先週上棟した、賃貸併用の二世帯住宅『緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅』[地下鉄筋コンクリート、地上木造3階建(SE構法)]の現場監理に行きました。
今日は関東大震災(かんとうだいしんさい)から93年目の日です。日本では関東大震災をはじめ、大きな地震による被害が起こるたびに建築基準法の見直しが行われてきましたが、震度7の揺れが2度起こった熊本地震では、新耐震以降の建物にも倒壊による被害が発生してしまいました。
地震や風圧などの強い水平力が建物に加わった時に、重要な働きをするのが耐力壁や床の剛性(床合板)ですが、『緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅』現場ではその施工が進んでいます。外壁側の耐力壁の構造用合板は、構造材(柱や梁)の外側面に釘で固定して貼っています。(大壁納まりとも言います)
内壁側の耐力壁の構造用合板は、先に構造材(柱や梁)の内側に取付けた桟木に、釘で固定して貼っています。(真壁納まりとも言います)こうすることで柱と構造用合板の面が段差なく揃うので、内装下地のプラスターボードを貼りやすくなります。(耐力壁部分とその他の壁で、凸凹させずにプラスターボードを貼ることができる)
床合板の厚さと種類、固定している釘の種類とピッチを確認。
現代の木造住宅では、壁や床の構造用合板を固定する釘がとても大切なので、設計の性能の釘が使われているか確認します。
>>関連ブログ2015.1.7 SE構法(SE工法) 構造用合板(耐力壁)を固定する釘
先週、建て主の方とも現場で確認した窓。所定の位置に下地が組まれてきています。
地下(半地下)のコンクリート型枠やサポートが外れ、工事現場の入り口にはゲートが設置されました。