セルローズファイバー 十字路に建つスキップハウス

十字路に建つスキップハウス』では、高い断熱性能を求められている建て主の方のご希望もあり、断熱材にセルローズファイバーを使います。
セルローズファイバーは他の断熱材にはない湿気の吸放湿機能を備え、古紙をリサイクルした環境に優しい断熱材です。専門の技術者により施行される責任施工のため、他の断熱材よりも高価ですが、欠点となるすき間が出来にくく、断熱材がもつ本来の性能をそのまま発揮すことが期待できます。

今回使用するのは麻入りセルローズファイバーで、60kg/m3という高密度。乾式での吹き込みで沈下防止を証明する認定[MS工法]と、吸放湿機能性能を活かす防湿層不要の特別認定を取得しているものです。>>(株)マツナガ MSグリーンファイバー

断熱性能と調湿性能・結露防止の他に、防音性能が高い点も、交通量が比較的多い十字路の角地に建つこの住宅には向いています。

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セルローズファイバーの(株)マツナガのYさんを交え、断熱工事前の注意点、施工工程などについて、現場監督さんと一緒に打ち合せしました。

古紙をリサイクルするので、火や水には弱い印象を抱いていましたが、火については炭化層が酸素の供給を遮断するため、表面が焦げるだけで止まるそうです。また、ホウ素を混ぜることにより、鼠やゴキブリ、シロアリを寄せ付けない防虫・防カビ性能を発揮。水に対しても撥水性能を発揮するので、万が一雨漏りが発生してもダメになることがないそうです。ちなみに、(株)マツナガで使用する古紙とは、駅売りの売れ残りと刷り損じの新聞紙で、家庭からでる新聞紙や広告紙は入っていないとのこと。

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事務所に帰り、実際にライターの火で燃やしてみると、表面が焦げただけで火が消えました。水にも一日浸してみましたが、浮いたままで撥水性能を発揮していました。

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