『細長変形地の二世帯コートハウス』(木造3階建・長屋形式の二世帯住宅)では、外壁工事が進んでいます。
道路側の正面以外は、設計事務所アーキプレイスではよく使うフラットなタイプの窯業系サイデイング(塗装品)を貼って仕上げます。
スッキリと見せたいところは、コーナー部分を上の写真のような「留め(とめ)」という形状で作ります。
上の写真は、コーナー部分のサイデイングを貼る前の状態です。「留め」となる部分の下には、コナー部分に施工するシーリングが切れて万が一水が入っても、水を排出できるようにバックアップ材を兼ねた「捨て板金」が設置されています。
サイデイングの貼り始めとなる土台水切りの上に、「スターター」と言われる金物(黒い金物)を設置し、通気層の最下部になるところに「防虫通気材」(小さな孔がたくさん開いたシルバーの金物)が取付けられています。
「留め」部分の「捨て板金」
サイディングのコーナー部分を「留め」形状にせず、一般的なL型の役物を使ったコーナー部。メーカーが作っている役物と言われるコーナー部材を使う方が施工は簡単ですが、横張りのサイディングに対して縦のコーナー材が入ることで、水平方向のラインがコーナーに縦ラインが生じることによって切れてしまい、外観のスッキリ感が損なわれてしまいます。そこで外観上の重要な部分は、一手間かけて前出の「留め(とめ)」という形状にしてもらっています。
「サイディング」「スターター」「防虫通気材」の関係を見る。台風時などに通気層内に入ってくる水は「スターター」の丸い孔から下に排出されます。
内部では、シナランバー合板やポリランバー合板を使ってつくる、大工さんの家具工事が進んでいます。
ピアノの搬入業者の方に、前面道路から音楽室までの搬入経路を確認していただきました。だいたい450mm × 1500〜1600mmの開口があればグランドピアノ(350kg程度)を運び込めるそうです。
>>住宅紹介動画 Houses_Movie01 細長変形地の二世帯コートハウス
予定よりも現場打合せが早く終わったので、雑司ヶ谷にある鬼子母神に寄って帰りました。
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