街は《通路》と《溜まり》で出来ています。《通路》は人や車が通るいわゆる“道路”です。《溜まり》は建物が建っていたり駐車場などのいわゆる“敷地”です。
建物も《通路》と《溜まり》で出来ています。《通路》は廊下や階段で、《溜まり》は部屋や収納部分です。
部屋も《通路》と《溜まり》で出来ています。《通路》は何かをするために人が動く空間で、《溜まり》は人が何かをする空間で、ダイニングテーブルやソファ、机やベッドが置かれている部分です。
住宅の平面図を見る時のポイントは、この《通路》と《溜まり》を意識することです。《通路》と《溜まり》の関係が良く、バランスのとれた住まいは、動きやすく、居心地良い空間になるからです。
『図面の見方』というこのブログ記事がきっかけとなり本が生まれました。実例図面には設計事務所アーキプレイスで設計監理した住宅の図面が使われています。