昨年(2016)の5月、建築家31会の家づくり展でお会いし、一緒に家づくりを進めてきた『細長変形地の二世帯コートハウス』(木造3階建・耐震構法SE構法)の基本設計が完了。
二世帯住宅であることのほかに、変形の狭小敷地で法的規制が厳しいこと、資金計画を並行して進める必要があったことなどから、通常より時間がかかりましたが、昨年末に基本設計をまとめることができました。
今までの設計や打合せ内容をまとめて基本設計図書として製本し、建て主の方にお渡ししました。
三方向を囲まれた細長変形敷地での計画のため、初期段階より近隣の建物を入れた敷地模型を作って、光の取り入れ方や視線の開き方を検討しました。
計画では南西側に空いている空間に呼応させるように、テラス(中庭/1階)とデッキテラス(2階)の外部空間を設けています。室内の主開口はこの外部空間に向けて開き、細長い建物の南側は2階建ての構成として、北側の3階建てにも十分な採光と通風が行き届くようにしています。
北側の前面道路(幅4m)から見る。1階の道路側はSE構法を生かした間口いっぱいの幅のピロティで、長屋形式(ながやけいしき)の二世帯住宅のアプローチと駐車スペースになっています。
1階世帯はコートハウスとして、木製格子で囲んだテラス(中庭/コート)と段差なく繋げて、その広がりを室内に取り込みます。
中央の個室の左は水廻りで右はテラス(中庭/コート)。個室からは三角形の庭に直接でることもできます。
個室からダイニングキッチン側を見る。テラス(中庭/コート)には斜めに屋根がかかっています。
2・3階世帯のLDKは、1階玄関から上がってくる階段を挟み、ダイニングキッチンとリビングが緩やかに分かれています。
キッチンからダイニングスペースを通して、リビングやその先のデッキテラスまで見通すことができます。
リビングスペースの南側(左側)にはデッキテラスが広がります。
リビングのデッキテラスを挟んだ向かいには、グランドピアノを置く音楽室(防音室)があります。
3階の個室は高さのある傾斜天井で、右上にはロフトがあり、南側は出窓にして広がりを生み出しています。
3階から箱階段(はこかいだん)で屋上テラスに上がると、北側に広がる緑いっぱいの景観を楽しむことができます。
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