『都会のオアシス中庭のある家』（在来工法木造２階建）は、床暖房として水蓄熱アクアレイヤーを計画しています。弊所としては『それぞれの時間を大切に犬猫と暮らすコートハウス』以来2軒目の採用となります。この床暖房は、熱源として一般的な壁掛けエアコンを使い、床下に吹いてその熱を水に蓄える床暖房です。また、床下の暖かい空気は要所要所に開けたスリットからも吹き出てきます。夏は、同じエアコンを使い、床下の冷たい空気をカウンターアローファンを使って上に引っ張り上げて数カ所の吹出し口から吹出します。
根太間に水袋を載せるためのガルバリウム鋼板のトレイが設置されました。株式会社イゼナの前田さんもチェックに来ています。
リビング、その奥の玄関の見下ろし。
階段下のヌックからダイニングキッチン、トイレやパウダールームまでアクアレイヤーが設置されます。
アクアレイヤーを採用するにあたって、断熱性能の良い建物が大前提になります。基礎断熱（水色）で断熱材が欠損している部分には発泡ウレタン（緑色）がきれいに吹付けられています。
ガルバリウム鋼板のトレイや水袋には設計図と同じ番号が書かれています。水漏れセンサーも袋の中に入っていて、万が一水漏れがあった場合でもどこの袋か分かります。
水袋内の水は、災害時の生活用水として使用できます。袋の長さにもよりますが、この住宅では1本150L弱×2本を使えるように考えています。
親寝室のアクアレイヤーは完成していました。造作家具や家具が置かれる部分を除いたすべての床面に水袋が入っています。
昨日から工事が始まり、明日完成とのことでした。
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