今回はSE構法(SE工法)の生みの親でもある構造設計の専門家、幡繁(ばんしげる)のことです。
幡氏は、長野オリンピックのスピードスケート会場(Mウエーブ)や出雲ドームなど、
木造の大空間の構造設計者としては第一人者です。
出雲ドーム(1992年完成)は、木の集成材とスチールのロッドとケーブルを使い、
直径140mのドーム形づくり、それをテフロン膜で覆ったものですが、
そのイメージは伝統的な日本の蛇の目傘からきていて、
木と鉄のハイブリット構造の架構は、端正でとても美しいものです。
『人が「心地よい」と感じる空間をつくるための重要な要素として、
その構造は力学的に合理性を逸脱せず、デザインとしても美しいシステムと
プロポーションを持たねばならない』と氏が書かれているのを読んだことがありますが、
SE構法(SE工法)の架構システムやシンプルな接合部は「端正で心地よい」構造をめざす
構造設計者、幡繁なくしては生まれなかったものだと思います。
【設計事務所アーキプレイスでのSE構法の住宅事例】
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