建て方後の鉄骨検査と高力ボルト 囲んだテラスに開いた2階リビングの家

囲んだテラスに開いた2階リビングの家』(鉄骨造3階建て・耐火構造)の建て方後の鉄骨検査を、構造設計者の千葉さんと一緒に行いました。

柱、梁、ブレースの位置の他、部材通しの接合部を丁寧に見ていきます。

柱は全てH型鋼100×100。梁はH型鋼100×200など。ブレースは丸鋼やフラットバー。
床はデッキ合成スラブ(日鐵住金スーパーEデッキ)

床のデッキプレートには、電気配線用のCD管が施工されています。

これから取り付けるアルミサッシ窓の取付下地(C-100×50×20×2.3)の開口幅や高さを全て確認。

外壁の下地となる胴縁の位置や取付状況も見て回りました。

今まで書き忘れていましたが、この住宅がここまでスケジュール通りに順調に来れたのは、写真の高力ボルト(こうりきぼると、こうりょくぼると、ハイテンションボルト)が手に入ったことが大きいです。現在も知り合いの設計事務所や工事会社の方からは、この高力ボルトが手に入らないため、工事がの延び延びになっているとの話をよく聞きます。
高力ボルト(ハイテンションボルトともいう)は、ボルト・ナット・座金の3点セットの小さなものですが、鉄骨造の接合部になくてはならない部材で、鉄骨造ではこれがないと建物自体を建てるることができないほど重要なものです。

高力ボルト接合の原理は、高い力でボルトを締め付けつけたときに、板同士の接触面に生じる摩擦力によって部材同士を接合するものです。接触面には錆止め塗装を施さず、規定の摩擦係数を確保できるように表面を適切に粗くしておきます。

トルシア形高力ボルト(写真の高力ボルト)は破断溝が付いたボルトで、規定の締め付け力に達すると、破断溝から破断するため、規定のトルク(締め付け強さ)に達したことが分かり、締め付け強さを一定に保ち、管理できる仕組みになっています。

>>これまでの設計・工事経過  囲んだテラスに開いた2階リビングの家

>>囲んだテラスに開いた2階リビングの家 竣工写真 その1
>>囲んだテラスに開いた2階リビングの家 竣工写真 その2
>>囲んだテラスに開いた2階リビングの家 竣工写真 その3

設計事務所アーキプレイスでの鉄骨造住宅の事例】

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