紀州材セミナーとプレカット工場・建築見学会ツアー

アーキプレイスもメンバーである建築家31会協同組合の研修、紀州材セミナーとプレカット工場・建築見学会ツアーに参加しました。

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2015年の日本建築学会賞を受賞している工学院大学弓道場(設計:福島和津也+冨永祥子建築設計事務所)を設計者である冨永氏の解説を受けながら見学。細い材を組み合わた架構で10.92m×7.28mの無柱空間を実現していて、木材には家具のようなサイズ(4本組みの一つが36mm角)に加工された紀州(和歌山県)産のヒノキが使われています。

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同じ設計者による工学院大学ボクシング場。ヒノキの柱材(120mm角)をずらしながら重ね、ボルトで締め付けて組み上げることで10.90m×7.28mの無柱空間の架構を実現しています。柱材には「あかね材」と言われる、食害を受けた紀州(和歌山県)産のヒノキ材が使われています。

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丸宇木材市売(株)大栄浜市場(千葉県成田市)で木材を見学。和歌山林業振興課の方から紀州材や日本の木材事情についてのセミナー受講。丸宇木材市売(株)の方から、材の特徴や違いについての話も伺いました。

[上樹齢100年程度の自然乾燥の最高級の杉の柱(上特等)。[上右]樹齢5〜60年の自然乾燥の上級な杉の柱(特等)。[下左]樹齢5〜60年の人工乾燥の杉の柱(特等)。[下右]湿気の多い日本の気候では、耐久性が疑問視されているホワイトウッドの集成材の柱。

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一般的な杉の年輪の間隔は6mm程度ですが、紀州材の年輪は他県のものに比べて目が細かく、中でも最高級の杉の柱(上特等)の年輪の間隔は1mm程度に詰っています。

上特等の柱は、樹齢100年程度の杉の原木から切り出され、強度が高く、虫害に強い「赤味(心材)」の部分が柱断面のほとんどを占めています。

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鈴木木材工業(株)のプレカット工場(千葉県山武郡)では、最新のプレカット機械による加工現場とCADオペレーションルームを見学しました。

>>関連ブログ2010.12.4 「日本の美林」 井原俊一

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