鉄骨製品検査に行きました 囲んだテラスに開いた2階リビングの家

囲んだテラスに開いた2階リビングの家』(鉄骨造3階建て・耐火構造)の鉄骨製品検査に、構造設計の千葉さんと埼玉県川口市にある鉄工所に行きました。 鉄骨造の建物では、現場が始まると鉄骨工事業者さんが施工図を書きます。施工図がまとまると、材料である鉄骨の加工に入り、タイミングを見て製品検査(原寸検査)が行われます。

目視だけではわからない溶接部分の内部の欠陥を確認する超音波探傷検査。

柱の長さや梁やブレースを受けるガセットプレートの位置をメジャーをあてて確認。

柱にはX方向とY方向の2方向から梁やブレースがつくので、柱を回して4面をそれぞれ確認します。

組み立て作業を中心となって進めている方は、鉄骨の施工図を書いてきた方なので、ビックリするほどの数値が頭の中に入っていて頼もしい限りです。

ボルト穴の直径とともに、位置と間隔も確認。

100×100のH型鋼柱を基礎と固定するベースプレート部分。コーナーの柱なので、外壁材を固定するための胴縁(長方形断面の部材)がH鋼柱の2面に付いています。

変形を予測して反対方向に応力をかけておいて溶接したり、溶接によって生じる歪みを応力をかけて直したりしながらの経験と勘の必要な仕事。この辺りは、木の年輪を見ながら木のねじれや曲がりを予測する、大工さんに近いものを感じます。

デッキスラブの受け材をH型鋼の中間部に取り付けた梁。スタッドボルトも溶接されています。鉄骨造でも柱と梁が構造体の基本になりますが、実際の工事のためには細かな二次部材が沢山必要になります。

ロフト床を支えるの木製の梁受けるためのガセットプレートをH型鋼の梁に溶接した梁。

デッキプレート用のプレートをH型鋼の下フランジに溶接した梁

ホームエレベーター用のファスナーをつけた梁

カバープレートやbrace用のガセットプレートが溶接されたH型鋼の柱。

ここに見えている鉄骨はほとんどが『囲んだテラスに開いた2階リビングの家』(鉄骨造3階建て・耐火構造)で使われるものです。

鉄骨製品検査終了後、少し離れた場所にある別の鉄骨工場も見せていただきました。

4方向に梁の付いた柱を回転させて、難しい上むき溶接を下向きで行えるようにできる機械が備え付けてありました。

写真は『囲んだテラスに開いた2階リビングの家』と同じ鉄骨造3階建て住宅の柱(300角)ですが、ラーメン構造なので、『囲んだテラスに開いた2階リビングの家』のブレース構造の柱(100×100のH型鋼柱)に比べると、300角とかなり大きく重量感があります。

実は、今回の鉄骨工事会社(矢田部鉄工所)さんは、15年前に設計監理した『白山の家』(鉄骨造3階建)の鉄骨を施工してもらった鉄工所さんだということがわかり、ご縁を感じるとともに当時を懐かしく思い出しました。(下は白山の家の写真)

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