『暮らしを楽しむ広々コートハウス』(木造2階建・SE構法)は、先週、10/9、10/10と2建て方を行い無事に上棟しました。
関係者の方、ありがとうございました。
建て主の方はアメリカ在住のため直接ご覧になれなかったので、写真と動画をお送りしました。

屋根に透湿防水シートが敷かれて今日の作業はおしまいです。

リビングは2層吹き抜けのダイナミックな空間になります。SE構法は、構造計算に基づいて耐震性能を確保できる木造ラーメン構法のため、一般的な木造住宅よりも柱や耐力壁の制約が少なく、開放感のある大空間や大きな窓を計画しやすいのが特徴です。
*吹き抜けには作業用の板が掛け渡されています。

階は壁が少なく、空間がゆるやかにつながっていきます。SE構法を採用することで、耐力壁の制約を受けにくく、開放感のある連続した空間を計画することができます。

屋根の下地となる合板も運び上げられています。

手前は書斎スペースですが、床下にアクアレイヤーの水袋を入れるため、通常の床より102mm下げています。
奥のバルコニーは防水のために240mm、床と梁を下げています。

1階は、主要な空間の天井高さを2,700mmに設定し、中庭へと連続する開放的な空間を計画しています。室内と中庭が一体となることで、ゆとりと広がりを感じられる住まいになります。


二人の鳶職人が梁の上に登り、左右の梁に取り付けられたSE金物へ正確に落とし込むように小屋梁を設置していきます。SE構法では、この専用金物によって柱と梁を強固に接合し、高い耐震性能を支える構造となっています。

2階の床梁の設置が完了し、その上に床合板が貼られた状態です。写真右側の中庭部分には、上棟作業を進めるための作業足場が設けられています。

鳶職人は、幅120mmの梁の上で柱や梁を組み上げていきます。細い梁の上で正確に作業を行うには、高いバランス感覚と確かな技術、そして豊富な経験が欠かせません。

一番大きな梁は、梁成600mmの吹き抜け壁に設けられた耐風圧梁です。
SE構法の特徴である構造計算に基づいた木質ラーメン構造により、柱や耐力壁だけでは実現が難しい大きな吹き抜け空間を計画しています。
この梁は、完成後は壁の中に隠れてしまいますが、吹き抜けに面する大きな壁が受ける風圧力を受け止め、建物の安全性を支える重要な構造部材です。
>>SE構法(SE工法)の構造計算とは

通し柱と1階の管柱(くだばしら)が建ったところ。

運ばれてきた梁には、大工さんと鳶さんがSE金物を専用のボルトで取り付け。

1〜2階までの長い通し柱から建てられていきます。

柱はSE金物を取り付けた状態で工場から搬入されます。梁については、金物まで取り付けて運搬すると荷姿が大きくなるため、現場でSE金物を取り付けてから組み上げていきます。

↓ここからは建て方の前までの工事です。

管柱(くだはしら)は土台の上に固定されますが、SE構法の主要な柱は土台を介さず、専用金物によってコンクリート基礎と直接緊結されます。
地震時に柱へ伝わる大きな力を確実に基礎へ伝えることで、木造住宅の弱点となりやすい柱脚部分の安全性を高めています。

柱は基本的に120角の集成材を使用していますが、上の写真は、120×360mmという大断面の柱を受けるための専用金物です。SE構法では、柱と基礎・梁を専用金物で強固に接合することで、大きな荷重を確実に伝える構造となっています。

土台と大引きが設置された状態です。外周部と内部では土台の高さを変えています。
道路との関係から1階の床高さを抑えながら、長期優良住宅に求められる床下空間330mmを確保するため、内部の土台を低く設定し、床下の耐圧版を下げる計画としています。
一方、外周部の基礎は地盤面から400mm以上という長期優良住宅の基準を満たし、建物の耐久性を高めています。

土台の裏面や小口にも防蟻塗装(薄い緑色)が塗られています。

1階床を受ける大引きは、コンクリートの耐圧版に鋼製束を建てて支えます。

建て方の準備に足場が運び込まれています。

建物内の床下の給水、給湯、排水の配管を建て方の前に施工。
基礎には内側から防水剤が塗布られています。

基礎には、外側に打ち込んだスタイロフォームの断熱材を保護するモルタルが塗られました。
>>設計事務所アーキプレイス HP
>>設計事務所アーキプレイス Facebook
>>archiplacejapan Instagram
【設計事務所アーキプレイスでのSE構法の住宅事例】
室内化したテラスを持つ家、独立した二世帯が集う家、細長変形地の二世帯コートハウス、明大前の賃貸二世帯住宅、風と光と暮らす家、緑と眺望を楽しむ長屋建て住宅、

←前の記事 暮らしを楽しむ広々コートハウス 次の記事→