先日、完成した『大きなテラスの小さな賃貸住宅』には、隣地境界にお隣のブロック塀が建っています。高さは1.2mを超えており、地震時にそのブロック塀がこちら側に倒れてくるのが心配ということで、案を考えて転倒防止対策の工事を行いました。
H-100×100××6×8の支柱を建て、L-65×65×6のアングルを横に流しています。
自分の敷地内であればブロック塀にボルトなどで固定しますが、隣地の所有物なので少しだけ隙間を開けています。
根元はコンクリートの基礎に埋めて固定。
2018年には大阪高槻市でのブロック塀倒が倒れ、登校中の小学4年生の女児が下敷きになって亡くなるという痛ましい事故があり、危険なブロック塀の改修や撤去が進みましたが、危険が残るブロック塀を東京都内においてもまだ見かけます。
今回のブロック塀は隣地所有のブロック塀なので、直接ブロック塀に手を加えることができないため、あくまでもこちら側へ倒れてくることを防止するための方策になります。隣地との話し合いができる場合は、ブロック塀を解体して作りかえたり、両方向へ倒れない転倒防止対策を行い、お互いにとって安全な方策をとれるのでベストだと思います。
ブロック塀の点検のチェックポイント(日本建築防災協会)を載せておきます。
←前の記事 大きなテラスの小さな賃貸住宅(杉並区) 次の記事→
設計に関するお問い合せ WEB面談を予約