『中山メンタルクリニック』の通路の天井にウエスタンレッドシダーの板が張られました。右側の天井段差のすき間には間接照明が入ります。 >>チャネルオリジナル channel original:レッドシダークリアグレードパネリング
ウエスタンレッドシダーの板は幅78mm、厚さ8mm、長さ2440mmの実付き節なし(クリアグレード)。柾目(まさめ)と板目(いため)の混合で、木肌や色味の違いを見ながら敢えてランダムに張ることで、自然素材としての味わいが増します。
>>参考ブログ2010.2.18 化粧合板の柾目(まさめ)、板目(いため)、杢目(もくめ)
ウエスタンレッドシダーの板は、厚さ9mmの合板を下地にして、その上に接着剤を併用しながら実(さね)部分をピンネイル(左下写真:頭のない針のような釘)で止めていきます。
現場監督さんと、塗装屋さんを交えてウエスタンレッドシダーの板への塗装の打ち合わせをしました。ウエスタンレッドシダーの板は、オイルステインでダークブラウンに着色してクリア塗装で仕上げる予定でしたが、実際に張って見ると板の色むらはそのままでいい味を出しています。そこで着色するのは止めて、クリア塗装をサンプルに塗ってもらいました。ところが、塗装屋さんがいつも使っているクリア塗料では、染込みが強くて色が濃くなり過ぎてしまします。色が濃くなりすぎない仕上としたいので、事務所で別の塗料を取り寄せ、実際に使うウエスタンレッドシダーの板に試しに塗って検討してみることになりました。
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>>中山メンタルクリニック 竣工写真 その1 >>中山メンタルクリニック 竣工写真 その2
日本オスモに相談し、オスモカラーの#3101ノーマルクリア(透明)とワンコートオンリーの1236ラーチ、1235のシーダーのサンプルパウチを取り寄せて、事務所あったウエスタンレッドシダーの端材に塗ってみました。
中央のウエスタンレッドシダーの板に塗ってあるのが、左からオスモカラーの#3101ノーマルクリアー(透明)、ワンコートオンリーの1236ラーチ、同1235のシーダー。右側は、他の素材での色の変わり具合を比較するために、ロシアンバーチ積層合板に塗ったもの。 オスモカラーの#3101ノーマルクリアー(透明)は、木の色があまり濃くなり過ぎず、マットな仕上がりも自然の風合いに近く、いい感じに仕上がりそうです。
オスモカラーはご存知の方も多いと思いますが、ドイツオスモ社で生まれた自然の植物油(ひまわり油、大豆油、アザミ油)と植物ワックス(カルナバワックス、カンデリラワックス)をベースにした人に優しい自然塗料です。自然の木には、湿度が高い時は湿気を吸収し、乾燥している時は湿気を吐き出す「調湿機能」がありますが、塗膜を作って表面を覆ってしまうウレタン系の塗料では「調湿機能」という自然の木の良さが活かされません。オスモカラーは深く浸透して木を保護し、木の呼吸を妨げることなく汚れを防止してくれる塗料ですので、木の本来の性能と魅力を引き出したい場合にはオススメの塗料です。
>>オスモカラー ウッドワックス :オスモ&エーデル株式会社
>>関連ブログ2015.11.25 独立した二世帯が集う家 天井のウエスタンレッドシダー板張り
>>住宅の天井にウエスタンレッドシダーを張った事例 独立した二世帯が集う家 竣工写真 その2
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