『大きなテラスの小さな賃貸住宅』(木造2階建・在来工法)の現場監理。
外壁にアルミサッシの窓が全て付きました。外壁の色に合わせてブラックとシルバーの2色のアルミサッシを使い分けています。
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>>大きなテラスの小さな賃貸住宅(杉並区) 竣工写真 その1
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換気扇や給気口用の外壁のスリープ(孔)が施工中。
2階の床には、下階へ音が伝わるのを抑えるゴム製の防音床下地材(遮音マット)が敷かれました。
【長屋・共同住宅の床の遮音について】
上階から下階に伝わる音には、重量衝撃音と軽量衝撃音の2種類があります。
重量衝撃音:子供が飛び跳ねたり、重いものを落としたりしたときに発生する重く低い音のこと。
軽量衝撃音:椅子を引く音やスプーンなどの軽いものを落としたりしたときに発生する軽く高い音のこと。
今回使用したゴム製の防音床下地材(DAIKEN・遮音マット09)は、軽量衝撃音であるスプーンを床に落とした時の衝撃音やテレビなどの音が下階に伝わるのを軽減するものです。
「界壁(かいへき)」と言われる、住戸間の仕切る壁の施工を確認。吸音用のグラスウールを挟んで千鳥に配置した間柱に、強化石膏ボード厚21mmと硬質石膏ボード9.5mmを重ねて張っています。厚さと密度の違う石膏ボードを重ねることで、同じ厚さの石膏ボードを重ねて張るよりも音(振動)が伝わりにくくなります。ボードを留める間柱は、反対面の間柱とは直接接しないため振動は反対側に伝わりにくくります。ただ千鳥に配置することはできない柱部分での振動の伝搬は防ぐことができないので、木造における遮音の限界も頭に入れておく必要があります。
界壁部分を反対側の住戸から見たところ。こちらの面にもこれから強化石膏ボード厚21mmと硬質石膏ボード9.5mmを重ねて張って界壁の完成です。
【吉野石膏 高性能遮音壁 A-2000・WI(遮音性能TLD-56~60)概略図】
【吉野石膏 準耐火遮音構造 千鳥間柱の準耐火遮音壁 (遮音性能TLD-51)概略図】
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【設計事務所アーキプレイスでの賃貸住宅(長屋建て、共同住宅)の事例】
明大前の賃貸併用二世帯住宅(長屋建て+共同住宅)、緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅(長屋建て)、大きなテラスの小さな賃貸住宅(共同住宅)、細長変形地の二世帯コートハウス(長屋建て)、VILLA K(共同住宅)
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