木造住宅の曳家(上げ屋)の現場を見学しました

木造住宅の曳家(上げ屋)の現場を見学しました。(6/14)

曳家(ひきや)とは、建物を解体せずにそのままの姿で移動すること(またはその技術のこと)です。

曳家というと、一般的には水平方向に動かす場合をイメージしますが、垂直方向に動かすこともあり、今回は傾いた建物を曳家技術で元に戻す上げ屋の現場です。



柱のような角材を井桁に重ねた櫓(やぐら)が、床を剥がした建物内に数カ所組まれていて、外からは想像できない異様な風景に圧倒されます。

角材もスチールのH型鋼も人が運べる大きさ(重さ)のものが使われていて、ジャッキなどの大量の道具は普段は倉庫に保管されているのだそうです。



曳家岡本の岡本代表に、曳家技術の歴史から、使う道具、現場での苦労話まで聞くことができました。


摩擦力を利用して柱を傷つけずに掴み、ジャッキで持ち上げ傾きを修正します。

一挙に持ち上げることはできないため、何箇所にも仕込まれたジャッキを使い、建物が壊れないように注意深く傾きを確認しながら少しづつ上げて行くのだそうです。

長い伝統に培われた曳家技術。その技術を活かせる場所は現在でも多くありながら、その技術を知らない、知っていてもどこに問い合わせれば良いかわからないために、解体されてしまう建物が多くあります。

「使える建物は壊さずにできるだけ長く使っていく」

SDGsが求められている社会だからこそ、もっと注目されてい技術だと感じました。


おまけ。世田谷線のつり革には笑ってしまいました。

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