蕨市のアンティークリフォーム 工事はじまる

蕨市のアンティークリフォーム』(マンションの住戸リフォーム)は、工事会社との見積調整が終わり、施主と工事会社の間で工事請負契約を締結。
今週から解体工事が始まり、今日は解体後の現場を見に行きました。


リフォーム部分の壁がなくなり、天井も下地を残して撤去されました。床は現在のフローリングの上に新しい床材を貼るため、そのまま残しています。右下は和室の畳が敷かれていた部分で、現在の下地は少し低いため、高さ調整の合板を敷いて、他の床と高さを揃えて仕上げます。


解体してみると、正面の壁の右側はGL工法、左側は木軸を組んで壁が施工されていて、このままでは壁一面を平らに仕上げることができないことが判明。下地を組み直して平らに仕上げるか、現在の下地をそのまま利用して段差を設けて仕上げるか、建て主の方に相談して決めることになりました。


二重床の中に配管されていた、給水管、給湯管、排水管、ガス管の経路や分岐点が、床に開けたいくつかの穴から読み取れました。手前に80cmぐらい立ち上がっている配管は、昔あった掃除流し用の給水管と給湯管ですが、使わなくなったので撤去し、バルコニー掃除に使うケルヒャー用の水栓のみ低い位置に設置し、上部は収納棚として利用します。


この住戸は最上階にあり、屋根のコンクリートスラブから天井仕上げまでは60mmでした。

保管されている竣工図面を見ても、ここの仕上げ寸法の記載がなく、70〜80mmぐらいと予想していたところですが、それよりも若干少ない寸法でした。ただ、10mm少ないだけでも現在選んでいるキッチンのダウンライトは入らなくなるので、選びなおす必要があります。



ここまでの写真を見ておわかりの方もいると思いますが、このマンションの最上階は逆梁工法でできていて、通常のマンションで気になる梁型の出っ張りが室内に現れない造りになっています。
外壁には内側から現場発泡ウレタンの断熱材を25mm程度吹付けて断熱してありますが、天井には屋根のコンクリートスラブがそのまま見えるように内側からの断熱は施されていません。既存図面をみると屋根側(屋根スラブ上)にはアスファルト防水層の上に、ポリスチレンフォームと思われる断熱材(厚さ不明)が入っていますが、先述したようにマンションの屋根は逆梁工法でできているため、断熱材は梁で分断されています。そのため外気の影響をそのまま受ける梁が熱橋(ヒートブリッジ)となって、最上階の部屋を冷やしたり温めたりするので、冬は寒く夏は暑いという室内温熱環境の原因の一つになっていました。

今回のリフォームの目的には室内温熱環境の改善もあるため、今見えている屋根のコンクリートスラブに、内側から現場発泡ウレタンを40〜50mm吹付けて、断熱材の厚さ不足を補い、ヒートブリッジによる断熱欠損の問題を改善します。



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