設計事務所アーキプレイスでは、部屋を仕切るのに引き戸をよく使います。
障子や襖などの引き戸は日本(欧米では少ない)に昔からある建具の形式で、
部屋と部屋を緩やかに仕切ったり、部屋同士の関係を多様にできる
優れた面をもっています。
『木立に佇む家』の寝室と吹抜けを仕切る建具は、6枚建ての引き戸になっています。
開けている時は、寝室と吹抜けとの連続感を阻害しないように、
奥行き60センチの造作収納家具の横に納めておき、
必要なときだけ締めるという使い方を想定しています。
天井が傾斜しているため、6枚の建具の高さが少しずつ違うのですが、
大工さんと建具屋さんがとても綺麗に作ってくて、気持ちのいい空間になりました。
6枚の引き戸がキレイに並んでいます。下の木枠はスプルース、建具はシナ合板のフラッシュです。
6枚の引き戸を全開すると、2階の寝室と1階リビングの吹抜けが繋がります。リビングの吹抜け、高窓を通して木立の植わる屋外へと視界が開けていき、爽やかな風や柔らかな光も感じられる寝室が生まれます。
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