良い間取りは住み手の数だけ無数にあるのかといえば、それも少し違います。
子育て世代の4人家族なら、どの家族にも喜ばれる工夫や共通して配慮すべき事柄があるでしょう。
60代のご夫婦にも、最適な間取りとしておすすめできるスタンダードがありそうです。

本書では、「住み手が○○なら……の模範解答を先に見ておく」というアプローチを提案。

設計歴20~40年ほどのベテランが多く所属し、主に東京、神奈川、埼玉で活動する建築士の団体「建築家31会」に所属する建築士たちが、各々の経験則を持ち寄り、「住み手が◯◯なら、間取りはこんなふうに考えるとよい」というエッセンスを集めました

住み手の属性ごとに共通する汎用性の高い工夫や仕掛けを、実在する間取りを使って解説しています。

長年家づくりに関わってきたプロたちの経験則が凝縮された間取りの数々は、
理想のわが家を手に入れるガイドマップ、考え方の出発点となるはずです。

最初に「答え」を見てから間取りという難問を解き始める―そのための手引き書として本書をご活用ください。

あなたの家族や希望の条件に近い間取りが、きっといくつか見つかるはずです。

【目次】

Screenshot

【著者プロフィール】
建築家31会(ケンチクカサンイチカイ)
建築の設計・監理を専業とする建築家たちがみずから運営する協同組合。2011年発足(2014年協同組合設立)。実績、人柄、コミュニケーション能力などに優れる少数精鋭の建築家集団として住宅設計を中心に活動。戸建住宅の間取りについては、その歴史的変遷から最新のトレンドまで幅広い視野で調査・研究を実施。利便性や意匠性だけにとらわれない、暮らしの本質に向きあった現代の間取りのあるべき姿を、会をあげて追究している。その成果はテレビ・ラジオ、雑誌・書籍などのメディアを通じて各メンバーが随時発信。会としては本書が初の単著。
>>建築家31会 HP

【書籍概要】

  • 書名:間取りの模範解答
  • 著者:建築家31会(監修)
  • 発売日:2025年8月5日(火)
  • 定価:1650円(税込)
  • 発行:誠文堂新光社
  • 仕様:A5版/オールカラー/144ページ
  • ISBN:978-4-416-72364-7

>>誠文堂新光社  書籍のご購入はこちら



カラーで見やすい手描きの間取り図で、住まいや暮らしがイメージしやすい作りで、間取りのポイントを、引き出し線付きで詳しく解説しています。
また、子供の人数、延床面積、敷地面積、敷地に接する道路の方位、キッチンの形式などで、関連間取りを探しだせる間取り索引もついています。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>設計事務所アーキプレイス HP

>>設計事務所アーキプレイス Facebook

>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan

>>archiplacejapan Instagram

 

カテゴリー: お知らせ・ご案内, 雑誌掲載・TV放映, 本・書籍, 建築家31会 | タグ: , , , , , | 間取りの模範解答 心地よい住まいをつくる建築家の視点 8/5発売 はコメントを受け付けていません

土地探しからご一緒している家づくりプロジェクト4

土地探しからご一緒している家づくりプロジェクト4は、無事に土地が決まり、いよいよ設計のスタートです。


先日は、初期プランをもとに建て主の方とZoomで打合わせを行いました。

敷地の特性を読み込み、事前にうかがっていた建て主のご要望をふまえてご提案した初期プランに対し、さらに沢山のご意見をいただき、次のステップの方向性が見えてきました。

これから少しずつ形になっていく過程が、今からとても楽しみです。

スタディ模型でボリュームと屋根の掛け方のバリエーションを検討しています。
4パターンの写真をお見せして考え方とそれぞれの特徴をご説明し、ご意見を伺いました。

>>関連ブログ 新しい家づくりプロジェクト 犬との暮らしを楽しむ家

>>設計事務所アーキプレイス HP

カテゴリー: 日常, 敷地・土地探しについて | タグ: , , , | 土地探しからご一緒している家づくりプロジェクト4 はコメントを受け付けていません

新しいプロジェクト 東京ウエスト動物病院 増改築工事

新しいプロジェクト 『東京ウエスト動物病院』(東京都小平市)の増改築工事の紹介です。

昨年(2024)7月にホームページを通してご連絡があり、一年をかけて可能性を探りながらじっくり進めてきたプロジェクトです。

基本設計がまとまり、これから実施設計に入ります。



クリニック増改築のはじまり - 敷地の広がりから可能性を探る

もともとは、現在のクリニックが手狭になってきたため、隣接する土地を購入し、その敷地を活用して増改築したいというご相談からスタートしました。ただし、ご依頼時点では、具体的な改修内容までは決まっておらず、「何ができるのか」を一緒に探っていくところからの始まりでした。

敷地が広がったことで、建物の拡張はもちろん、動線の改善や待合スペースの快適性向上、トリミングの併設、ペットホテルなど、さまざまな可能性が見えてきました。どのような形がこのクリニックにとって最適か、丁寧に対話を重ねながら検討を進めていきました。

増改築を進めるにあたっては、既存の建物と新たな部分との接続方法をどうするか、設備機器の配管経路の見直し、構造的な安全性の確保など、多方面にわたる検討が必要になります。
また、建ぺい率や容積率、用途地域、消防法など、建築関連の法規についてもひとつひとつ確認しながら、計画を具体化していきました。

新たな空間をどうつくるかだけでなく、既存とのつながりや安全性、法的な条件まで、トータルでバランスのとれた計画を目指しました。

新たな空間と働きやすさを考えた増改築プラン

最終的なプラン(J2案)では、診察室をもう1室増やし、スタッフ全員が集まってミーティングなどを行えるスペースを新たに設けました。加えて、手狭だった更衣室を広げ、年々増えていた医療機器類の置き場も確保しています。

こうした内部の変更に伴って、外部では駐車場と駐輪スペースの位置も見直し、動線を整理しました。

建物の外観は、既存のデザインを踏襲しつつ、増築部分にも特徴的だったキャノピー(庇)を延ばして、屋根のラインも揃え、既存建物とのつながりを意識した形としました。

【設計事務所アーキプレイスの医院・クリニック設計事例】

Island Hills Clinic、 皮膚科カメリアクリニック方南町皮ふ科クリニック 中山メンタルクリニック林間皮フ科クリニック2早川皮フ科クリニックまりレディスクリニック

  sssIMG_1573 ssssIMG_94211 sIMG_7166-e1421232094148

←前の記事 東京ウエスト動物病院     次の記事→

カテゴリー: お知らせ・ご案内, 設計・現場監理(進行中), サイト・WEB掲載, 東京ウエスト動物病院 | タグ: , , , | 新しいプロジェクト 東京ウエスト動物病院 増改築工事 はコメントを受け付けていません

間取りの模範解答 心地よい住まいをつくる建築家の視点 出版のお知らせ

石井正博と近藤 民子もメンバーである建築家31会で準備を進めてきた書籍「間取りの模範解答」心地よい住まいをつくる建築家の視点(誠文堂新光社)が、いよいよ2025年8月5日に出版されます。

弊所の4つの事例とコラム「家電との上手な付き合い方」も掲載されています。

家族構成やライフスタイル毎に間取りを紹介する構成で、これから住まいを考える方にとって、ヒントがたくさん詰まったお役にたてる内容となっています。
書店に並びましたら、ぜひお手に取ってご覧ください。

>>リール動画を作ってみました

>>amazon 間取りの模範解答:心地よい住まいをつくる建築家の視点/建築家31会

  • 書名:間取りの模範解答
  • 著者:建築家31会(監修)
  • 発売日:2025年8月5日(火)
  • 定価:1650円(税込)
  • 発行:誠文堂新光社
  • 仕様:A5版/オールカラー/144ページ
  • ISBN:978-4-416-72364-7

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

住宅設計のプロたちが手がけた1000件以上の事例から、本当に使える間取りを厳選!

家族構成・目的別で探せる「あなたにとっての間取りの答え」

 

書籍、雑誌、動画、SNS……

「良い間取り」の情報はあふれていますが、

「あなたにとっての正解」となる間取りがどんなものか?

どうやって探せばよいか? わかるでしょうか?

ちまたで良いとされる動線や収納の工夫ばかりに振り回されて、

「本来押さえるべきポイント」を見失っていませんか?

 

たとえば、子育て世代の4人家族が暮らす家と、60代のご夫婦が暮らす家。

年齢や家族構成が変われば、間取りに求められる要件も当然変わってくるはずです。

では、良い間取りは住み手の数だけ無数にあるのかといえば、それも少し違います。

子育て世代の4人家族なら、どの家族にも喜ばれる工夫や共通して配慮すべき事柄があるでしょう。

60代のご夫婦にも、最適な間取りとしておすすめできるスタンダードがありそうです。

 

本書では、「住み手が○○なら……の模範解答を先に見ておく」というアプローチを提案。

設計歴2040年ほどのベテランが多く所属し、主に東京、神奈川、埼玉で活動する建築士の団体「建築家31会」に所属する建築士たちが、

各々の経験則を持ち寄り、「住み手が◯◯なら、間取りはこんなふうに考えるとよい」というエッセンスを集めました。

住み手の属性ごとに共通する汎用性の高い工夫や仕掛けを、実在する間取りを使って解説しています。

 

長年家づくりに関わってきたプロたちの経験則が凝縮された間取りの数々は、

理想のわが家を手に入れるガイドマップ、考え方の出発点となるはずです。

最初に「答え」を見てから間取りという難問を解き始める―そのための手引き書として本書をご活用ください。

あなたの家族や希望の条件に近い間取りが、きっといくつか見つかるはずです。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

著者紹介

建築家31会(ケンチクカサンイチカイ)

建築の設計・監理を専業とする建築家たちがみずから運営する協同組合。2011年発足(2014年協同組合設立)。実績、人柄、コミュニケーション能力などに優れる少数精鋭の建築家集団として住宅設計を中心に活動。戸建住宅の間取りについては、その歴史的変遷から最新のトレンドまで幅広い視野で調査・研究を実施。利便性や意匠性だけにとらわれない、暮らしの本質に向きあった現代の間取りのあるべき姿を、会をあげて追究している。その成果はテレビ・ラジオ、雑誌・書籍などのメディアを通じて各メンバーが随時発信。会としては本書が初の単著。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

目次

子育ての住まい
【動線】家事ラク動線の基本は、キッチンを軸に回すこと。/平屋なら、抜けをつくって光と風をコントロール。
【和室】畳の部屋をつくっておくと、助かる場面が次々と。/助っ人の待機場所は、家族から少し離れたところに。
【遊ぶ】安全とプライバシーが気になる人は、両方守られる中庭型で。/リビングがもう一つあると、おおらかで寛容な親になれる。/思いきり駆け回れる家があってもいいじゃない?
【学ぶ】スタディコーナーのトレンドは、2階の日当たりが良い場所。/リビング横のスタディコーナー、余裕があれば対面式に。/子供がたくさんいる家庭は、一部屋を順繰りに使ってもいい。
【収納】大きな収納を設けるなら、出入口を複数つくろう。/ファミリークローゼットは、いっそ廊下に。/畳むのが面倒な人の、セルフサービスクローゼット。/分散して設けるときの、長所と短所を教えましょう。
【洗濯】室内干し用のスペースは、一見ふつうの部屋でいい。/子供がたくさんいる家族は、洗濯物中心の動線がベター。
【炊事】料理好きも、料理嫌いも、クローズドキッチンに要注目。
【外部】「庭っているかな?」と思ったら、デッキと外壁で室内化を検討。
【面積】都市型3階建てのキモは、3階に何をもってくるか?/これからのキーワードは、「必要十分でまかなう」。

夫婦の住まい
【集う】友人たちと楽しむ部屋は、リビングとは別に設けたい。
【休む】寝室を分けるなら、気配くらいは感じられる程度に。
【娯楽】家族に子供が加わるまでは、シアタールームでのんびりと。
【中庭】いつも一緒があたり前なら、個室なんていらないかも?
【二拠点】田舎に建てるセカンドハウスは、意識的に自然を取り込む。/週末はプール付きの平屋でパーティーなんてどうでしょう?

親子の住まい
【母と娘】外に対しては閉じる。内側では大きく開く。
【母と息子】親が子の世話をする。子も親の世話をする。
【父と娘】在宅介護が苦にならない、吹抜けインターバルの効用。
【二世帯】適度に離しておくと、将来の選択肢が増える。/奥さま側両親との二世帯なら、玄関は共用でも大丈夫。/ご主人側両親との二世帯なら、できるだけ別々に分けておく。/「親世帯はひとり」という発想が、現実的には使いやすいかも。
【四世代】祖父+二世帯の四世代住宅は、祖父の部屋を要にすれば丸く収まる。

お客さんを招くなら
【打上げ】大人数でもスマートにさばける、土足廊下にはメリットがいっぱい。
【打合せ】自宅兼仕事場をつくるなら、公私のゾーンをはっきり分けて。
【独居】ひとり暮らしを楽しむなら、玄関は広く開放的に。
【中庭】気楽な近所付き合いを演出する、玄関ポーチと中庭の連結。
【料理】おもてなし好き奥さま公認。玄関直通のダイニングルーム。
【教室】わが家で○○教室を開くなら、素敵な専用動線のご用意を。

アイデアがあふれる住まい
【離れ】特別なこだわりがある部屋は、一室だけ離れにしよう。
【野外】室内にアウトドアを引き込む、土間+スノコのセンター配置。
【景色】室内から花見ができる家は、シネマサイズの横長窓を。
【収納】クローゼットを「箱」にすると、北側まで明るい部屋になる。
【犬猫】犬や猫と一緒に暮らすなら、階段よりもスロープの家に。
【熱帯魚】共通の趣味を持つ仲間と、心置きなく語らえるゾーン。

間取りのヒント
やっぱりこれはいりませんでした/空いた子供部屋、みんなどうしてる?/終の棲家の落とし穴/家電との正しい付き合い方/敷地境界は柔らかくしよう/美しい住まいはゴミの処理も美しく

>>間取りの模範解答:心地よい住まいをつくる建築家の視点/建築家31会 amazon

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>設計事務所アーキプレイス HP

>>設計事務所アーキプレイス Facebook

>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan

>>archiplacejapan Instagram

カテゴリー: お知らせ・ご案内, 雑誌掲載・TV放映, 本・書籍, 建築家31会 | タグ: , , , | 間取りの模範解答 心地よい住まいをつくる建築家の視点 出版のお知らせ はコメントを受け付けていません

遠くの海を望む家 お引き渡しをしました

遠くの海を望む家』(地下鉄筋コンクリート1階+地上木造2階建)が竣工し、7/5(土)お引き渡しをしました。

思えば、最初に設計の相談があったのは、新型コロナウイルス感染症の話題が高まり始めていた2020年の3月で、初期案のプレゼン(2020.7.6)をしてから完成までちょうど5年というアーキプレイスでは、最長のプロジェクトになりました。


東側の町道(建築基準法上の道路ではない)から見る。
隣接地は地主の方が樹木を切られたのでスッキリしました。


当初は3階建で進めていて、構造計算適合性判定(適判・てきはん)の対象建築物になるかどうかで進め方が変わるため、平均地盤面の測定位置や小屋組の構成による軒高さの位置の確認を役場や審査機関で行いました。
また、敷地東側の道路(町道)を避難経路として使えるかどうか(町道を建築基準法上の道路として認めてもらえ、あるいは建築基準法の道路に切り替える方法があるか)、敷地西側の路地状敷地部分の一部に位置指定道路を引き込むことができるかどうかについても、葉山役場の担当部署のほか、管轄の土木事務所、葉山消防署に何度も相談に行きました。また、民間の指定確認検査機関7社にも相談に行き可能性を探ったあと、条件をパターン別に整理して一緒に検討しました。


階構成と規模を見直し、地下1階+階高の高い2階建の基本設計案が纏まったのが2022年1月。


コロナ禍やウクライナの戦争の影響による建築費高騰のあおりも受けましたが、傾斜地の難しい工事の依頼先が金子建設さん決まり、外構を除く本体工事の工事契約を結んだのは、ぼぼ1年前の7/15日。


西側道路(幅2m)は、お隣の地主の方の持分(幅2m)と一緒に整備することができました。建物側に見えているスロープは最終的には建て主の方の直発注での工事です。



高低測量の時は草刈りから始めましたが、キイロスズメバチの巣が見つかったため作業を延期して、蜂バスターの方に駆除してもらったこともありました。


敷地を見にきたり、敷地の高低測量を行った時と比べると、西側道路からの景色は様変わりしました。
6/30に竣工写真をいつもお願いしている大沢誠一さんに撮って頂きました。






工事は地盤改良杭の杭打ちから始まり、傾斜地という難しい条件の中、金子建設さんの元で慎重に進んでいきました。


5年という期間の出来事を思い出しながらお引き渡しを行いました。
建て主のNさん、金子建設の会長さん、現場監督の寺川さんをはじめとする全ての工事関係者の皆さま、ありがとうございました。

>>これまでの設計・工事経過 遠くの海を望む家

設計事務所アーキプレイスでの地下や半地下のある住宅事例】

明大前の賃貸併用二世帯住宅緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅太陽の光を感じる家ひかりを組み込む家空と暮らす家(スキップフロア)千駄木の家代沢の家

s msIMG_4909 s sorato s senndagi

←前の記事 遠くの海を望む家     次の記事→

こちらもよろしく  

カテゴリー: 設計・現場監理(進行中), 遠くの海を望む家, 神奈川県の注文住宅, 葉山の注文住宅 | タグ: , , , | 遠くの海を望む家 お引き渡しをしました はコメントを受け付けていません

回遊動線のあるつくばの家 一年点検

昨年3月(2024年)にお引き渡ししました『回遊動線のあるつくばの家』(茨城県つくば市、木造2階建て在来構法)に、先日、工務店の方とご一緒に一年点検でお伺いしました。

梅雨の最中とは思えない快晴の真夏日。お引き渡し時にはまだ整っていなかった外構の植栽も、すっかり根付き、青々と成長していました。


道路側から見た外観。隣の家や道路向かいの住宅も完成し、周辺の街並みがすっかり様変わりしていました。


>>リール動画_回遊動線のあるつくば家1
>>リール動画_回遊動線のあるつくば家2
>>リール動画_回遊動線のあるつくば家3
>>リール動画_回遊動線のあるつくば家 彩り


玄関の扉を開けた瞬間、外の暑さを忘れるような心地よさ。 イゼナの「アクアレイヤー」がしっかりと機能しており、一年を通じて快適な環境を保つ仕組みが、確実に発揮されていることを実感しました。外気温34℃、室温24.3℃、湿度52%

建て主の方からも「とても快適に過ごせています」とうれしいご感想をいただきました。夏季は太陽光発電(5.44kw)によって電力をまかない、さらに余剰が出るほどとのこと。
一方で、暮らし始めてから「階段が少し滑りやすい」とのご相談があり、滑り止めの塗装をご提案。今回の一年点検にあわせて塗装工事を行うことになりました。また、お引き渡し時には見落としていたビニル床タイルのわずかな膨らみについてもこの機会にあわせて修繕を検討することに。


庭には芝生が青々と茂り、ご主人が丁寧に手入れされているそうです。竣工時に植えたハナミズキも、春には白い花を咲かせたとのこと。お子さんのために設けられた砂場もあり、ご家族がこの住まいを楽しんでいらっしゃる様子が伝わってくる、うれしい訪問となりました。

Mさんありがとうございました。お土産にいただいた涼菓はとても美味しく、ごちそうさまでした。

>>これまでの設計・工事経過 回遊動線のあるつくばの家

>>回遊動線のあるつくばの家 竣工写真

>>設計事務所アーキプレイス HP

←前の記事 回遊動線のあるつくばの家   次の記事→

カテゴリー: 設計・現場監理(完成済), 回遊動線のあるつくばの家, 定期点検・メンテナンス, 未分類, つくば市の注文住宅 | タグ: , | 回遊動線のあるつくばの家 一年点検 はコメントを受け付けていません

住まいにおける階段の種類とデザイン

階段は、単なる上下階を結ぶ移動手段ではなく、空間のデザインや居住環境を大きく左右する要素です。設計の際には、安全性、快適性、採光・通風、家族のライフスタイルなどを考慮しながら、住まい全体のコンセプトに調和する形を選ぶことが重要です。

階段のデザインは、素材の選定、形状の工夫、設置場所によって大きく異なり、空間の印象を決定づけます。本記事では、住まいの階段のタイプごとの特徴と設計のポイントを解説し、それぞれのスタイルの参考となる設計事例を紹介します。

住まいにおける階段の種類とデザイン

目次

  1. トップライトと吹抜けを活かした階段
  2. 独立した階段室
  3. 階段下を収納やトイレに活用
  4. 開放的なスケルトン階段
  5. 折り返しのスケルトン階段
  6. デザイン性の高い螺旋階段
  7. スキップ階段で空間に動きを
  8. 吊り階段
  9. 片持ち階段
  10. 階段の応用編:組み合わせによる新たな可能性
  11. まとめ:住まいに合った階段を選ぶ

 

1. トップライトと吹抜けを活かした階段

周囲の建物に囲まれている場合や、窓からの採光が制限される環境では、階段と吹抜けを組み合わせることで、天窓(トップライト)を利用し、奥行きのある光の演出が可能になります。こうした設計により、住まい全体が明るく開放的な雰囲気になります。



事例①:光井戸を活用した住まい
>>ひかりの家

建物の中央に光井戸を設け、吹抜けの空間内にストリップ階段を配置。トップライトから注ぐ光は、3層の吹抜け空間を通して住空間全体を明るく照らします。同時に、階段を通じて家族同士の視線や声が自然に交わることで、住まいに温かいコミュニケーションが生まれます。



事例②:狭小地での採光工夫
>>代沢の家

地下から3階まで続く階段にエキスパンドメタル(網目状のスチール)を採用し、光を透過させることで地下階まで自然光を届ける設計に。窓を大きく取ることが難しい敷地条件下でも、階段を通して光の流れを作り、居住環境を快適に整える工夫に活かすことができます。

設計ポイント

  • トップライトからの採光を最大限活かす配置計画
  • 階段の素材選び(光を透過しやすい材質の採用)
  • 吹抜けを利用した空間の広がりと視線の工夫

2. 独立した階段室

住空間のゾーニングを明確に分けたい場合や二世帯住宅では、階段を独立した階段室として設けることで、プライバシーを保ちつつ快適な動線を確保できます。さらに、階段室を独立させることで空調範囲を限定でき、エネルギー効率を向上させるメリットもあります。

事例①:ガラスブロックを活用した明るい階段室
>>東京タワーと桜の見える家
>>設計・施工経過 東京タワーと桜の見える家

北東角に配置された階段室では、蹴込み面(立ち上がり面)をしっかり作ることで安全性を確保しつつ、壁面にガラスブロックを取り入れ、光の透過性を高める設計に。これにより、独立した空間でありながら閉塞感を感じさせないよう工夫を施しています。

事例②:廊下につながる木製階段
>>クランクした敷地を活かした家
>>設計・工事経過 クランクした敷地を活かした家

細長い建物のLDKと寝室をつなぐ廊下の途中に設けた木製階段は、少し高めに設けた横長の窓からの光で照らされます。踏み面と蹴込みのほかに、窓枠と手すりにも木材を使い、温かみのある木の質感と、光を柔らかく受け止める左官壁をバランスよく融合させています。

設計ポイント

  • 二世帯住宅では階段を独立設計にすることで生活音を軽減
  • 空調負荷を抑え、冷暖房の効率を向上
  • 階段室でも閉塞感を感じさせない光の工夫(窓やガラスブロックの活用)

 

3. 階段下を収納やトイレに活用

直階段はシンプルな形状で限られたスペースを有効に活用しやすいデザインですが、その下の空間をうまく使うことで、収納やトイレなどの利便性をさらに向上させることができます。

事例①:玄関ホールの折れ返し階段+トイレ
>>室内化したテラスを持つ家
>>設計・工事経過 室内化したテラスを持つ家


玄関ホールに設けた折り返し階段は、玄関側を鉄骨造の吊り階段、反対側を木製の階段とし、異なる材料を組み合わせて構成されています。その階段下にはトイレを目立たないかたちで組み込み、空間を有効活用しています。また、玄関とトイレの窓の高さを揃えることで外観の統一感を演出し、その下には下足入れやトイレ用の収納を設け、機能性も高めました。

事例②:キッチン収納とトイレの組み合わせ
>>ときどき電車の見える家

>>設計・工事経過 ときどき電車の見える家

階段下の空間を活かしてキッチン収納を設け、高さに余裕のある部分はトイレとして有効活用しました。収納扉は壁と一体化するデザインとすることで、視線に干渉せず、空間全体にすっきりとした印象を与えています。

設計ポイント

  • 直階段や折り返し階段の下の三角形スペースを収納やトイレとして活用
  • 扉のデザインを壁や階段と一体化させることで視覚的な統一感を演出
  • 限られたスペースの有効活用(特に狭小住宅で効果的)

4. 開放的なスケルトン階段

スケルトン階段とは、蹴込み板(立ち上がり面)を設けず、踏み板を骨組みに載せることで視線を通すデザインの階段です。開放感があり、空間を広く見せる効果がありますが、安全性の確保が課題となるため、手すりや踏み板の間隔に注意が必要です。



事例①:イナヅマ型の力骨のスケルトン階段
>>風と光と暮らす家
>>設計・工事経過 風と光と暮らす家

玄関ホールに入ると、正面に広がる坪庭の景色が目に飛び込んできます。その眺めを遮ることなく視線を自然に導くのが、軽やかな印象のストリップ階段です。階段を支える鉄骨の力骨は内側に配置されており、通路の圧迫感を軽減。踏み板は片持ち構造とすることで、さらなる浮遊感を演出しています。ジグザグとしたイナヅマ型の力骨と、空中に浮かぶような踏み板がリズムを生み出し、視線を透過させながら空間の印象的なアクセントとなるデザインです。



事例②:吹抜けに設置した軽やかな鉄骨階段
>>蕨市のコートハウス
>>蕨市のコートハウス 設計・工事経過ブログ

限られたスペースでも広がりを感じられるよう、吹き抜け空間に鉄骨階段を設置しました。鉄骨構造のスマートさを活かしながら、安全性にも配慮したデザインが特長です。踏み面を支える「ささら桁(踏み面を支える部材)」には直線的な形状を採用し、視覚的な安定感と、階段下を通る時の安全性を両立させています。


事例③:木製のスケルトン直階段
>>遠くの海を望む家
>>設計・工事経過 遠くの海を望む家

踏み板の一方を木製のささら桁で、もう一方を壁の中で支えたスケルトン階段は、室内に伸びやかな広がりを感じさせます。ささら桁は黒く塗装して内側に寄せることで、踏み板が片持ちのように見え、木の素材感や段差のリズムが際立ちます。構造の工夫によって、軽やかで抜け感のある空間が生まれています。

設計ポイント

  • 視線を通しながら安全性を確保するため、鉄筋格子や手すりのデザインに配慮。
  • 吹抜けとの組み合わせにより、光や風の流れを生む設計。
  • ささら桁の形状を工夫し、安全性とデザイン性を両立。

 

5. 折り返しのスケルトン階段

折り返しのスケルトン階段は、空間に抜け感をもたらす開放的なデザインが魅力です。構造をあえて見せることで、素材の質感やディテールが際立ち、空間にリズムと表情を与えます。踏み板の間に視線が抜けるため、圧迫感が軽減され、限られたスペースでも広がりを感じられます。折り返し構造によって動線もスムーズで、安全性や使いやすさにも配慮されたバランスの良い階段です。

事例①:折り返しの鉄骨階段1
>>室内化したテラスを持つ家
>>設計・工事経過 室内化したテラスを持つ家

ダイニングキッチンの一角に設けた鉄骨造のスケルトン階段は、限られた正方形のスペースの中で回転させて配置した折り返し階段です。階段の有効幅を最大限に確保しつつ、周囲の壁を利用し、鉄の“強さ”を生かした小さな部材を最小限に抑えることで、シンプルで洗練されたデザインに仕上げています。


事例②:折り返しの鉄骨階段2
>>細長変形地の二世帯コートハウス
>>設計・工事経過 細長変形地の二世帯コートハウス

細長い空間に設けられたこのスケルトン階段は、周囲に壁を設けず、上下階の床だけで支える構造とすることで、開放感あふれる佇まいに。外壁側に設けた大きな窓からは自然光が差し込み、階段越しに1階まで明るさが届きます。折り返し階段は、片側に緩やかなカーブを描く半円形のデザインとし、階段全体が宙に浮いているような軽やかさを演出。上り下りが日常の動作から、少し楽しいひとときに変わるような、そんな存在感のある階段です。


事例③:木製のスケルトン階段
>>プライベートテラスのある家
>>設計・工事経過 プライベートテラスのある家

周囲の壁を利用して設けられた木製のスケルトン階段は、室内に伸びやかな広がりをもたらします。蹴込み板を省いたデザインにより、一段ごとの木の素材感が引き立ち、視線や光、風が階段を通して心地よく抜けていきます。軽やかな印象とともに、空間に開放感を演出します。

設計のポイント

  • コンパクトなスペースを活かし、小さな部材でシンプルかつ実用的なデザイン。
  • 自然光や視線の抜けを意識した構造で、空間全体に開放感と明るさを演出。
  • 素材の特徴を活かした美しさと快適さを兼ね備えた設計がポイント。

6. デザイン性の高い螺旋階段

螺旋階段は、中心の柱を軸にして踏み板をらせん状に配置した構成が特徴で、空間に動きと個性を与える印象的なデザインです。省スペースで設置できる利点がある一方、踏み板の外周部にはたわみが生じやすいため、構造的な強度への十分な配慮が求められます。また、大きな荷重のかかる柱の支持方法は慎重に検討することが必要です。コンパクトながらも視覚的なアクセントとなる、機能性とデザイン性を兼ね備えた階段です。


事例①:屋上へ誘う白い曲線階段
>>ひかりを組み込む家
>>設計・工事経過 ひかりを組み込む家

柔らかな曲線を描きながら上昇する螺旋階段が、自然と視線を屋上へと導きます。空間全体の流れに呼応するようにデザインされたこの階段は、移動の動作そのものに楽しさを感じさせる仕掛けとなっており、日常に豊かなリズムをもたらします。


事例②:空間のアクセントにもなる螺旋階段
>>緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅
>>設計・工事経過 緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅

リビングの吹き抜けに設けた螺旋階段は、中央の支柱から片持ち状に伸びる踏み板と、緩やかな曲線を描く手すりによって、空間のアクセントとなっています。構造を最小限に抑えた軽やかなデザインは、大きな窓の先に広がる緑の景色を遮ることなく、視線の抜けを確保しています。吹き抜け空間をらせん状に上り下りするたびに、視点の角度が変化し、見える風景も少しずつ移り変わります。眺めて楽しく、歩いても楽しい、動きのある階段です。

設計ポイント

  • スマートな印象を生むらせん状の曲線設計。
  • 省スペースでありながら、視線の流れをデザインする工夫。
  • 安定した構造を確保するため、踏み板や支柱の強度計算を慎重に行う。

7. スキップ階段で空間に動きを

スキップフロアとは、床の高さを半階ずつずらしながら空間を構成するスタイルで、その移動をスムーズにするのがスキップ階段です。短い移動距離で、心理的な負担を軽減しながら室内の一体感を高めます。



事例①:鉄骨階段+木の踏み面階段
>>テラスと暮らすスキップフロアの家
>>設計・工事経過 テラスと暮らすスキップフロアの家

スキップフロア住宅の、空間のつながりを意識したデザインの階段。ダイニングとリビングを結ぶ木の踏み板階段は、暖かみのある素材感が特徴で、隙間を通して玄関が見えます。一方、ロフトへ至る鉄骨のスケルトン階段は、その軽やかな構造によりテラスへの眺めを妨げることなく空間を広く感じさせます。それぞれの素材が持つ特徴を活かした二つの階段を、開放的でモダンな雰囲気の中で調和させています。


事例②:鉄骨階段+木の踏み面
>>十字路に建つスキッハウス
>>十字路に建つスキッハウス 設計・工事経過ブログ

準防火地域での設計において、階段の構造体には鉄骨を採用し、踏み面には木材を組み合わせることで、耐火性能と温かみのある意匠性を両立させています。鉄骨のシャープさと木の質感が調和し、視覚的に軽やかさを演出しながら、安全性にも十分に配慮したデザインの階段です。



事例③:極細のささら桁を使った軽やかな階段
>>カフェのある家
>>設計・工事経過 カフェのある家

スキップ階段を支えるささら桁は、できる限りスリムなサイズに抑えることで、階段全体に軽やかな印象を与えています。視線が抜ける開放的な空間づくりを意識したデザインで、構造の存在を感じさせず、のびやかな雰囲気を演出しています。

設計ポイント

  • 階層のつながりを意識した空間設計で、住まいの広がりを生み出す。
  • 短い動線で心理的な負担を軽減し、使いやすさを向上。
  • 細くて強度のあるささら桁を用いることで、軽快なデザインを実現。

 

8. 吊り階段


吊り階段は、天井や壁から階段を吊り下げる構造が特徴で、まるで空中に浮いているかのようなデザインが魅力的です。この階段はモダンで洗練された印象を与え、視覚的に空間を広く見せる効果があります。


事例①:軽やかな印象の吊り階段
>>桜並木と暮らす
>>設計・工事経過 桜並木と暮らす家

天井内の梁からスチールの鉄筋を垂らし、木製の踏み板の片側を吊って支えた階段です。この鉄筋は、構造的な支持材であると同時に、階段の落下防止として手すりの役割も果たしています。踏み板の反対側は壁に埋め込むように固定され、両側から安定した構造を確保。階段下に視線が抜けることで玄関まわりに広がりが生まれ、明るい上方向への広がりも感じられます。訪れる人を迎え入れ、住まいの顔ともなる玄関に軽やかな印象を添えながら、リビングのある2階へと自然に人を誘う階段です。

設計のポイント

  • 天井からの鉄筋で木製の踏み板を支えることで軽やかなデザインを実現。
  • 踏み板の片側を壁に埋め込み、両側の支持による安定した構造を確保。
  • 階段下に視線が抜けることで広がりを演出し、空間の明るさと開放感を高める。

 

9. 片持ち階段

片持ち階段は、その片側が壁や柱などに固定されており、他の側は浮いている形状の階段です。まるで空中に浮いているかのような見た目が特徴的で、シンプルでモダンなデザインとして人気があります。


事例①:鉄を下地とした木の片持ち階段
>>太陽の光を感じる家
>>設計・工事経過 太陽の光を感じる家

地下の玄関ホールから1階のLDKへと上がる階段は、片側の壁だけで支えた片持ち構造。高強度のスチールを下地に用い、踏板の表面は木の仕上とすることで、軽やかさと温もりを両立しています。通路側には手すりを設けず、透明感のあるガラスの仕切りを設置。広がりを生み出しながら安全性を確保し、空調の効率化にも配慮したデザインです。

設計ポイント

  • 片側の壁のみで支えられた片持ち構造によって、空間に広がりと軽やかさを演出。
  • 高強度のスチールを下地に使用し、木材の踏板で温もりとデザイン性を両立。
  • ガラス仕切りによる透明感で、安全性を確保しつつ視覚的な開放感を実現。

 

10. 階段の応用編:組み合わせによる新たな可能性

階段の形状や素材を組み合わせることで、空間にさらなる変化をもたらし、機能性とデザイン性を両立させることが可能です。


事例①:折り返し階段+ストリップ階段
>>5層なのに3階建ての家

玄関から踊り場までは蹴込みのないストリップ階段とし、大窓からたっぷりと光を取り込む構成としています。踊り場から先は、収納を組み込んだ箱型の階段とし、実用性と意匠性を両立。階段下部の空間も無駄にせず、床面まで伸びる大きな窓を設けることで、玄関全体に明るさと開放感が生まれます。窓の内側に設けた縦格子の木ルーバーは、視線をやわらかく遮りつつ外からの光を通し、内外を緩やかにつなげています。


事例②:裏側にヌックを設けた折れ曲がり階段
>>都会のオアシス中庭のある家
>>設計・工事経過  都会のオアシス中庭のある家

吹き抜けのあるリビング空間に設けた折れ曲がり階段は、鉄骨と木を組み合わせた構成。下部はスチールの力桁に木製の踏み板を載せた鉄骨階段とし、上部(折れ曲がりから2階へ)は木製の階段に切り替えています。折れ曲がり位置を高く設定することで、階段下にこもり感のあるヌック空間を実現。 手すりは細いスチールで構成し、視覚的な要素を抑えながら、手に触れる部分には木を用いて、触感のやさしさと温もりを添えています。大きな吹き抜けの中の階段が、垂直方向の広がりを引き立てるアクセントとなっています。


事例③:ロフトと屋上テラスへの箱階段

>>細長変形地の二世帯コートハウス
>>設計・工事経過 細長変形地の二世帯コートハウス

この箱階段は、シナランバー合板を「箱型」に積み重ねたデザインが特徴です。小さなスペースでロフトや屋上テラスへ効率的に上がることができ、階段下には布団も入る収納を設けています。また、階段は飾り棚になると同時に、階段自体がインテリアのアクセントにもなる役割を果たしています。

設計ポイント

  • 異なる階段タイプを組み合わせて、採光や収納の機能を強化。
  • 安全性を考慮した透明素材の活用で、開放感を保ちながら視線の抜けを確保。
  • 空間の流れを意識し、居住者の動線を自然に誘導する設計。

 

11.まとめ:住まいと調和する階段

階段は、単に上下階を行き来するための移動手段という役割を超えて、住まい全体の印象や雰囲気を大きく左右する重要なデザイン要素です。その存在はときに空間の主役となり、視線を引きつける構成の中心として機能します。選ぶ素材や形状、設置する場所や周囲との関係性によって、階段が空間にもたらす影響は大きく変わります。

たとえば、金属とガラスを組み合わせた階段はシャープでモダンな印象を与える一方、木を用いた階段は温かみや親しみやすさを演出します。また、壁に沿って控えめに設けるのか、吹き抜けの中央に大胆に配置するのかによっても、空間における存在感はまったく異なります。

その一方で、階段には安全性や快適性といった機能面も欠かせません。段差の高さや踏板の幅、手すりの設計などは、家族構成や使い勝手に応じて細やかに検討する必要があります。見た目の美しさだけでなく、長く安心して使えることも重要なポイントです。

住まいのコンセプトに調和しつつ、機能とデザインのバランスを適切にとった階段は、暮らしに豊かさをもたらし、空間全体の魅力を高めてくれます。階段を単なる構造物としてではなく、住まいの一部として丁寧に設計することが、より質の高い住空間づくりにつながります。

>>設計事務所アーキプレイス HP

>>設計事務所アーキプレイス Facebook

>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan

>>archiplacejapan Instagram

カテゴリー: 設計について | タグ: , , , | 住まいにおける階段の種類とデザイン はコメントを受け付けていません

レトロモダンなフルリノベーション 一年点検に伺いました

レトロモダンなフルリノベーション(木造住宅のフルリフォーム、東京都杉並区)』住宅の一年点検に工事会社の方と一緒に伺いました。リノベーション後一年が経ち、住まいに新たな変化も見られ、春夏秋冬を生活してみた感想もお聞きしました。


窓を開けて風を通し、エアコンを使わずに過ごすことも多くなったとのこと。電気代も以前の住まいに比べて半分程度に抑えられて、断熱リフォームの省エネ効果に満足されている様子でした。


>>リール動画_レトロモダンなフルリノベーション1
>>リール動画_レトロモダンなフルリノベーション2


置き家具や照明器具が増えて、住まいのカスタマイズを楽しまれている様子が感じられました。金魚も成長していました!


全体的に目立った劣化はなく、バルコニーの木製目隠し手すりも屋根のおかげで色落ちがほとんどありませんでした。ただ、洗面室の造作家具に一部小口テープが剥がれた箇所があり、日を改めて建具屋さんに修繕してもらうことになりました。


ご主人の新たな趣味として、室内にはたくさんの観葉植物が増えていました。
元々、設計中は奥様に全てお任せだったのですが、リノベーション完成後には住まいへの愛着が芽生え、インテリアにも興味を持ち始められたそうです。現在はフローリングやキッチンの掃除をこまめに行い、住まいの写真を撮影して楽しむなど、新たな生活スタイルを築かれているようです。
>>リール動画_レトロモダンなフルリノベーション こだわり色々


ご主人が育てられている、ちょっと変わった形の植物。ジャングルの中の木に生える様子を再現した壁面の板の上に植えられています。

>>リール動画_レトロモダンなフルリノベーション3
>>リール動画_レトロモダンなフルリノベーション4

今回の一年点検では、住まい手ご家族が楽しみながら空間をカスタマイズされている様子が感じられました。置き家具や照明器具、観葉植物などが加わることで、住まい全体がご家族の趣味やセンスを映し出し、より一層魅力的な空間に仕上がっていました。
住まいが成長していく姿に触れることができ、これからの設計にもさらに力を注ぎたいという思いを抱きながら帰りました。

>>設計事務所アーキプレイス HP

>>設計事務所アーキプレイス Facebook

>>archiplacejapan Instagram

>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan

設計事務所アーキプレイスのリフォーム・リノベーションの事例】

レトロモダンなフルリノベーション』『コレクターズのマンションリノベ』『蕨市のアンテークリフォーム』『朝霞市のリフォーム』『NGO耐震補強リフォーム』『Valley SU邸 耐震補強リフォーム』『NG邸 リフォーム

       

前の記事 レトロモダンなフルリノベーション     次の記事→

カテゴリー: 設計・現場監理(進行中), レトロモダンなフルリノベーション, 定期点検・メンテナンス, 東京都の注文住宅, 杉並区の注文住宅 | タグ: , , | レトロモダンなフルリノベーション 一年点検に伺いました はコメントを受け付けていません

緑あふれるアトリエのある家の窓断熱リフォーム

2014年4月にお引き渡しをした緑あふれるアトリエのある家の建て主の方から昨今の猛烈な暑さ対策として、窓の断熱リフォームをしたいとのご相談があり、工務店の方やサッシ屋さんとともに伺いました。

建設当初、東側隣は2階建ての住宅が建っていました。一昨年、平屋建てに建て替わり、東側の窓に朝日が直接降り注ぎ、日差しの強さを感じるようになったとのこと。また2階の掃き出し窓やロフトの窓についても、タープで日差しを防いでも猛暑には勝てず暑いとのことで、国や東京都から補助金が出るこのタイミングで窓の断熱リフォームに踏み切られました。


この窓では、枠内にロールスクリーンが付いているのでそれを取り外し、新たに枠外の上部に取り付ける必要があることがわかりました。工務店の方々と一緒に調査を進める中で、下地がしっかりと入っているかを針で慎重に確認。
窓の断熱リフォーム後、今度はカーテン屋さんに相談する予定です。

今回の窓断熱リフォームでは、Low-Eガラスの内窓を採用することにしました。
取り付け前に、窓枠内にちゃんと収まるかを確認するため、窓をひとつひとつチェックしました。引き違い窓は奥行き70mm以上、横滑り出し窓は奥行き50mm以上が必要でしたが、どの窓も基準をクリアしていて一安心。

モネの庭に憧れて造られた庭は、薔薇が咲き、緑が溢れていました。

 


帰り際に建て主の方から、おしゃれなお菓子と陶芸家であるご主人の作品花入れをいただきました。
Fさんいつもお心遣いをありがとうございます!

>>完成写真 緑あふれるアトリエのある家
>>設計・工事経過 ブログカテゴリー 緑あふれるアトリエのある家

←前の記事 緑あふれるアトリエのある家   次の記事→

カテゴリー: 設計・現場監理(完成済), 緑あふれるアトリエのある家, 杉並区の注文住宅 | タグ: , , | 緑あふれるアトリエのある家の窓断熱リフォーム はコメントを受け付けていません

テラスと暮らすスキップフロアの家のショート動画をYouTubeにアップ

テラスと暮らすスキップフロアの家』(東京都練馬区、木造2階建て在来構法)のショート動画を、設計事務所アーキプレイスのYouTubeチャンネルにアップしました。

>>これまでの設計・工事経過 テラスと暮らすスキップフロアの家

>>設計事務所アーキプレイスの動画 You Tubeチャンネル archiplacejapan

↑よろしかったらチャンネル登録をお願いいたします。

←前の記事 テラスと暮らすスキップフロアの家     次の記事→

 

 

カテゴリー: お知らせ・ご案内, サイト・WEB掲載, 設計・現場監理(完成済), テラスと暮らすスキップフロアの家, 東京都の注文住宅, 練馬区の注文住宅 | タグ: , , , , | テラスと暮らすスキップフロアの家のショート動画をYouTubeにアップ はコメントを受け付けていません