東京ビッグサイトでの「SEA’Sまちかど建築家展」(2012.5)で初めてお会いし、設計〜工事と進めてきた『カフェのある家(朝霞市)』(SE構法3階建)は、昨日無事上棟。建て主の方、工事関係者の方々と共に建物の無事を祈り上棟を祝いました。
適合性判定にまわらない「軒高9m以下」の高さをいっぱいに使い、天空率で道路斜線の緩和もしているので、普通の3階建てより高く感じます。
2階には構造用合板が敷かれ、部屋の広さがイメージしやすくなりました。手前から左側にかけてはデッキテラスになる部分。
柱と梁の骨組みだけの時は一瞬ですが、建築の ”素” の美しさを感じられる瞬間でもあります。
SE構法では集成材の柱と梁を金物を使って接合しますが、金物は表からあまり見えずスッキリと納まっています。床には厚さ28mmの構造用合板(実付き)を貼り、水平構面を固めます。
大工さんの息を合わせた連携で、3階の床合板がてきぱきと貼られていきます。
上空(約22m)には東京電力の高圧送電線(15万ボルト)が通っていて、クレーンの高さを17m以下に抑えて工事しなければいけない、特殊な地域でした。
建て主の方は、今までは図面や模型で想像するしかなかった ”我が家” が、現実の物として立ち上がっていく様子を、朝から夕方までじっくりご覧になられました。
建物の四隅を塩・米・酒で清めて(四方祓い)乾杯したあと、ご主人お手製のクルミ餅をみんなでご馳走になり、最後にお祝いの品も頂きました。(Sさん、ありがとうございました)
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