『囲んだテラスに開いた2階リビングの家』(鉄骨造3階建て・耐火構造)のアルミサッシの取り付け工事が始まった現場に行きました。(8/9)
鉄骨造の住宅では、骨組みとなる鉄骨の柱と梁が組まれた後、外壁面には外壁材やサッシの取付け下地となる胴縁を取り付け、屋根面には屋根材の取付け下地となるタルキ取り付けます。サッシの大きさや位置は、施工図を書いてミリ単位で間違いがないことを確認し、その施工図をもとに胴縁を加工し、正しい位置に取り付けます。
仮止めしたアルミサッシの前後左右の位置と傾きをしっかり確認した後、溶接で固定していきます。
ビル用サッシも「通則認定」から「個別認定」となり、鉄骨造でも防火設備となる窓には半外付枠や外付枠のアルミサッシが使えなくなったため、RC枠のアルミサッシ使っています。RC枠サッシはピースアングルや鉄筋使って下地胴縁に溶接で取り付け、隙間にモルタルを充填して固定します。
ちなみにサッシはビル用サッシと住宅用サッシに分けられますが、大きな違いは以下のようになります。
<ビル用サッシ>
①サッシ屋さんが取り付ける
②溶接で鉄の下地に固定する
③サイズの自由度が高い
④鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建物用に開発されたサッシ
⑤住宅用サッシに比べると高価
<住宅用サッシ>
①大工さんが取り付ける
②釘やビスで木下地に固定する
③既成サイズを使うことが基本(特注もできる)
④低層の木造住宅向けに開発されたサッシ
⑤生活に即した開閉方式が豊富に揃う
>>関連ブログ2018.12.15 ビル用サッシも「個別認定」へ サッシメーカーの説明を受けました
ピースアングルを使ったRC枠サッシの溶接固定部分。溶接するための幅を考慮して、下地の胴縁位置を決めます。
床のコンクリートは綺麗に施工されています。細い黒い線はサッシを正確な位置に取り付けるための逃げ墨です。
>>これまでの設計・工事経過 囲んだテラスに開いた2階リビングの家
>>囲んだテラスに開いた2階リビングの家 竣工写真 その1 >>囲んだテラスに開いた2階リビングの家 竣工写真 その2 >>囲んだテラスに開いた2階リビングの家 竣工写真 その3
【設計事務所アーキプレイスでの鉄骨造住宅の事例】
囲んだテラスに開いた家、阿佐ヶ谷の家、風が吹抜ける家、千駄木の家、白山の家、空に向かって開いた家
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